【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のいわて銀河鉄道線 (盛岡駅～金田一温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.4万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.9％( +1.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 98 件(１年前(2024年)に比べて -61.9％( -159件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 32.4年から -4.0 ％減)。平均土地面積は 90.3 坪 (昨年 97.4 坪から -7.3 ％減)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 54.5 坪から -7.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。巣子駅、滝沢駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは滝沢駅で昨年に比べ +44.0 ％、坪単価は 45.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(滝沢駅、巣子駅)は +36.5 ％(坪単価 +12.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(二戸駅、一戸駅)は -65.9 ％(坪単価 -21.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.3 ％ → 2025年 16.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.1 ％ → 2025年 35.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.7 ％ → 2025年 37.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった盛岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +14.1％( +6.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 52 件(１年前(2024年)に比べて -61.8％( -84件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.4万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -67.1％( -21.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| いわて銀河鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 盛岡駅 | 55.3万/坪 (30.4年/89.0坪) | 48.5万/坪 (33.6年/98.1坪) | 53.4万/坪 (31.4年/84.8坪) |
| 青山駅 | 52.8万/坪 (35.4年/69.5坪) | 59.2万/坪 (27.5年/90.4坪) | 42.6万/坪 (35.8年/81.0坪) |
| 厨川駅 | 44.8万/坪 (28.1年/87.7坪) | 61.0万/坪 (30.5年/112坪) | 63.9万/坪 (26.1年/85.4坪) |
| 巣子駅 | 45.2万/坪 (20.1年/64.0坪) | 35.0万/坪 (35.3年/75.2坪) | 39.0万/坪 (28.1年/84.2坪) |
| 滝沢駅 | 45.4万/坪 (30.0年/122坪) | 31.5万/坪 (30.7年/61.1坪) | 21.8万/坪 (38.3年/104坪) |
| 渋民駅 | - | - | 51.8万/坪 (12.8年/167坪) |
| 好摩駅 | - | 16.7万/坪 (34.6年/127坪) | 16.8万/坪 (36.0年/137坪) |
| 岩手川口駅 | - | 26.4万/坪 (27.3年/79.4坪) | - |
| いわて沼宮内駅 | - | 10.6万/坪 (28.1年/158坪) | 12.0万/坪 (34.0年/127坪) |
| 御堂駅 | - | - | - |
| 奥中山高原駅 | - | 7.6万/坪 (42.8年/78.7坪) | - |
| 小繋駅 | - | - | - |
| 小鳥谷駅 | 1.9万/坪 (40.3年/145坪) | - | 1.9万/坪 (38.8年/212坪) |
| 一戸駅 | 11.3万/坪 (29.0年/272坪) | 32.0万/坪 (34.8年/58.6坪) | 15.4万/坪 (40.7年/140坪) |
| 二戸駅 | 10.4万/坪 (44.7年/159坪) | 31.8万/坪 (33.8年/104坪) | 18.6万/坪 (32.4年/139坪) |
| 斗米駅 | - | 14.9万/坪 (32.3年/109坪) | 56.8万/坪 (20.4年/74.1坪) |
| 金田一温泉駅 | - | 32.0万/坪 (45.4年/110坪) | 34.3万/坪 (41.0年/122坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
滝沢駅 45.4 万/坪(昨年同期比 +44.0 ％)
滝沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.4万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +44.0％( +13.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.0年(昨年 30.7年から -2.1 ％減)。平均土地面積は 122.2 坪 (昨年 61.1 坪から +100.0 ％増)。平均建物面積は 30.9 坪 (昨年 31.5 坪から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
巣子駅 45.2 万/坪(昨年同期比 +29.1 ％)
巣子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.2万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +29.1％( +10.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -56.2％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 35.3年から -43.0 ％減)。平均土地面積は 64.0 坪 (昨年 75.2 坪から -14.9 ％減)。平均建物面積は 30.0 坪 (昨年 46.7 坪から -35.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 35.3 年 → 2025年 20.1 年、-43.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 21.0 分 → 2025年 11.3 分、-46.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 57.1 ％)
二戸駅 10.4 万/坪(昨年同期比 -67.1 ％)
二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.4万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -67.1％( -21.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 44.7年(昨年 33.8年から +32.3 ％増)。平均土地面積は 158.5 坪 (昨年 104.1 坪から +52.3 ％増)。平均建物面積は 75.9 坪 (昨年 115.2 坪から -34.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 33.8 年 → 2025年 44.7 年、+32.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 32.2 分 → 2025年 73.6 分、+128.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
一戸駅 11.3 万/坪(昨年同期比 -64.6 ％)
一戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -64.6％( -20.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 34.8年から -16.7 ％減)。平均土地面積は 272.3 坪 (昨年 58.6 坪から +364.5 ％増)。平均建物面積は 105.9 坪 (昨年 38.9 坪から +171.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 34.8 年 → 2025年 29.0 年、-16.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 48.5 分 → 2025年 16.0 分、-67.0 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示