【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期のJR両毛線 (新前橋駅～桐生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.4万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +15.9％( +7.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 118 件(１年前(2019年)に比べて +24.2％( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.7年(昨年 22.2年から -34.0 ％減)。平均土地面積は 81.3 坪 (昨年 103.3 坪から -21.3 ％減)。平均建物面積は 40.9 坪 (昨年 50.2 坪から -18.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。前橋駅、前橋大島駅、国定駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは前橋大島駅で昨年に比べ +61.8 ％、坪単価は 94.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(前橋大島駅、国定駅)は +60.3 ％(坪単価 +27.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(駒形駅、新前橋駅)は -10.1 ％(坪単価 -6.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 22.2 年 → 2020年 14.7 年、-34.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 33.7 分 → 2020年 29.7 分、-12.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 26.1 ％ → 2020年 49.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 35.2 ％ → 2020年 20.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった前橋大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.2万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +61.8％( +36.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.8万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -7.7％( -1.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 18 件(１年前(2019年)に比べて +38.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR両毛線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新前橋駅 | 65.1万/坪 (11.9年/83.1坪) | 72.2万/坪 (13.2年/66.9坪) | 58.9万/坪 (23.0年/87.7坪) |
| 前橋駅 | 61.1万/坪 (10.9年/68.8坪) | 43.8万/坪 (21.4年/127坪) | 55.1万/坪 (18.3年/80.7坪) |
| 前橋大島駅 | 94.2万/坪 (0.10年/65.6坪) | 58.3万/坪 (20.2年/65.0坪) | 28.1万/坪 (38.5年/116坪) |
| 駒形駅 | 53.3万/坪 (19.8年/72.9坪) | 59.4万/坪 (11.1年/89.0坪) | 45.1万/坪 (21.2年/76.4坪) |
| 伊勢崎駅 | 51.0万/坪 (16.7年/91.2坪) | 54.2万/坪 (23.8年/117坪) | 54.1万/坪 (12.6年/101坪) |
| 国定駅 | 53.5万/坪 (9.3年/104坪) | 33.7万/坪 (24.3年/128坪) | 54.2万/坪 (15.6年/107坪) |
| 岩宿駅 | 22.3万/坪 (15.5年/69.6坪) | - | 47.2万/坪 (14.2年/89.9坪) |
| 桐生駅 | 17.8万/坪 (33.0年/85.6坪) | 19.3万/坪 (38.7年/76.0坪) | 33.8万/坪 (23.8年/112坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
前橋大島駅 94.2 万/坪(昨年同期比 +61.8 ％)
前橋大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.2万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +61.8％( +36.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.1年(昨年 20.2年から -99.5 ％減)。平均土地面積は 65.6 坪 (昨年 65.0 坪から +0.9 ％増)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 35.5 坪から -8.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 20.2 年 → 2020年 0.1 年、-99.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 ％ → 2020年 60.0 ％)
国定駅 53.5 万/坪(昨年同期比 +58.8 ％)
国定駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.5万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +58.8％( +19.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2019年)に比べて +27.3％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 24.3年から -61.6 ％減)。平均土地面積は 104.1 坪 (昨年 127.7 坪から -18.5 ％減)。平均建物面積は 34.1 坪 (昨年 52.3 坪から -34.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 24.3 年 → 2020年 9.3 年、-61.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 66.7 ％)
駒形駅 53.3 万/坪(昨年同期比 -10.3 ％)
駒形駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.3万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -10.3％( -6.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 11.1年から +78.2 ％増)。平均土地面積は 72.9 坪 (昨年 89.0 坪から -18.0 ％減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 32.8 坪から -2.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 11.1 年 → 2020年 19.8 年、+78.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 ％ → 2020年 42.9 ％)
新前橋駅 65.1 万/坪(昨年同期比 -9.9 ％)
新前橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.1万円/坪(19.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -9.9％( -7.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 24 件(１年前(2019年)に比べて +166.7％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.9年(昨年 13.2年から -9.5 ％減)。平均土地面積は 83.1 坪 (昨年 66.9 坪から +24.3 ％増)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 28.7 坪から +55.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 54.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 20.7 分 → 2020年 23.0 分、+11.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 ％ → 2020年 13.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示