【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の東京メトロ日比谷線 (北千住駅~中目黒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 310万円/坪(93.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +28.0%( +67.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 60 件(1年前(2020年)に比べて +36.4%( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 22.4年から +23.5 %増)。平均土地面積は 38.4 坪 (昨年 34.3 坪から +12.0 %増)。平均建物面積は 84.9 坪 (昨年 66.0 坪から +28.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。南千住駅、広尾駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは茅場町駅で昨年に比べ +329.1 %、坪単価は 1,298 万円/坪となった。
上位 2 駅(茅場町駅、上野駅)は +257.7 %(坪単価 +647.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六本木駅、北千住駅)は -28.7 %(坪単価 -94.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.7 % → 2021年 40.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 23.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 22.4 年 → 2021年 27.7 年、+23.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.5 % → 2021年 37.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 17.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった茅場町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,298万円/坪(393万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +329.1%( +995.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -22.0%( -37.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +116.7%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
東京メトロ日比谷線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 133万/坪 (32.8年/36.3坪) | 171万/坪 (9.2年/15.9坪) | 163万/坪 (18.7年/21.3坪) |
南千住駅 | 219万/坪 (25.2年/29.2坪) | 180万/坪 (2.1年/20.9坪) | 117万/坪 (33.7年/29.3坪) |
三ノ輪駅 | 162万/坪 (17.3年/20.6坪) | 179万/坪 (20.7年/32.0坪) | 259万/坪 (33.5年/25.1坪) |
入谷駅 | 193万/坪 (30.5年/31.8坪) | 178万/坪 (21.5年/27.2坪) | 134万/坪 (29.1年/19.7坪) |
上野駅 | 461万/坪 (49.5年/18.7坪) | 161万/坪 (39.5年/48.8坪) | - |
仲御徒町駅 | 179万/坪 (0年/16.6坪) | - | 394万/坪 (26.9年/25.4坪) |
秋葉原駅 | 383万/坪 (27.5年/52.4坪) | - | 254万/坪 (18.0年/17.4坪) |
小伝馬町駅 | 275万/坪 (51.5年/22.7坪) | - | - |
人形町駅 | 305万/坪 (31.2年/57.5坪) | 292万/坪 (55.5年/29.5坪) | 328万/坪 (43.9年/26.0坪) |
茅場町駅 | 1,298万/坪 (27.0年/22.7坪) | 302万/坪 (44.5年/48.4坪) | 260万/坪 (35.5年/60.5坪) |
八丁堀駅 | 470万/坪 (0.5年/33.3坪) | - | 265万/坪 (36.9年/32.8坪) |
築地駅 | - | - | 266万/坪 (23.0年/28.0坪) |
東銀座駅 | - | - | - |
銀座駅 | - | - | - |
日比谷駅 | - | - | - |
虎ノ門ヒルズ駅 | - | - | - |
神谷町駅 | 714万/坪 (0.5年/56.7坪) | - | - |
六本木駅 | 278万/坪 (33.5年/25.7坪) | 429万/坪 (27.5年/67.1坪) | 790万/坪 (32.2年/57.5坪) |
広尾駅 | 493万/坪 (40.2年/83.7坪) | 353万/坪 (29.5年/18.2坪) | 394万/坪 (11.5年/29.2坪) |
恵比寿駅 | 411万/坪 (21.5年/68.4坪) | 359万/坪 (22.8年/37.1坪) | 980万/坪 (33.9年/36.3坪) |
中目黒駅 | 334万/坪 (33.3年/42.4坪) | 423万/坪 (39.5年/35.5坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
茅場町駅 1298.0 万/坪(昨年同期比 +329.1 %)
茅場町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,298万円/坪(393万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +329.1%( +995.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.0年(昨年 44.5年から -39.3 %減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 48.4 坪から -53.1 %減)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 110.4 坪から -80.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 44.5 年 → 2021年 27.0 年、-39.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
上野駅 461.3 万/坪(昨年同期比 +186.2 %)
上野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 461万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +186.2%( +300.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 49.5年(昨年 39.5年から +25.3 %増)。平均土地面積は 18.7 坪 (昨年 48.8 坪から -61.8 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 101.3 坪から -76.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 39.5 年 → 2021年 49.5 年、+25.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)
六本木駅 277.7 万/坪(昨年同期比 -35.3 %)
六本木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 278万円/坪(84.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -35.3%( -151.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 27.5年から +21.8 %増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 67.1 坪から -61.7 %減)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 208.7 坪から -63.8 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 27.5 年 → 2021年 33.5 年、+21.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.3 分 → 2021年 8.0 分、+26.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 100.0 %)
北千住駅 133.1 万/坪(昨年同期比 -22.0 %)
北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -22.0%( -37.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +116.7%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 9.2年から +256.9 %増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 15.9 坪から +128.6 %増)。平均建物面積は 56.1 坪 (昨年 26.5 坪から +111.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.2 年 → 2021年 32.8 年、+256.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 53.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示