【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期の小田急小田原線 (新宿駅~町田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.0%( +9.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 231 件(1年前(2021年)に比べて -11.5%( -30件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 15.6年(昨年 13.0年から +20.4 %増)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 47.3 坪から +4.6 %増)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 39.8 坪から +5.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。経堂駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは経堂駅で昨年に比べ +20.1 %、坪単価は 290 万円/坪となった。
上位 2 駅(経堂駅、和泉多摩川駅)は +19.7 %(坪単価 +41.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(梅ケ丘駅、新宿駅)は -38.0 %(坪単価 -225.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.1 % → 2022年 6.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.9 % → 2022年 11.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.0 年 → 2022年 15.6 年、+20.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 24.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.5 % → 2022年 30.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 551万円/坪(167万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -37.2%( -326.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +7.9%( +8.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 43 件(1年前(2021年)に比べて +16.2%( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
小田急小田原線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | 551万/坪 (42.0年/33.3坪) | 877万/坪 (15.0年/33.3坪) | 862万/坪 (42.0年/35.8坪) |
南新宿駅 | 487万/坪 (0年/66.6坪) | - | 463万/坪 (9.0年/18.2坪) |
参宮橋駅 | - | 303万/坪 (14.0年/29.5坪) | 132万/坪 (0年/10.6坪) |
代々木八幡駅 | 320万/坪 (19.0年/28.7坪) | 339万/坪 (11.0年/15.1坪) | 296万/坪 (30.7年/34.8坪) |
代々木上原駅 | 391万/坪 (14.5年/17.4坪) | 347万/坪 (27.2年/34.8坪) | 520万/坪 (44.7年/52.9坪) |
東北沢駅 | - | 279万/坪 (12.0年/25.7坪) | - |
下北沢駅 | 332万/坪 (14.0年/27.2坪) | 318万/坪 (19.8年/52.6坪) | 296万/坪 (19.0年/57.5坪) |
世田谷代田駅 | 251万/坪 (25.5年/53.7坪) | 289万/坪 (10.0年/40.8坪) | 259万/坪 (6.0年/31.0坪) |
梅ケ丘駅 | 198万/坪 (24.0年/22.7坪) | 324万/坪 (2.2年/45.6坪) | 142万/坪 (38.0年/73.4坪) |
豪徳寺駅 | 225万/坪 (30.5年/172坪) | 255万/坪 (13.3年/42.9坪) | - |
経堂駅 | 290万/坪 (15.5年/55.3坪) | 241万/坪 (13.8年/36.3坪) | 208万/坪 (22.3年/24.6坪) |
千歳船橋駅 | 228万/坪 (13.6年/29.2坪) | 255万/坪 (8.8年/36.5坪) | 211万/坪 (14.3年/36.9坪) |
祖師ケ谷大蔵駅 | 236万/坪 (16.3年/44.5坪) | 241万/坪 (12.2年/43.2坪) | 261万/坪 (12.4年/54.2坪) |
成城学園前駅 | 300万/坪 (15.3年/45.9坪) | 272万/坪 (10.5年/63.2坪) | 292万/坪 (15.9年/79.2坪) |
喜多見駅 | 202万/坪 (9.9年/45.4坪) | 211万/坪 (6.2年/38.5坪) | 182万/坪 (6.9年/36.3坪) |
狛江駅 | 153万/坪 (24.7年/58.3坪) | 161万/坪 (14.2年/31.3坪) | 191万/坪 (7.6年/34.0坪) |
和泉多摩川駅 | 213万/坪 (5.0年/32.8坪) | 178万/坪 (8.0年/36.3坪) | 134万/坪 (17.5年/33.3坪) |
鶴川駅 | 116万/坪 (16.3年/54.5坪) | 107万/坪 (13.9年/50.2坪) | 116万/坪 (13.0年/58.6坪) |
玉川学園前駅 | 123万/坪 (16.7年/59.9坪) | 115万/坪 (17.8年/58.7坪) | 127万/坪 (8.0年/46.4坪) |
町田駅 | 126万/坪 (16.2年/55.6坪) | 126万/坪 (12.6年/50.1坪) | 130万/坪 (14.2年/46.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
経堂駅 289.8 万/坪(昨年同期比 +20.1 %)
経堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 290万円/坪(87.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +20.1%( +48.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 13.8年から +12.0 %増)。平均土地面積は 55.3 坪 (昨年 36.3 坪から +52.4 %増)。平均建物面積は 67.2 坪 (昨年 52.9 坪から +26.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.4 分 → 2022年 9.1 分、-12.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 % → 2022年 28.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 41.7 % → 2022年 35.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 13.8 年 → 2022年 15.5 年、+12.0 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 41.7 % → 2022年 14.3 %)
和泉多摩川駅 213.0 万/坪(昨年同期比 +19.4 %)
和泉多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 213万円/坪(64.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +19.4%( +34.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.0年(昨年 8.0年から -37.5 %減)。平均土地面積は 32.8 坪 (昨年 36.3 坪から -9.7 %減)。平均建物面積は 26.2 坪 (昨年 31.0 坪から -15.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 8.0 年 → 2022年 5.0 年、-37.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 14.0 分 → 2022年 11.0 分、-21.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 66.7 %)
梅ケ丘駅 198.3 万/坪(昨年同期比 -38.8 %)
梅ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(60.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -38.8%( -125.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 2.2年から +1007.8 %増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 45.6 坪から -50.3 %減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 63.3 坪から -28.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.3 分 → 2022年 5.0 分、-31.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 2.2 年 → 2022年 24.0 年、+1007.8 %と大きく増加)
新宿駅 551.0 万/坪(昨年同期比 -37.2 %)
新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 551万円/坪(167万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -37.2%( -326.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 42.0年(昨年 15.0年から +180.0 %増)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 33.3 坪から +0.0 %減)。平均建物面積は 272.3 坪 (昨年 148.2 坪から +83.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.0 年 → 2022年 42.0 年、+180.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示