【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR東海道本線 (岐阜駅～美濃赤坂駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.7万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.4％( -5.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 296 件(１年前(2024年)に比べて -61.3％( -468件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 25.6年から +12.2 ％増)。平均土地面積は 94.9 坪 (昨年 85.5 坪から +11.0 ％増)。平均建物面積は 62.6 坪 (昨年 54.6 坪から +14.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。荒尾駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは荒尾駅で昨年に比べ +43.2 ％、坪単価は 72.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(荒尾駅、穂積駅)は +25.6 ％(坪単価 +12.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(美濃赤坂駅、関ケ原駅)は -58.0 ％(坪単価 -18.6 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.6 年 → 2025年 28.7 年、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.7 ％ → 2025年 32.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.9 ％ → 2025年 19.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった荒尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.1万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +43.2％( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった関ケ原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -36.3％( -2.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東海道本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岐阜駅 | 41.6万/坪 (31.4年/91.8坪) | 49.3万/坪 (26.0年/76.7坪) | 51.0万/坪 (25.0年/70.4坪) |
| 西岐阜駅 | 65.5万/坪 (16.2年/98.0坪) | 62.6万/坪 (23.2年/80.9坪) | 78.9万/坪 (16.7年/62.3坪) |
| 穂積駅 | 53.9万/坪 (24.1年/85.2坪) | 49.8万/坪 (22.0年/110坪) | 55.4万/坪 (16.7年/94.9坪) |
| 大垣駅 | 41.7万/坪 (26.7年/100坪) | 46.4万/坪 (26.7年/94.3坪) | 48.6万/坪 (24.7年/91.7坪) |
| 垂井駅 | 23.6万/坪 (39.1年/116坪) | 31.3万/坪 (34.5年/90.9坪) | 38.9万/坪 (30.2年/122坪) |
| 関ケ原駅 | 4.9万/坪 (46.0年/112坪) | 7.7万/坪 (39.7年/99.8坪) | 13.3万/坪 (33.7年/82.2坪) |
| 荒尾駅 | 72.1万/坪 (1.0年/72.6坪) | 50.4万/坪 (13.3年/79.0坪) | 46.9万/坪 (19.3年/59.3坪) |
| 美濃赤坂駅 | 8.8万/坪 (38.0年/104坪) | 43.1万/坪 (12.4年/71.1坪) | 63.9万/坪 (1.1年/66.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
荒尾駅 72.1 万/坪(昨年同期比 +43.2 ％)
荒尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.1万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +43.2％( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 13.3年から -92.5 ％減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 79.0 坪から -8.0 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 38.1 坪から -12.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 13.3 年 → 2025年 1.0 年、-92.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 23.0 分 → 2025年 20.0 分、-13.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
穂積駅 53.9 万/坪(昨年同期比 +8.1 ％)
穂積駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.9万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +8.1％( +4.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -87件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 22.0年から +9.6 ％増)。平均土地面積は 85.2 坪 (昨年 109.9 坪から -22.5 ％減)。平均建物面積は 64.4 坪 (昨年 61.9 坪から +4.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 47.7 分 → 2025年 42.6 分、-10.7 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.7 ％ → 2025年 14.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.9 ％ → 2025年 32.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.2 ％ → 2025年 28.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.4 ％ → 2025年 21.4 ％)
美濃赤坂駅 8.8 万/坪(昨年同期比 -79.6 ％)
美濃赤坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.8万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -79.6％( -34.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 12.4年から +207.0 ％増)。平均土地面積は 104.4 坪 (昨年 71.1 坪から +46.8 ％増)。平均建物面積は 96.8 坪 (昨年 32.5 坪から +197.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 22.5 分 → 2025年 10.0 分、-55.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.4 年 → 2025年 38.0 年、+207.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
関ケ原駅 4.9 万/坪(昨年同期比 -36.3 ％)
関ケ原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -36.3％( -2.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 39.7年から +16.1 ％増)。平均土地面積は 111.9 坪 (昨年 99.8 坪から +12.1 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 124.0 坪から -67.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 57.5 分 → 2025年 11.0 分、-80.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 39.7 年 → 2025年 46.0 年、+16.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示