【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の肥薩おれんじ鉄道線 (米ノ津駅~川内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.3万円/坪(6.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -37.8%( -12.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 34 件(1年前(2021年)に比べて +54.5%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 30.8年から +6.3 %増)。平均土地面積は 164.2 坪 (昨年 88.9 坪から +84.7 %増)。平均建物面積は 67.9 坪 (昨年 33.8 坪から +100.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。出水駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは出水駅で昨年に比べ +92.3 %、坪単価は 15.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(出水駅、西出水駅)は +47.1 %(坪単価 +4.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(上川内駅、高尾野駅)は -48.0 %(坪単価 -21.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 31.8 % → 2022年 29.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 25.2 分 → 2022年 47.4 分、+88.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.9 % → 2022年 41.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.7万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -31.3%( -13.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった米ノ津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.1万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -18.9%( -1.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
肥薩おれんじ鉄道線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
米ノ津駅 | 7.1万/坪 (49.0年/66.6坪) | 8.7万/坪 (40.5年/81.7坪) | 18.5万/坪 (28.5年/133坪) |
出水駅 | 15.9万/坪 (38.9年/123坪) | 8.3万/坪 (51.5年/115坪) | 21.5万/坪 (36.0年/122坪) |
西出水駅 | 24.6万/坪 (53.5年/160坪) | 24.2万/坪 (25.5年/150坪) | 32.4万/坪 (38.5年/154坪) |
高尾野駅 | 27.8万/坪 (17.8年/156坪) | 51.1万/坪 (11.5年/139坪) | |
野田郷駅 | 14.8万/坪 (46.5年/109坪) | - | |
折口駅 | 13.1万/坪 (48.0年/313坪) | - | - |
阿久根駅 | 20.3万/坪 (18.5年/132坪) | 22.4万/坪 (15.5年/86.2坪) | 6.6万/坪 (40.5年/124坪) |
牛ノ浜駅 | - | - | - |
薩摩大川駅 | - | - | - |
西方駅 | - | - | - |
薩摩高城駅 | - | - | - |
草道駅 | 7.3万/坪 (47.9年/283坪) | - | - |
上川内駅 | 18.9万/坪 (31.5年/125坪) | 46.2万/坪 (21.9年/82.3坪) | 58.4万/坪 (15.8年/189坪) |
川内駅 | 28.7万/坪 (24.9年/153坪) | 41.9万/坪 (33.1年/68.5坪) | 44.2万/坪 (20.8年/161坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
出水駅 15.9 万/坪(昨年同期比 +92.3 %)
出水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.9万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +92.3%( +7.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.9年(昨年 51.5年から -24.6 %減)。平均土地面積は 123.0 坪 (昨年 115.0 坪から +7.0 %増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 24.2 坪から +12.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 51.5 年 → 2022年 38.9 年、-24.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 26.0 分 → 2022年 19.3 分、-25.6 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 66.7 %)
西出水駅 24.6 万/坪(昨年同期比 +1.8 %)
西出水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.6万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1.8%( +0.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.5年(昨年 25.5年から +109.8 %増)。平均土地面積は 160.3 坪 (昨年 149.7 坪から +7.1 %増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 51.4 坪から -47.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 39.0 分 → 2022年 8.0 分、-79.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.5 年 → 2022年 53.5 年、+109.8 %と大きく増加)
上川内駅 18.9 万/坪(昨年同期比 -59.1 %)
上川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.9万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -59.1%( -27.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 21.9年から +44.3 %増)。平均土地面積は 125.0 坪 (昨年 82.3 坪から +52.0 %増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 39.3 坪から +76.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 28.5 分 → 2022年 23.7 分、-17.0 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.9 年 → 2022年 31.5 年、+44.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 33.3 %)
高尾野駅 27.8 万/坪(昨年同期比 -36.8 %)
高尾野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.8万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -36.8%( -16.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 48.5年から -63.2 %減)。平均建物面積は 173.9 坪 (昨年 22.7 坪から +666.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 48.5 年 → 2022年 17.8 年、-63.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 20.0 分 → 2022年 25.0 分、+25.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示