【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR太多線 (多治見駅～美濃太田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.3万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -5.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 185 件(１年前(2023年)に比べて +8.2％( +14件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 30.7年(昨年 26.8年から +14.7 ％増)。平均土地面積は 83.0 坪 (昨年 83.6 坪から -0.7 ％減)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 46.2 坪から -6.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。下切駅、美濃川合駅、美濃太田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下切駅で昨年に比べ +46.3 ％、坪単価は 36.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(下切駅、美濃太田駅)は +35.3 ％(坪単価 +10.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(姫駅、根本駅)は -31.0 ％(坪単価 -12.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.3 ％ → 2024年 31.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 ％ → 2024年 4.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 26.8 年 → 2024年 30.7 年、+14.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 25.6 分 → 2024年 29.1 分、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 39.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.0 ％ → 2024年 13.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった美濃川合駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.1万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +21.6％( +13.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.0万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -31.4％( -11.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR太多線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 多治見駅 | 36.1万/坪 (33.3年/84.3坪) | 42.3万/坪 (27.8年/79.4坪) | 38.8万/坪 (28.1年/82.7坪) |
| 小泉駅 | 48.6万/坪 (20.6年/84.2坪) | 62.8万/坪 (17.8年/80.9坪) | 36.8万/坪 (34.1年/78.2坪) |
| 根本駅 | 30.5万/坪 (36.0年/75.8坪) | 43.9万/坪 (31.0年/71.9坪) | 29.7万/坪 (33.6年/66.2坪) |
| 姫駅 | 24.0万/坪 (35.0年/56.0坪) | 34.9万/坪 (27.2年/87.4坪) | 33.2万/坪 (31.0年/71.1坪) |
| 下切駅 | 36.4万/坪 (30.3年/84.6坪) | 24.9万/坪 (34.8年/87.4坪) | 17.4万/坪 (36.7年/74.4坪) |
| 可児駅 | - | 27.1万/坪 (36.4年/75.6坪) | 79.3万/坪 (6.5年/91.8坪) |
| 美濃川合駅 | 76.1万/坪 (2.6年/63.5坪) | 62.6万/坪 (17.6年/62.0坪) | 79.2万/坪 (0.6年/70.2坪) |
| 美濃太田駅 | 49.5万/坪 (19.4年/94.1坪) | 39.8万/坪 (23.0年/123坪) | 46.6万/坪 (14.6年/101坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下切駅 36.4 万/坪(昨年同期比 +46.3 ％)
下切駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.4万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +46.3％( +11.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 34.8年から -12.9 ％減)。平均土地面積は 84.6 坪 (昨年 87.4 坪から -3.2 ％減)。平均建物面積は 33.4 坪 (昨年 42.7 坪から -21.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 34.8 年 → 2024年 30.3 年、-12.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.1 分 → 2024年 25.8 分、+71.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
美濃太田駅 49.5 万/坪(昨年同期比 +24.3 ％)
美濃太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.5万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.3％( +9.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 23.0年から -15.9 ％減)。平均土地面積は 94.1 坪 (昨年 122.6 坪から -23.3 ％減)。平均建物面積は 67.5 坪 (昨年 80.7 坪から -16.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 23.0 年 → 2024年 19.4 年、-15.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.3 分 → 2024年 14.1 分、-13.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.2 ％ → 2024年 7.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 28.6 ％)
姫駅 24.0 万/坪(昨年同期比 -31.4 ％)
姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.0万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -31.4％( -11.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 27.2年から +28.3 ％増)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 87.4 坪から -36.0 ％減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 49.0 坪から -37.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 22.5 分 → 2024年 15.8 分、-29.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.2 年 → 2024年 35.0 年、+28.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
根本駅 30.5 万/坪(昨年同期比 -30.6 ％)
根本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.5万円/坪(9.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -30.6％( -13.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -21.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 31.0年から +16.2 ％増)。平均土地面積は 75.8 坪 (昨年 71.9 坪から +5.4 ％増)。平均建物面積は 32.4 坪 (昨年 34.9 坪から -7.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 24.0 分 → 2024年 17.1 分、-28.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 31.0 年 → 2024年 36.0 年、+16.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 ％ → 2024年 61.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示