【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅～篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +102.0％( +83.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 57 件(１年前(2023年)に比べて -52.5％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 26.6年から +3.6 ％増)。平均土地面積は 155.3 坪 (昨年 148.6 坪から +4.5 ％増)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 46.6 坪から -17.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。軽井沢駅、田中駅、屋代駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中軽井沢駅で昨年に比べ +114.5 ％、坪単価は 281 万円/坪となった。
上位 2 駅(中軽井沢駅、田中駅)は +99.9 ％(坪単価 +92.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(戸倉駅、坂城駅)は -80.3 ％(坪単価 -30.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.8 ％ → 2024年 3.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.5 ％ → 2024年 28.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 32.9 分 → 2024年 38.1 分、+15.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.7 ％ → 2024年 34.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.6 ％ → 2024年 18.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 281万円/坪(85.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +114.5％( +150.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて +35.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.7万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -95.5％( -36.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| しなの鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 軽井沢駅 | 278万/坪 (32.4年/238坪) | 174万/坪 (35.0年/206坪) | 158万/坪 (35.2年/203坪) |
| 中軽井沢駅 | 281万/坪 (22.6年/175坪) | 131万/坪 (25.8年/178坪) | 101万/坪 (24.9年/190坪) |
| 信濃追分駅 | 118万/坪 (17.0年/134坪) | 169万/坪 (10.3年/202坪) | 98.5万/坪 (24.9年/301坪) |
| 御代田駅 | 56.2万/坪 (40.0年/79.4坪) | 48.3万/坪 (41.4年/150坪) | 112万/坪 (35.1年/143坪) |
| 平原駅 | 51.9万/坪 (15.5年/40.8坪) | - | 27.9万/坪 (28.2年/110坪) |
| 小諸駅 | 24.6万/坪 (47.9年/156坪) | 65.4万/坪 (33.4年/151坪) | 83.5万/坪 (10.0年/283坪) |
| 滋野駅 | 12.1万/坪 (43.5年/201坪) | 18.9万/坪 (38.8年/135坪) | 14.7万/坪 (44.5年/109坪) |
| 田中駅 | 76.0万/坪 (0.5年/60.5坪) | 41.0万/坪 (29.7年/111坪) | 40.1万/坪 (32.8年/125坪) |
| 大屋駅 | 16.3万/坪 (35.5年/64.0坪) | 22.8万/坪 (37.7年/219坪) | 32.7万/坪 (32.2年/120坪) |
| 信濃国分寺駅 | - | 51.9万/坪 (24.9年/76.6坪) | 62.5万/坪 (16.5年/133坪) |
| 上田駅 | 57.9万/坪 (22.7年/76.9坪) | 51.2万/坪 (24.3年/132坪) | 47.6万/坪 (30.8年/121坪) |
| 西上田駅 | - | 15.1万/坪 (37.5年/157坪) | 75.2万/坪 (0年/40.1坪) |
| テクノさかき駅 | - | - | 28.5万/坪 (47.0年/239坪) |
| 坂城駅 | 13.0万/坪 (32.5年/118坪) | 37.2万/坪 (34.9年/156坪) | 27.4万/坪 (24.0年/108坪) |
| 戸倉駅 | 1.7万/坪 (30.5年/393坪) | 38.6万/坪 (24.7年/177坪) | - |
| 千曲駅 | - | - | 79.1万/坪 (13.1年/63.9坪) |
| 屋代駅 | 89.3万/坪 (0.5年/49.9坪) | 58.1万/坪 (20.5年/57.0坪) | 62.5万/坪 (13.7年/78.3坪) |
| 屋代高校前駅 | - | 8.5万/坪 (46.5年/153坪) | 64.1万/坪 (0.5年/61.0坪) |
| 篠ノ井駅 | 56.3万/坪 (45.5年/52.9坪) | 80.2万/坪 (4.4年/56.9坪) | 84.1万/坪 (13.8年/62.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中軽井沢駅 281.4 万/坪(昨年同期比 +114.5 ％)
中軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 281万円/坪(85.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +114.5％( +150.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて +35.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 25.8年から -12.2 ％減)。平均土地面積は 175.3 坪 (昨年 178.1 坪から -1.6 ％減)。平均建物面積は 30.0 坪 (昨年 38.8 坪から -22.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 25.8 年 → 2024年 22.6 年、-12.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 31.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 26.6 分 → 2024年 31.1 分、+16.9 ％と増加)
田中駅 76.0 万/坪(昨年同期比 +85.3 ％)
田中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.0万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +85.3％( +35.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 29.7年から -98.3 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 110.9 坪から -45.5 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 39.3 坪から -23.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.7 年 → 2024年 0.5 年、-98.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
戸倉駅 1.7 万/坪(昨年同期比 -95.5 ％)
戸倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.7万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -95.5％( -36.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 24.7年から +23.8 ％増)。平均土地面積は 393.3 坪 (昨年 177.2 坪から +122.0 ％増)。平均建物面積は 172.4 坪 (昨年 59.6 坪から +189.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.7 年 → 2024年 30.5 年、+23.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 23.4 分 → 2024年 60.0 分、+156.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 100.0 ％)
坂城駅 13.0 万/坪(昨年同期比 -65.1 ％)
坂城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.0万円/坪(3.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -65.1％( -24.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 34.9年から -6.7 ％減)。平均土地面積は 118.0 坪 (昨年 156.3 坪から -24.5 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 43.4 坪から -9.3 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 16.0 分 → 2024年 30.0 分、+87.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示