【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅~篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.4万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +37.4%( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 76 件(1年前(2022年)に比べて -30.3%( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 27.1年から +1.1 %増)。平均土地面積は 162.1 坪 (昨年 138.1 坪から +17.3 %増)。平均建物面積は 56.3 坪 (昨年 57.0 坪から -1.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。軽井沢駅、篠ノ井駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは滋野駅で昨年に比べ +12161.9 %、坪単価は 14.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(滋野駅、田中駅)は +6329.0 %(坪単価 +35.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(テクノさかき駅、信濃国分寺駅)は -77.2 %(坪単価 -51.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.6 % → 2023年 18.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 43.8 % → 2023年 41.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 25.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.8 % → 2023年 1.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +48.0%( +62.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -60.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.8万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -57.2%( -9.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
しなの鉄道線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
軽井沢駅 | 193万/坪 (29.0年/199坪) | 130万/坪 (22.2年/166坪) | 259万/坪 (24.6年/217坪) |
中軽井沢駅 | 115万/坪 (27.3年/228坪) | 46.3万/坪 (49.0年/233坪) | 99.4万/坪 (22.0年/222坪) |
信濃追分駅 | 126万/坪 (22.8年/263坪) | 122万/坪 (11.0年/223坪) | 79.6万/坪 (30.2年/203坪) |
御代田駅 | 25.3万/坪 (45.5年/165坪) | 52.9万/坪 (33.3年/114坪) | 32.9万/坪 (30.6年/107坪) |
平原駅 | - | - | 14.7万/坪 (39.0年/90.8坪) |
小諸駅 | 61.1万/坪 (21.0年/175坪) | 16.0万/坪 (39.0年/133坪) | 31.8万/坪 (31.5年/76.2坪) |
滋野駅 | 14.5万/坪 (38.5年/166坪) | 0.12万/坪 (25.0年/151坪) | 31.9万/坪 (31.0年/240坪) |
田中駅 | 66.9万/坪 (13.3年/122坪) | 11.2万/坪 (24.0年/147坪) | 57.0万/坪 (28.4年/165坪) |
大屋駅 | 17.7万/坪 (48.5年/126坪) | 15.3万/坪 (29.4年/136坪) | 44.3万/坪 (21.0年/104坪) |
信濃国分寺駅 | 18.0万/坪 (35.0年/123坪) | 67.3万/坪 (20.5年/321坪) | 49.5万/坪 (46.0年/65.0坪) |
上田駅 | 40.6万/坪 (26.5年/98.3坪) | 42.3万/坪 (33.0年/125坪) | 26.0万/坪 (30.7年/81.5坪) |
西上田駅 | 81.9万/坪 (21.0年/333坪) | 24.0万/坪 (49.0年/87.7坪) | - |
テクノさかき駅 | 12.3万/坪 (42.0年/247坪) | 65.7万/坪 (11.5年/72.6坪) | - |
坂城駅 | 26.4万/坪 (14.0年/136坪) | 29.1万/坪 (19.7年/227坪) | 17.7万/坪 (40.0年/63.5坪) |
戸倉駅 | 6.8万/坪 (44.4年/101坪) | 15.8万/坪 (32.2年/164坪) | 21.8万/坪 (40.0年/63.5坪) |
千曲駅 | - | 28.6万/坪 (21.0年/96.8坪) | 63.6万/坪 (10.5年/65.0坪) |
屋代駅 | 57.3万/坪 (8.3年/108坪) | 68.4万/坪 (10.7年/74.6坪) | 60.1万/坪 (14.3年/57.5坪) |
屋代高校前駅 | 81.3万/坪 (14.5年/71.1坪) | 36.1万/坪 (36.0年/156坪) | 43.8万/坪 (47.5年/72.6坪) |
篠ノ井駅 | 83.2万/坪 (18.5年/143坪) | 58.0万/坪 (20.2年/95.0坪) | 64.6万/坪 (13.5年/101坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
滋野駅 14.5 万/坪(昨年同期比 +12161.9 %)
滋野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.5万円/坪(4.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +12161.9%( +14.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 25.0年から +54.0 %増)。平均土地面積は 166.0 坪 (昨年 151.3 坪から +9.8 %増)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 84.7 坪から -52.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 90.0 分 → 2023年 67.5 分、-25.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.0 年 → 2023年 38.5 年、+54.0 %と大きく増加)
田中駅 66.9 万/坪(昨年同期比 +496.1 %)
田中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.9万円/坪(20.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +496.1%( +55.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.3年(昨年 24.0年から -44.4 %減)。平均土地面積は 122.0 坪 (昨年 147.2 坪から -17.1 %減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 38.8 坪から +16.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 24.0 年 → 2023年 13.3 年、-44.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 30.0 分 → 2023年 23.0 分、-23.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 % → 2023年 33.3 %)
テクノさかき駅 12.3 万/坪(昨年同期比 -81.2 %)
テクノさかき駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.3万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -81.2%( -53.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 42.0年(昨年 11.5年から +265.2 %増)。平均土地面積は 247.3 坪 (昨年 72.6 坪から +240.6 %増)。平均建物面積は 111.9 坪 (昨年 29.5 坪から +279.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 11.5 年 → 2023年 42.0 年、+265.2 %と大きく増加)
信濃国分寺駅 18.0 万/坪(昨年同期比 -73.3 %)
信濃国分寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.0万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -73.3%( -49.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.0年(昨年 20.5年から +70.7 %増)。平均土地面積は 122.5 坪 (昨年 320.7 坪から -61.8 %減)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 127.8 坪から -65.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 16.0 分 → 2023年 13.0 分、-18.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.5 年 → 2023年 35.0 年、+70.7 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示