【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR筑豊本線 (若松駅～原田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.8万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.6％( +3.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 150 件(１年前(2023年)に比べて -63.5％( -261件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 27.1年から -3.6 ％減)。平均土地面積は 87.4 坪 (昨年 89.5 坪から -2.3 ％減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 45.1 坪から -10.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が小幅増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東水巻駅、鞍手駅、勝野駅、鯰田駅、飯塚駅、上穂波駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鞍手駅で昨年に比べ +69.5 ％、坪単価は 25.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(鞍手駅、東水巻駅)は +61.6 ％(坪単価 +17.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(奥洞海駅、桂川駅)は -62.3 ％(坪単価 -11.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 ％ → 2024年 29.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 34.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.0 ％ → 2024年 2.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 ％ → 2024年 26.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった原田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.8万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.9％( -15.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -47.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった奥洞海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.3万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -67.5％( -9.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -90.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR筑豊本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 若松駅 | 29.2万/坪 (38.9年/47.3坪) | 40.6万/坪 (30.2年/54.2坪) | 47.2万/坪 (26.7年/59.0坪) |
| 藤ノ木駅 | 60.3万/坪 (21.3年/64.5坪) | 55.7万/坪 (23.9年/99.5坪) | 42.5万/坪 (26.2年/77.6坪) |
| 奥洞海駅 | 4.3万/坪 (54.3年/96.8坪) | 13.3万/坪 (52.2年/83.9坪) | 48.0万/坪 (24.0年/84.0坪) |
| 二島駅 | 46.0万/坪 (34.7年/62.0坪) | 47.7万/坪 (26.0年/88.7坪) | 56.2万/坪 (20.9年/66.6坪) |
| 本城駅 | 83.8万/坪 (16.7年/80.7坪) | 80.0万/坪 (18.3年/57.5坪) | 60.3万/坪 (24.5年/65.8坪) |
| 折尾駅 | 77.5万/坪 (17.1年/57.3坪) | 70.5万/坪 (22.9年/72.0坪) | 66.4万/坪 (21.8年/67.2坪) |
| 東水巻駅 | 70.5万/坪 (30.9年/205坪) | 45.9万/坪 (27.2年/60.0坪) | 55.9万/坪 (14.6年/71.3坪) |
| 中間駅 | 47.9万/坪 (27.0年/71.1坪) | 46.4万/坪 (25.2年/89.6坪) | 37.3万/坪 (28.4年/108坪) |
| 筑前垣生駅 | 24.4万/坪 (47.0年/141坪) | 35.2万/坪 (22.0年/115坪) | 59.0万/坪 (17.0年/156坪) |
| 鞍手駅 | 25.8万/坪 (48.2年/156坪) | 15.2万/坪 (46.4年/116坪) | 27.6万/坪 (33.5年/105坪) |
| 筑前植木駅 | 40.2万/坪 (17.5年/102坪) | 42.9万/坪 (28.4年/133坪) | 39.9万/坪 (19.8年/95.0坪) |
| 新入駅 | 27.8万/坪 (29.0年/129坪) | 55.4万/坪 (14.9年/89.5坪) | 53.4万/坪 (14.1年/62.0坪) |
| 直方駅 | 23.2万/坪 (51.5年/136坪) | 32.3万/坪 (32.0年/77.1坪) | 33.1万/坪 (26.7年/89.1坪) |
| 勝野駅 | 38.7万/坪 (32.9年/116坪) | 29.2万/坪 (26.1年/116坪) | 48.5万/坪 (20.5年/121坪) |
| 小竹駅 | 24.0万/坪 (37.8年/143坪) | 49.0万/坪 (31.4年/209坪) | 23.3万/坪 (40.5年/130坪) |
| 鯰田駅 | 36.2万/坪 (25.1年/124坪) | 30.0万/坪 (29.4年/134坪) | 22.6万/坪 (39.2年/102坪) |
| 浦田駅 | 48.4万/坪 (17.3年/87.0坪) | 40.9万/坪 (29.5年/132坪) | 24.7万/坪 (26.0年/103坪) |
| 新飯塚駅 | 41.9万/坪 (30.8年/71.7坪) | 37.7万/坪 (33.1年/99.4坪) | 38.7万/坪 (32.8年/120坪) |
| 飯塚駅 | 69.3万/坪 (9.8年/95.2坪) | 48.7万/坪 (23.2年/93.1坪) | 44.3万/坪 (24.9年/108坪) |
| 天道駅 | 61.6万/坪 (13.8年/68.1坪) | 74.4万/坪 (16.3年/129坪) | 72.0万/坪 (17.4年/96.2坪) |
| 桂川駅 | 11.0万/坪 (44.4年/79.9坪) | 25.5万/坪 (34.0年/107坪) | 22.4万/坪 (32.0年/112坪) |
| 上穂波駅 | 22.5万/坪 (30.3年/69.6坪) | 17.7万/坪 (41.7年/151坪) | 11.0万/坪 (46.3年/77.4坪) |
| 筑前内野駅 | - | - | 0.29万/坪 (54.5年/78.7坪) |
| 筑前山家駅 | - | 46.7万/坪 (20.4年/60.2坪) | 61.6万/坪 (13.7年/61.7坪) |
| 原田駅 | 90.8万/坪 (26.2年/108坪) | 107万/坪 (19.6年/94.1坪) | 93.1万/坪 (15.5年/73.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鞍手駅 25.8 万/坪(昨年同期比 +69.5 ％)
鞍手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.8万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +69.5％( +10.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.2年(昨年 46.4年から +3.8 ％増)。平均土地面積は 155.8 坪 (昨年 116.1 坪から +34.2 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 32.4 坪から +30.7 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 22.2 分 → 2024年 28.0 分、+26.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 77.8 ％ → 2024年 100.0 ％)
東水巻駅 70.5 万/坪(昨年同期比 +53.7 ％)
東水巻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +53.7％( +24.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 27.2年から +13.4 ％増)。平均土地面積は 204.7 坪 (昨年 60.0 坪から +241.2 ％増)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 33.4 坪から +28.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.2 年 → 2024年 30.9 年、+13.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 66.7 ％)
奥洞海駅 4.3 万/坪(昨年同期比 -67.5 ％)
奥洞海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.3万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -67.5％( -9.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -90.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 54.3年(昨年 52.2年から +3.9 ％増)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 83.9 坪から +15.4 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 40.8 坪から -14.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.1 分 → 2024年 15.0 分、+65.0 ％と大きく増加)
桂川駅 11.0 万/坪(昨年同期比 -57.0 ％)
桂川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -57.0％( -14.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -53.3％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.4年(昨年 34.0年から +30.5 ％増)。平均土地面積は 79.9 坪 (昨年 107.5 坪から -25.6 ％減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 41.6 坪から -3.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 38.8 分 → 2024年 32.4 分、-16.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.0 年 → 2024年 44.4 年、+30.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 83.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示