【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR常磐線各駅停車 (北千住駅~金町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.8%( -1.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 49 件(1年前(2023年)に比べて -29.0%( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 13.0年から +1.0 %増)。平均土地面積は 31.3 坪 (昨年 36.1 坪から -13.3 %減)。平均建物面積は 42.5 坪 (昨年 44.2 坪から -3.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。亀有駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは亀有駅で昨年に比べ +13.1 %、坪単価は 160 万円/坪となった。
上位 1 駅(亀有駅)は +13.1 %(坪単価 +18.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(北千住駅)は -18.3 %(坪単価 -39.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.4 分 → 2024年 13.0 分、-20.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 % → 2024年 25.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 % → 2024年 4.2 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.4 % → 2024年 37.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.6 % → 2024年 4.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -18.3%( -39.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -64.3%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった金町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +4.5%( +6.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -46.9%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 179万/坪 (15.3年/21.5坪) | 219万/坪 (12.1年/35.2坪) | 173万/坪 (26.5年/32.3坪) |
綾瀬駅 | 161万/坪 (16.6年/30.3坪) | 187万/坪 (6.6年/53.7坪) | 174万/坪 (11.8年/40.5坪) |
亀有駅 | 160万/坪 (16.4年/33.1坪) | 142万/坪 (15.8年/23.1坪) | 143万/坪 (19.3年/31.7坪) |
金町駅 | 146万/坪 (7.4年/33.9坪) | 140万/坪 (13.1年/40.0坪) | 138万/坪 (15.2年/31.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
亀有駅 160.2 万/坪(昨年同期比 +13.1 %)
亀有駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 160万円/坪(48.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +13.1%( +18.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -35.3%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 15.8年から +4.1 %増)。平均土地面積は 33.1 坪 (昨年 23.1 坪から +43.3 %増)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 30.8 坪から +23.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 45.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 9.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 36.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 9.1 %)
北千住駅 178.9 万/坪(昨年同期比 -18.3 %)
北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -18.3%( -39.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -64.3%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 12.1年から +26.4 %増)。平均土地面積は 21.5 坪 (昨年 35.2 坪から -39.0 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 31.6 坪から +5.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.1 年 → 2024年 15.3 年、+26.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 % → 2024年 20.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 % → 2024年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示