【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の長野電鉄長野線 (長野駅～湯田中駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +16.2％( +9.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 150 件(１年前(2023年)に比べて -48.6％( -142件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 29.5年から -4.7 ％減)。平均土地面積は 98.4 坪 (昨年 97.4 坪から +1.0 ％増)。平均建物面積は 48.9 坪 (昨年 49.5 坪から -1.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。信州中野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは柳原駅で昨年に比べ +492.5 ％、坪単価は 485 万円/坪となった。
上位 2 駅(柳原駅、附属中学前駅)は +383.6 ％(坪単価 +235.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(善光寺下駅、権堂駅)は -38.5 ％(坪単価 -17.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 ％ → 2024年 22.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.0 ％ → 2024年 33.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.6 ％ → 2024年 32.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 4.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった柳原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 485万円/坪(147万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +492.5％( +403.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった村山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.8％( -4.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 長野電鉄長野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長野駅 | 65.7万/坪 (30.5年/109坪) | 66.3万/坪 (27.5年/120坪) | 66.4万/坪 (24.0年/130坪) |
| 市役所前駅 | - | 73.6万/坪 (24.1年/105坪) | - |
| 権堂駅 | 21.5万/坪 (48.0年/61.5坪) | 34.5万/坪 (36.6年/69.5坪) | 54.3万/坪 (29.3年/112坪) |
| 善光寺下駅 | 33.3万/坪 (43.8年/106坪) | 55.0万/坪 (37.2年/76.8坪) | 65.5万/坪 (26.8年/71.9坪) |
| 本郷駅 | 54.6万/坪 (35.2年/128坪) | 58.1万/坪 (34.0年/90.2坪) | 61.0万/坪 (34.4年/77.6坪) |
| 桐原駅 | 74.6万/坪 (17.7年/64.6坪) | 63.1万/坪 (29.6年/85.3坪) | 61.6万/坪 (31.7年/67.0坪) |
| 信濃吉田駅 | 80.2万/坪 (30.2年/73.3坪) | 71.8万/坪 (22.8年/64.5坪) | 94.0万/坪 (7.1年/59.7坪) |
| 朝陽駅 | 77.8万/坪 (25.3年/101坪) | 88.6万/坪 (20.9年/111坪) | 71.7万/坪 (19.0年/59.3坪) |
| 附属中学前駅 | 92.3万/坪 (21.7年/67.3坪) | 24.6万/坪 (56.7年/71.8坪) | 61.4万/坪 (17.1年/185坪) |
| 柳原駅 | 485万/坪 (0.5年/109坪) | 81.8万/坪 (10.2年/82.3坪) | 48.5万/坪 (28.1年/92.8坪) |
| 村山駅 | 15.3万/坪 (27.0年/37.8坪) | 19.6万/坪 (43.5年/65.8坪) | - |
| 日野駅 | - | 68.1万/坪 (24.8年/56.9坪) | 48.4万/坪 (22.7年/81.2坪) |
| 須坂駅 | 57.5万/坪 (24.6年/85.6坪) | 53.2万/坪 (27.9年/105坪) | 51.9万/坪 (26.0年/84.4坪) |
| 北須坂駅 | 34.4万/坪 (32.3年/190坪) | 32.5万/坪 (32.0年/101坪) | 27.7万/坪 (32.0年/83.2坪) |
| 小布施駅 | 66.9万/坪 (27.3年/116坪) | 62.9万/坪 (20.0年/91.1坪) | 93.6万/坪 (18.1年/75.4坪) |
| 都住駅 | - | 55.5万/坪 (11.5年/54.5坪) | - |
| 桜沢駅 | - | - | - |
| 延徳駅 | - | 35.4万/坪 (22.3年/99.8坪) | 30.9万/坪 (25.7年/136坪) |
| 信州中野駅 | 64.5万/坪 (18.6年/74.9坪) | 46.7万/坪 (33.8年/102坪) | 35.4万/坪 (35.6年/174坪) |
| 中野松川駅 | 35.3万/坪 (25.6年/120坪) | 49.3万/坪 (24.2年/76.3坪) | 77.4万/坪 (13.4年/56.0坪) |
| 信濃竹原駅 | - | - | - |
| 夜間瀬駅 | - | 5.2万/坪 (50.0年/108坪) | 8.8万/坪 (28.6年/178坪) |
| 上条駅 | - | 24.4万/坪 (51.3年/91.5坪) | 9.7万/坪 (45.8年/54.5坪) |
| 湯田中駅 | - | 16.7万/坪 (44.7年/56.0坪) | 7.0万/坪 (46.2年/99.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
柳原駅 484.8 万/坪(昨年同期比 +492.5 ％)
柳原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 485万円/坪(147万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +492.5％( +403.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 10.2年から -95.0 ％減)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 82.3 坪から +32.2 ％増)。平均建物面積は 9.1 坪 (昨年 35.4 坪から -74.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 10.2 年 → 2024年 0.5 年、-95.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.9 分 → 2024年 7.5 分、-41.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
附属中学前駅 92.3 万/坪(昨年同期比 +274.6 ％)
附属中学前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.3万円/坪(27.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +274.6％( +67.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 56.7年から -61.8 ％減)。平均土地面積は 67.3 坪 (昨年 71.8 坪から -6.3 ％減)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 47.6 坪から -36.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 56.7 年 → 2024年 21.7 年、-61.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 33.3 分 → 2024年 15.6 分、-53.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
善光寺下駅 33.3 万/坪(昨年同期比 -39.4 ％)
善光寺下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.3万円/坪(10.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.4％( -21.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 37.2年から +17.7 ％増)。平均土地面積は 106.1 坪 (昨年 76.8 坪から +38.3 ％増)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 38.3 坪から +38.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 37.2 年 → 2024年 43.8 年、+17.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.5 分 → 2024年 16.3 分、+55.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 50.0 ％)
権堂駅 21.5 万/坪(昨年同期比 -37.6 ％)
権堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.5万円/坪(6.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.6％( -12.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.0年(昨年 36.6年から +31.1 ％増)。平均土地面積は 61.5 坪 (昨年 69.5 坪から -11.5 ％減)。平均建物面積は 125.0 坪 (昨年 80.2 坪から +56.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 13.1 分 → 2024年 11.7 分、-10.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 36.6 年 → 2024年 48.0 年、+31.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 53.8 ％ → 2024年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示