【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期の京浜急行空港線 (京急蒲田駅～天空橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -17.7％( -34.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2022年)に比べて +64.7％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 31.3年から -24.1 ％減)。平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 31.8 坪から +13.1 ％増)。平均建物面積は 51.5 坪 (昨年 44.7 坪から +15.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。糀谷駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは糀谷駅で昨年に比べ +11.9 ％、坪単価は 183 万円/坪となった。
上位 1 駅(糀谷駅)は +11.9 ％(坪単価 +19.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(大鳥居駅)は -43.1 ％(坪単価 -105.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 31.3 年 → 2023年 23.7 年、-24.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 43.8 ％ → 2023年 14.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.6 ％ → 2023年 21.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 39.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 18.8 ％ → 2023年 10.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった糀谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +11.9％( +19.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった穴守稲荷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -17.6％( -27.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京浜急行空港線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京急蒲田駅 | 179万/坪 (17.4年/39.9坪) | 186万/坪 (30.9年/31.8坪) | 192万/坪 (20.3年/21.8坪) |
| 糀谷駅 | 183万/坪 (15.8年/32.5坪) | 164万/坪 (36.5年/25.4坪) | 165万/坪 (0.5年/18.2坪) |
| 大鳥居駅 | 139万/坪 (33.1年/43.9坪) | 245万/坪 (28.2年/39.1坪) | 76.2万/坪 (37.5年/19.7坪) |
| 穴守稲荷駅 | 129万/坪 (37.5年/15.9坪) | 157万/坪 (28.0年/27.7坪) | 178万/坪 (16.5年/21.2坪) |
| 天空橋駅 | 58.9万/坪 (35.5年/16.6坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
糀谷駅 183.4 万/坪(昨年同期比 +11.9 ％)
糀谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +11.9％( +19.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 36.5年から -56.6 ％減)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 25.4 坪から +28.0 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 29.0 坪から +45.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 36.5 年 → 2023年 15.8 年、-56.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 7.0 分、-30.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 16.7 ％)
大鳥居駅 139.4 万/坪(昨年同期比 -43.1 ％)
大鳥居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -43.1％( -105.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 33.1年(昨年 28.2年から +17.4 ％増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 39.1 坪から +12.3 ％増)。平均建物面積は 41.3 坪 (昨年 43.3 坪から -4.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 28.2 年 → 2023年 33.1 年、+17.4 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示