【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の肥薩おれんじ鉄道線 (八代駅~袋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.1万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -22.9%( -7.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 39 件(1年前(2023年)に比べて -62.5%( -65件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 35.7年から +12.1 %増)。平均土地面積は 114.0 坪 (昨年 107.3 坪から +6.2 %増)。平均建物面積は 63.6 坪 (昨年 47.6 坪から +33.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。水俣駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは肥後高田駅で昨年に比べ +120.2 %、坪単価は 50.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(肥後高田駅、水俣駅)は +80.5 %(坪単価 +20.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(佐敷駅、新水俣駅)は -67.3 %(坪単価 -50.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 29.2 分 → 2024年 23.9 分、-18.0 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.9 % → 2024年 2.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 35.7 年 → 2024年 40.0 年、+12.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.9 % → 2024年 57.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.4 % → 2024年 36.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった肥後高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +120.2%( +27.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった湯浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +19.5%( +1.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
肥薩おれんじ鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
八代駅 | 22.5万/坪 (42.8年/108坪) | 33.4万/坪 (37.5年/108坪) | 33.9万/坪 (36.9年/116坪) |
肥後高田駅 | 50.4万/坪 (36.1年/91.8坪) | 22.9万/坪 (29.8年/188坪) | 31.9万/坪 (37.2年/136坪) |
日奈久温泉駅 | 26.4万/坪 (28.3年/218坪) | - | 9.1万/坪 (43.9年/39.8坪) |
肥後二見駅 | - | 5.5万/坪 (31.0年/287坪) | - |
上田浦駅 | - | - | - |
たのうら御立岬公園駅 | 7.2万/坪 (47.0年/142坪) | - | - |
肥後田浦駅 | - | - | - |
海浦駅 | - | - | - |
佐敷駅 | 27.2万/坪 (48.5年/166坪) | 99.2万/坪 (22.3年/138坪) | 17.2万/坪 (50.5年/138坪) |
湯浦駅 | 10.5万/坪 (33.0年/162坪) | 8.8万/坪 (43.3年/98.3坪) | 44.4万/坪 (32.7年/131坪) |
津奈木駅 | 11.0万/坪 (45.3年/120坪) | - | 14.6万/坪 (34.3年/78.7坪) |
新水俣駅 | 17.3万/坪 (32.0年/66.6坪) | 45.7万/坪 (12.3年/74.1坪) | - |
水俣駅 | 43.2万/坪 (23.0年/95.8坪) | 30.7万/坪 (34.2年/72.4坪) | 36.1万/坪 (39.4年/113坪) |
袋駅 | - | 9.9万/坪 (39.5年/299坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
肥後高田駅 50.4 万/坪(昨年同期比 +120.2 %)
肥後高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +120.2%( +27.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 29.8年から +21.2 %増)。平均土地面積は 91.8 坪 (昨年 187.6 坪から -51.1 %減)。平均建物面積は 88.5 坪 (昨年 39.3 坪から +125.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.8 年 → 2024年 36.1 年、+21.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 21.0 分、+133.3 %と大きく増加)
水俣駅 43.2 万/坪(昨年同期比 +40.9 %)
水俣駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.2万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +40.9%( +12.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -85.0%( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 34.2年から -32.6 %減)。平均土地面積は 95.8 坪 (昨年 72.4 坪から +32.4 %増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 36.0 坪から +30.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.2 年 → 2024年 23.0 年、-32.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 26.4 分 → 2024年 22.7 分、-14.0 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 % → 2024年 50.0 %)
佐敷駅 27.2 万/坪(昨年同期比 -72.5 %)
佐敷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.2万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -72.5%( -71.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.5年(昨年 22.3年から +118.0 %増)。平均土地面積は 166.4 坪 (昨年 138.4 坪から +20.2 %増)。平均建物面積は 96.8 坪 (昨年 18.2 坪から +433.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 20.3 分 → 2024年 14.5 分、-28.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.3 年 → 2024年 48.5 年、+118.0 %と大きく増加)
新水俣駅 17.3 万/坪(昨年同期比 -62.1 %)
新水俣駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.3万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -62.1%( -28.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 12.3年から +161.2 %増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 74.1 坪から -10.2 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 32.5 坪から -2.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.3 年 → 2024年 32.0 年、+161.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示