【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の大阪長堀鶴見緑地線 (大正駅～門真南駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.2万円/坪(30.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.4％( -15.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 160 件(１年前(2023年)に比べて -59.2％( -232件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 28.6年から -0.2 ％減)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 34.5 坪から +11.9 ％増)。平均建物面積は 54.3 坪 (昨年 57.3 坪から -5.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。今福鶴見駅、横堤駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西長堀駅で昨年に比べ +115.3 ％、坪単価は 371 万円/坪となった。
上位 2 駅(西長堀駅、今福鶴見駅)は +89.1 ％(坪単価 +123.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西大橋駅、森ノ宮駅)は -75.6 ％(坪単価 -728.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.4 ％ → 2024年 3.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.0 ％ → 2024年 31.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.7 ％ → 2024年 17.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 ％ → 2024年 36.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西長堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 371万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +115.3％( +199.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった森ノ宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.3万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -55.3％( -62.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪長堀鶴見緑地線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大正駅 | 68.3万/坪 (31.6年/21.2坪) | 62.4万/坪 (32.1年/25.7坪) | 59.5万/坪 (34.0年/24.9坪) |
| ドーム前千代崎駅 | 64.0万/坪 (44.3年/28.7坪) | - | 126万/坪 (55.9年/21.2坪) |
| 西長堀駅 | 371万/坪 (42.4年/118坪) | 172万/坪 (31.2年/49.2坪) | 223万/坪 (23.1年/67.2坪) |
| 西大橋駅 | 61.4万/坪 (56.0年/15.1坪) | 1,455万/坪 (28.2年/67.2坪) | 223万/坪 (42.3年/40.1坪) |
| 心斎橋駅 | 354万/坪 (38.0年/49.9坪) | 314万/坪 (36.5年/21.2坪) | 229万/坪 (44.1年/49.9坪) |
| 長堀橋駅 | 214万/坪 (43.2年/88.7坪) | 226万/坪 (36.1年/94.9坪) | 253万/坪 (45.9年/56.9坪) |
| 松屋町駅 | 124万/坪 (62.0年/42.4坪) | 196万/坪 (45.0年/33.7坪) | 175万/坪 (40.3年/57.5坪) |
| 谷町六丁目駅 | 192万/坪 (29.5年/20.0坪) | 202万/坪 (24.2年/29.5坪) | 153万/坪 (15.0年/26.6坪) |
| 玉造駅 | 108万/坪 (33.3年/95.6坪) | 127万/坪 (37.0年/32.4坪) | 168万/坪 (21.3年/53.3坪) |
| 森ノ宮駅 | 50.3万/坪 (46.0年/15.1坪) | 113万/坪 (30.3年/18.5坪) | 103万/坪 (12.3年/23.2坪) |
| 大阪ビジネスパーク駅 | - | - | - |
| 京橋駅 | 124万/坪 (21.6年/36.9坪) | 104万/坪 (31.6年/30.3坪) | 107万/坪 (21.9年/25.9坪) |
| 蒲生四丁目駅 | 99.0万/坪 (16.7年/27.8坪) | 103万/坪 (24.5年/29.5坪) | 100万/坪 (30.4年/40.0坪) |
| 今福鶴見駅 | 122万/坪 (19.6年/16.9坪) | 74.7万/坪 (30.8年/18.3坪) | 93.4万/坪 (25.9年/39.3坪) |
| 横堤駅 | 154万/坪 (28.6年/102坪) | 119万/坪 (18.6年/50.7坪) | 104万/坪 (19.2年/27.7坪) |
| 鶴見緑地駅 | 82.8万/坪 (21.1年/45.7坪) | 90.1万/坪 (24.1年/43.2坪) | 88.3万/坪 (19.7年/65.2坪) |
| 門真南駅 | 56.6万/坪 (29.2年/23.2坪) | 72.7万/坪 (25.9年/37.1坪) | 60.4万/坪 (25.3年/19.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西長堀駅 371.5 万/坪(昨年同期比 +115.3 ％)
西長堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 371万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +115.3％( +199.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.4年(昨年 31.2年から +36.1 ％増)。平均土地面積は 118.0 坪 (昨年 49.2 坪から +140.0 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 252.1 坪から -83.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.2 年 → 2024年 42.4 年、+36.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 66.7 ％)
今福鶴見駅 121.7 万/坪(昨年同期比 +62.8 ％)
今福鶴見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +62.8％( +47.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 30.8年から -36.4 ％減)。平均土地面積は 16.9 坪 (昨年 18.3 坪から -7.9 ％減)。平均建物面積は 30.0 坪 (昨年 36.6 坪から -18.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.8 年 → 2024年 19.6 年、-36.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 28.6 ％)
西大橋駅 61.4 万/坪(昨年同期比 -95.8 ％)
西大橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.4万円/坪(18.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -95.8％( -1394.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 56.0年(昨年 28.2年から +99.0 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 67.2 坪から -77.5 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 227.2 坪から -81.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.2 年 → 2024年 56.0 年、+99.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 2.6 分 → 2024年 3.0 分、+16.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
森ノ宮駅 50.3 万/坪(昨年同期比 -55.3 ％)
森ノ宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.3万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -55.3％( -62.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 30.3年から +51.7 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 18.5 坪から -18.2 ％減)。平均建物面積は 19.2 坪 (昨年 27.4 坪から -30.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.3 年 → 2024年 46.0 年、+51.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.7 分 → 2024年 9.3 分、+21.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示