【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR宇野線 (岡山駅～宇野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.0万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.0％( +0.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 100 件(１年前(2024年)に比べて -27.5％( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 27.0年から +5.3 ％増)。平均土地面積は 74.0 坪 (昨年 65.8 坪から +12.5 ％増)。平均建物面積は 46.7 坪 (昨年 45.4 坪から +3.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。大元駅、彦崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは妹尾駅で昨年に比べ +147.3 ％、坪単価は 62.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(妹尾駅、彦崎駅)は +110.1 ％(坪単価 +25.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(早島駅、備前田井駅)は -62.9 ％(坪単価 -42.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 39.3 分 → 2025年 29.4 分、-25.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.8 ％ → 2025年 6.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.1 ％ → 2025年 29.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.7 ％ → 2025年 33.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.9 ％ → 2025年 20.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大元駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(60.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +62.0％( +76.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -12.5％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宇野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.3万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -43.2％( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR宇野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 62.9万/坪 (27.4年/58.8坪) | 65.5万/坪 (26.5年/69.5坪) | 73.3万/坪 (27.6年/70.3坪) |
| 大元駅 | 198万/坪 (13.4年/91.2坪) | 123万/坪 (17.9年/51.0坪) | 76.0万/坪 (18.9年/57.7坪) |
| 備前西市駅 | 75.9万/坪 (21.7年/50.0坪) | 105万/坪 (23.1年/48.4坪) | 75.6万/坪 (32.6年/98.8坪) |
| 妹尾駅 | 62.3万/坪 (27.5年/83.5坪) | 25.2万/坪 (37.3年/48.4坪) | 85.5万/坪 (13.9年/72.8坪) |
| 備中箕島駅 | - | 7.2万/坪 (37.8年/114坪) | 62.4万/坪 (31.3年/51.4坪) |
| 早島駅 | 24.2万/坪 (38.3年/72.0坪) | 95.8万/坪 (-0.25年/93.0坪) | 79.4万/坪 (10.5年/49.9坪) |
| 久々原駅 | 82.6万/坪 (15.3年/56.0坪) | - | - |
| 茶屋町駅 | 41.9万/坪 (37.8年/111坪) | 64.4万/坪 (35.4年/59.3坪) | 120万/坪 (18.8年/134坪) |
| 彦崎駅 | 32.6万/坪 (32.3年/247坪) | 18.9万/坪 (52.3年/121坪) | 144万/坪 (0.25年/39.3坪) |
| 備前片岡駅 | - | 73.4万/坪 (1.8年/66.6坪) | - |
| 迫川駅 | 49.6万/坪 (36.3年/340坪) | 41.3万/坪 (43.3年/59.0坪) | 52.5万/坪 (0年/393坪) |
| 常山駅 | 25.7万/坪 (30.3年/48.4坪) | 50.4万/坪 (23.9年/50.3坪) | 82.5万/坪 (29.3年/58.2坪) |
| 八浜駅 | 4.3万/坪 (47.3年/63.5坪) | - | 6.2万/坪 (50.3年/43.9坪) |
| 備前田井駅 | 13.2万/坪 (63.3年/74.1坪) | 27.1万/坪 (34.3年/44.9坪) | 64.7万/坪 (15.3年/160坪) |
| 宇野駅 | 12.3万/坪 (44.8年/125坪) | 21.6万/坪 (39.6年/78.1坪) | 34.5万/坪 (34.3年/55.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
妹尾駅 62.3 万/坪(昨年同期比 +147.3 ％)
妹尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.3万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +147.3％( +37.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 37.3年から -26.2 ％減)。平均土地面積は 83.5 坪 (昨年 48.4 坪から +72.6 ％増)。平均建物面積は 35.1 坪 (昨年 27.2 坪から +29.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 37.3 年 → 2025年 27.5 年、-26.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 11.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.3 分 → 2025年 20.0 分、+76.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 22.2 ％)
彦崎駅 32.6 万/坪(昨年同期比 +72.8 ％)
彦崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.6万円/坪(9.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +72.8％( +13.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.3年(昨年 52.3年から -38.3 ％減)。平均土地面積は 246.5 坪 (昨年 121.0 坪から +103.8 ％増)。平均建物面積は 119.5 坪 (昨年 63.5 坪から +88.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 52.3 年 → 2025年 32.3 年、-38.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 16.0 分 → 2025年 5.0 分、-68.8 ％と大きく減少)
早島駅 24.2 万/坪(昨年同期比 -74.8 ％)
早島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.2万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -74.8％( -71.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 -0.2年から -15538.0 ％減)。平均土地面積は 72.0 坪 (昨年 93.0 坪から -22.6 ％減)。平均建物面積は 26.9 坪 (昨年 60.5 坪から -55.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 -0.2 年 → 2025年 38.3 年、-15538.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.0 分 → 2025年 19.6 分、+63.3 ％と大きく増加)
備前田井駅 13.2 万/坪(昨年同期比 -51.0 ％)
備前田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.2万円/坪(4.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -51.0％( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 63.3年(昨年 34.3年から +84.7 ％増)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 44.9 坪から +65.2 ％増)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 31.8 坪から +26.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 34.3 年 → 2025年 63.3 年、+84.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 26.0 分 → 2025年 47.5 分、+82.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示