【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の東急世田谷線 (三軒茶屋駅～下高井戸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 294万円/坪(88.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -8.6％( -27.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて +11.1％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 22.3年から -7.0 ％減)。平均土地面積は 53.8 坪 (昨年 34.7 坪から +55.3 ％増)。平均建物面積は 56.7 坪 (昨年 43.7 坪から +29.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。松陰神社前駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは松陰神社前駅で昨年に比べ +19.9 ％、坪単価は 314 万円/坪となった。
上位 1 駅(松陰神社前駅)は +19.9 ％(坪単価 +52.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(上町駅)は -27.4 ％(坪単価 -84.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.8 ％ → 2024年 13.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.2 分 → 2024年 8.2 分、+13.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 ％ → 2024年 41.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 ％ → 2024年 20.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三軒茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 324万円/坪(98.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.1％( -0.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 224万円/坪(67.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -27.4％( -84.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東急世田谷線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三軒茶屋駅 | 324万/坪 (22.5年/61.6坪) | 324万/坪 (23.9年/35.8坪) | 305万/坪 (15.7年/30.9坪) |
| 西太子堂駅 | - | 465万/坪 (34.0年/16.6坪) | - |
| 若林駅 | 275万/坪 (24.0年/135坪) | 295万/坪 (18.0年/19.7坪) | - |
| 松陰神社前駅 | 314万/坪 (18.3年/24.7坪) | 262万/坪 (16.5年/34.8坪) | 321万/坪 (15.0年/62.5坪) |
| 世田谷駅 | - | - | 178万/坪 (1.0年/21.2坪) |
| 上町駅 | 224万/坪 (19.4年/47.5坪) | 309万/坪 (13.5年/37.8坪) | 236万/坪 (19.7年/30.8坪) |
| 宮の坂駅 | 263万/坪 (17.5年/25.0坪) | - | 313万/坪 (0年/27.2坪) |
| 山下駅 | 230万/坪 (30.0年/56.0坪) | - | - |
| 松原駅 | 343万/坪 (13.3年/32.5坪) | - | 310万/坪 (6.8年/44.5坪) |
| 下高井戸駅 | 291万/坪 (28.0年/24.2坪) | 306万/坪 (24.4年/40.6坪) | 320万/坪 (0年/18.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
松陰神社前駅 313.7 万/坪(昨年同期比 +19.9 ％)
松陰神社前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 314万円/坪(94.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +19.9％( +52.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 16.5年から +11.1 ％増)。平均土地面積は 24.7 坪 (昨年 34.8 坪から -29.0 ％減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 59.7 坪から -47.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.5 年 → 2024年 18.3 年、+11.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 8.3 分、+66.7 ％と大きく増加)
上町駅 224.5 万/坪(昨年同期比 -27.4 ％)
上町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 224万円/坪(67.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -27.4％( -84.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 13.5年から +43.7 ％増)。平均土地面積は 47.5 坪 (昨年 37.8 坪から +25.6 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 59.7 坪から -1.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.5 年 → 2024年 19.4 年、+43.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.0 分 → 2024年 10.2 分、+27.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示