【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR岩徳線 (岩国駅～櫛ケ浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.1万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -16.8％( -9.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて -38.6％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 26.8年から +7.6 ％増)。平均土地面積は 82.2 坪 (昨年 77.2 坪から +6.4 ％増)。平均建物面積は 32.6 坪 (昨年 52.4 坪から -37.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。岩国駅、周防久保駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは高水駅で昨年に比べ +952.6 ％、坪単価は 55.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(高水駅、川西駅)は +859.5 ％(坪単価 +63.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(玖珂駅、櫛ケ浜駅)は -74.8 ％(坪単価 -102.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 ％ → 2024年 38.5 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.2 ％ → 2024年 19.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 ％ → 2024年 26.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.9万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +766.4％( +76.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった勝間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.0万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +666.6％( +20.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR岩徳線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岩国駅 | 79.9万/坪 (22.5年/39.3坪) | 48.7万/坪 (25.5年/76.7坪) | 68.5万/坪 (23.2年/134坪) |
| 西岩国駅 | 60.2万/坪 (24.4年/69.1坪) | 57.0万/坪 (10.7年/86.9坪) | 34.9万/坪 (39.0年/60.5坪) |
| 川西駅 | 85.9万/坪 (17.3年/63.0坪) | 9.9万/坪 (39.0年/37.8坪) | - |
| 柱野駅 | - | - | - |
| 欽明路駅 | - | - | 16.7万/坪 (48.0年/60.5坪) |
| 玖珂駅 | 39.7万/坪 (37.0年/40.8坪) | 178万/坪 (0年/115坪) | - |
| 周防高森駅 | - | - | - |
| 米川駅 | - | 6.3万/坪 (43.0年/78.7坪) | - |
| 高水駅 | 55.7万/坪 (1.0年/72.6坪) | 5.3万/坪 (39.0年/157坪) | - |
| 勝間駅 | 23.0万/坪 (49.0年/80.2坪) | 3.0万/坪 (47.0年/59.0坪) | 6.6万/坪 (31.0年/54.5坪) |
| 大河内駅 | - | 27.2万/坪 (35.4年/85.7坪) | 30.4万/坪 (22.0年/81.7坪) |
| 周防久保駅 | 51.9万/坪 (18.0年/63.5坪) | 38.4万/坪 (35.7年/78.7坪) | 29.1万/坪 (33.0年/78.7坪) |
| 生野屋駅 | 39.2万/坪 (41.0年/63.5坪) | 8.9万/坪 (47.7年/56.5坪) | 21.7万/坪 (38.6年/67.3坪) |
| 周防花岡駅 | 45.7万/坪 (22.4年/163坪) | 108万/坪 (8.2年/56.0坪) | 87.1万/坪 (1.0年/64.0坪) |
| 櫛ケ浜駅 | 25.9万/坪 (38.8年/43.9坪) | 92.1万/坪 (40.5年/87.1坪) | 62.8万/坪 (12.3年/60.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高水駅 55.7 万/坪(昨年同期比 +952.6 ％)
高水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +952.6％( +50.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.0年(昨年 39.0年から -97.4 ％減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 157.3 坪から -53.8 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 45.4 坪から -36.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.0 年 → 2024年 1.0 年、-97.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.0 分 → 2024年 6.0 分、-60.0 ％と大きく減少)
川西駅 85.9 万/坪(昨年同期比 +766.4 ％)
川西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.9万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +766.4％( +76.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 39.0年から -55.6 ％減)。平均土地面積は 63.0 坪 (昨年 37.8 坪から +66.7 ％増)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 24.2 坪から +27.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.0 年 → 2024年 17.3 年、-55.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 17.7 分、+76.7 ％と大きく増加)
玖珂駅 39.7 万/坪(昨年同期比 -77.7 ％)
玖珂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.7万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -77.7％( -138.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 115.0 坪から -64.5 ％減)。平均建物面積は 4.5 坪 (昨年 19.7 坪から -76.9 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 13.5 分、+50.0 ％と大きく増加)
櫛ケ浜駅 25.9 万/坪(昨年同期比 -71.9 ％)
櫛ケ浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -71.9％( -66.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 40.5年から -4.2 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 87.1 坪から -49.7 ％減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 121.3 坪から -74.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 26.0 分 → 2024年 20.8 分、-20.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 60.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示