【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR宇野線 (岡山駅～宇野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.9万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +7.5％( +5.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 217 件(１年前(2024年)に比べて -60.2％( -328件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 27.1年から +2.1 ％増)。平均土地面積は 76.1 坪 (昨年 75.5 坪から +0.8 ％増)。平均建物面積は 49.4 坪 (昨年 51.0 坪から -3.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。大元駅、迫川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは備前田井駅で昨年に比べ +117.8 ％、坪単価は 87.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(備前田井駅、迫川駅)は +108.8 ％(坪単価 +36.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八浜駅、備中箕島駅)は -79.0 ％(坪単価 -22.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 38.0 分 → 2025年 31.6 分、-16.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 ％ → 2025年 4.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.6 ％ → 2025年 22.5 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 ％ → 2025年 1.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大元駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 206万円/坪(62.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +67.7％( +83.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -37.0％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -79.6％( -19.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR宇野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 64.3万/坪 (28.1年/72.3坪) | 70.4万/坪 (26.2年/78.4坪) | 74.3万/坪 (28.0年/75.7坪) |
| 大元駅 | 206万/坪 (24.3年/89.6坪) | 123万/坪 (25.8年/98.9坪) | 86.0万/坪 (26.8年/80.1坪) |
| 備前西市駅 | 74.7万/坪 (22.7年/69.0坪) | 85.5万/坪 (25.3年/62.0坪) | 97.2万/坪 (24.3年/79.9坪) |
| 妹尾駅 | 71.5万/坪 (20.5年/62.4坪) | 64.4万/坪 (22.6年/62.0坪) | 71.5万/坪 (26.1年/65.1坪) |
| 備中箕島駅 | 7.0万/坪 (48.0年/78.7坪) | 32.1万/坪 (36.2年/89.5坪) | 82.5万/坪 (15.9年/47.4坪) |
| 早島駅 | 40.6万/坪 (31.8年/70.1坪) | 81.5万/坪 (16.9年/88.1坪) | 80.9万/坪 (20.3年/56.5坪) |
| 久々原駅 | 82.6万/坪 (15.3年/56.0坪) | 85.0万/坪 (12.0年/63.5坪) | 23.5万/坪 (32.5年/60.5坪) |
| 茶屋町駅 | 53.1万/坪 (29.9年/78.9坪) | 65.1万/坪 (29.7年/75.0坪) | 70.5万/坪 (29.2年/109坪) |
| 彦崎駅 | 32.6万/坪 (32.3年/247坪) | 57.7万/坪 (16.6年/112坪) | 147万/坪 (0.13年/44.6坪) |
| 備前片岡駅 | 37.2万/坪 (20.5年/63.5坪) | 46.8万/坪 (29.5年/62.8坪) | 47.2万/坪 (26.5年/42.4坪) |
| 迫川駅 | 49.6万/坪 (36.3年/340坪) | 24.8万/坪 (34.6年/61.0坪) | 36.1万/坪 (28.6年/119坪) |
| 常山駅 | 25.7万/坪 (30.3年/48.4坪) | 47.7万/坪 (19.2年/56.7坪) | 39.7万/坪 (35.9年/86.7坪) |
| 八浜駅 | 4.9万/坪 (47.3年/104坪) | 24.1万/坪 (43.1年/127坪) | 15.0万/坪 (44.9年/60.8坪) |
| 備前田井駅 | 87.3万/坪 (38.7年/65.4坪) | 40.1万/坪 (29.7年/69.2坪) | 32.3万/坪 (33.4年/111坪) |
| 宇野駅 | 18.7万/坪 (47.2年/104坪) | 16.8万/坪 (45.1年/59.6坪) | 24.4万/坪 (40.2年/58.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
備前田井駅 87.3 万/坪(昨年同期比 +117.8 ％)
備前田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.3万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +117.8％( +47.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -68.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.7年(昨年 29.7年から +30.3 ％増)。平均土地面積は 65.4 坪 (昨年 69.2 坪から -5.4 ％減)。平均建物面積は 44.2 坪 (昨年 34.1 坪から +29.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.2 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 29.7 年 → 2025年 38.7 年、+30.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 27.8 分 → 2025年 43.0 分、+54.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 25.0 ％)
迫川駅 49.6 万/坪(昨年同期比 +99.9 ％)
迫川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.6万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +99.9％( +24.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.3年(昨年 34.6年から +4.8 ％増)。平均土地面積は 340.3 坪 (昨年 61.0 坪から +457.9 ％増)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 37.8 坪から +76.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 23.0 分 → 2025年 5.0 分、-78.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
八浜駅 4.9 万/坪(昨年同期比 -79.6 ％)
八浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -79.6％( -19.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.3年(昨年 43.1年から +9.7 ％増)。平均土地面積は 104.4 坪 (昨年 127.1 坪から -17.9 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 43.1 坪から -7.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 25.8 分 → 2025年 21.5 分、-16.5 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
備中箕島駅 7.0 万/坪(昨年同期比 -78.3 ％)
備中箕島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.0万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -78.3％( -25.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.0年(昨年 36.2年から +32.6 ％増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 89.5 坪から -12.1 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 46.4 坪から -38.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 36.2 年 → 2025年 48.0 年、+32.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示