【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR宇野線 (岡山駅～宇野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.8万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +13.4％( +8.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 144 件(１年前(2023年)に比べて -2.7％( -4件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 31.6年から -13.4 ％減)。平均土地面積は 70.8 坪 (昨年 80.7 坪から -12.2 ％減)。平均建物面積は 55.6 坪 (昨年 51.5 坪から +7.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大元駅、妹尾駅、茶屋町駅、常山駅、備前田井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは茶屋町駅で昨年に比べ +75.2 ％、坪単価は 76.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(茶屋町駅、備前田井駅)は +68.5 ％(坪単価 +21.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(備前西市駅、宇野駅)は -6.4 ％(坪単価 -8.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 31.6 年 → 2024年 27.4 年、-13.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.5 ％ → 2024年 30.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 ％ → 2024年 3.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.1 ％ → 2024年 30.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大元駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +30.6％( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宇野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.1万円/坪(4.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.1％( +0.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -7.7％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
| JR宇野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 77.9万/坪 (24.2年/80.0坪) | 72.6万/坪 (27.7年/87.6坪) | 55.6万/坪 (34.5年/69.4坪) |
| 大元駅 | 114万/坪 (37.9年/43.7坪) | 87.3万/坪 (29.2年/81.7坪) | 94.9万/坪 (16.0年/72.9坪) |
| 備前西市駅 | 71.7万/坪 (30.2年/62.8坪) | 88.4万/坪 (21.7年/55.3坪) | 144万/坪 (19.5年/91.3坪) |
| 妹尾駅 | 66.2万/坪 (13.6年/62.6坪) | 53.7万/坪 (38.9年/59.7坪) | 100万/坪 (23.5年/67.4坪) |
| 備中箕島駅 | - | - | 32.3万/坪 (30.8年/51.4坪) |
| 早島駅 | 66.1万/坪 (18.8年/63.5坪) | 56.3万/坪 (22.8年/59.0坪) | 38.5万/坪 (30.3年/76.5坪) |
| 久々原駅 | - | - | - |
| 茶屋町駅 | 76.2万/坪 (20.4年/63.2坪) | 43.5万/坪 (37.8年/98.9坪) | 72.6万/坪 (25.5年/85.6坪) |
| 彦崎駅 | - | - | - |
| 備前片岡駅 | 20.2万/坪 (57.3年/59.0坪) | - | 92.0万/坪 (-0.25年/48.4坪) |
| 迫川駅 | - | 46.7万/坪 (22.1年/132坪) | 51.3万/坪 (16.8年/50.7坪) |
| 常山駅 | 50.1万/坪 (14.0年/56.6坪) | 40.7万/坪 (33.5年/70.5坪) | 48.7万/坪 (32.2年/78.4坪) |
| 八浜駅 | 30.3万/坪 (37.1年/68.6坪) | - | - |
| 備前田井駅 | 27.3万/坪 (57.5年/140坪) | 16.8万/坪 (40.4年/75.6坪) | 56.7万/坪 (34.4年/111坪) |
| 宇野駅 | 13.1万/坪 (47.6年/51.6坪) | 12.3万/坪 (49.0年/58.2坪) | 11.9万/坪 (45.8年/47.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
茶屋町駅 76.2 万/坪(昨年同期比 +75.2 ％)
茶屋町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.2万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +75.2％( +32.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -17.6％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.4年(昨年 37.8年から -46.0 ％減)。平均土地面積は 63.2 坪 (昨年 98.9 坪から -36.1 ％減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 52.8 坪から -32.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.8 年 → 2024年 20.4 年、-46.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 64.3 ％ → 2024年 7.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 57.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 14.3 ％)
備前田井駅 27.3 万/坪(昨年同期比 +61.8 ％)
備前田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.3万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.8％( +10.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 57.5年(昨年 40.4年から +42.3 ％増)。平均土地面積は 140.2 坪 (昨年 75.6 坪から +85.3 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 37.8 坪から +0.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 40.4 年 → 2024年 57.5 年、+42.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.6 分 → 2024年 49.3 分、+237.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
備前西市駅 71.7 万/坪(昨年同期比 -18.9 ％)
備前西市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.7万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.9％( -16.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 21.7年から +39.6 ％増)。平均土地面積は 62.8 坪 (昨年 55.3 坪から +13.5 ％増)。平均建物面積は 45.2 坪 (昨年 30.7 坪から +47.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 13.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.7 年 → 2024年 30.2 年、+39.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 46.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 13.3 ％)
宇野駅 13.1 万/坪(昨年同期比 +6.1 ％)
宇野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.1万円/坪(4.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.1％( +0.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -7.7％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 47.6年(昨年 49.0年から -2.8 ％減)。平均土地面積は 51.6 坪 (昨年 58.2 坪から -11.4 ％減)。平均建物面積は 55.1 坪 (昨年 34.3 坪から +60.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 91.7 ％ → 2024年 70.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示