【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期のJR埼京線 (戸田公園駅~大宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +3.0%( +3.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 163 件(1年前(2020年)に比べて +1.2%( +2件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 11.7年(昨年 7.1年から +64.8 %増)。平均土地面積は 45.7 坪 (昨年 44.4 坪から +2.9 %増)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 45.4 坪から -17.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。北戸田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは北戸田駅で昨年に比べ +65.8 %、坪単価は 149 万円/坪となった。
上位 2 駅(北戸田駅、戸田駅)は +41.8 %(坪単価 +41.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(戸田公園駅、与野本町駅)は -9.2 %(坪単価 -12.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.6 % → 2021年 2.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.5 % → 2021年 2.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.1 年 → 2021年 11.7 年、+64.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.7 % → 2021年 17.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 67.7 % → 2021年 50.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +17.8%( +23.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +0.8%( +0.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて +4.2%( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
JR埼京線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
戸田公園駅 | 121万/坪 (20.0年/25.5坪) | 137万/坪 (8.7年/75.5坪) | 121万/坪 (17.9年/51.9坪) |
戸田駅 | 155万/坪 (10.7年/49.2坪) | 132万/坪 (10.3年/36.1坪) | 187万/坪 (0.00年/93.0坪) |
北戸田駅 | 149万/坪 (5.3年/49.8坪) | 89.9万/坪 (15.3年/137坪) | 120万/坪 (12.0年/31.8坪) |
武蔵浦和駅 | 152万/坪 (14.4年/56.3坪) | 134万/坪 (2.6年/28.3坪) | 153万/坪 (12.9年/36.3坪) |
中浦和駅 | 146万/坪 (10.3年/28.9坪) | 142万/坪 (4.4年/80.4坪) | 130万/坪 (16.8年/83.7坪) |
南与野駅 | 108万/坪 (14.2年/62.4坪) | 107万/坪 (7.6年/39.3坪) | 116万/坪 (10.3年/35.5坪) |
与野本町駅 | 115万/坪 (7.4年/33.9坪) | 123万/坪 (8.9年/42.8坪) | 95.6万/坪 (12.1年/44.7坪) |
北与野駅 | 139万/坪 (16.0年/56.9坪) | 134万/坪 (0.5年/31.3坪) | 117万/坪 (9.8年/43.9坪) |
大宮駅 | 123万/坪 (11.8年/38.0坪) | 130万/坪 (6.9年/35.7坪) | 122万/坪 (11.1年/40.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北戸田駅 149.1 万/坪(昨年同期比 +65.8 %)
北戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +65.8%( +59.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.3年(昨年 15.3年から -65.5 %減)。平均土地面積は 49.8 坪 (昨年 137.4 坪から -63.7 %減)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 150.5 坪から -81.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 15.3 年 → 2021年 5.3 年、-65.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 23.5 分 → 2021年 16.7 分、-29.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 64.3 %)
戸田駅 155.1 万/坪(昨年同期比 +17.8 %)
戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +17.8%( +23.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 10.7年(昨年 10.3年から +3.9 %増)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 36.1 坪から +36.5 %増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 33.9 坪から -8.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 18.3 分 → 2021年 13.9 分、-23.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 7.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 58.3 % → 2021年 61.5 %)
戸田公園駅 120.8 万/坪(昨年同期比 -11.7 %)
戸田公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -11.7%( -15.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて -30.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 8.7年から +129.2 %増)。平均土地面積は 25.5 坪 (昨年 75.5 坪から -66.3 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 89.4 坪から -64.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 % → 2021年 14.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.7 年 → 2021年 20.0 年、+129.2 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 44.4 % → 2021年 33.3 %)
与野本町駅 115.0 万/坪(昨年同期比 -6.7 %)
与野本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -6.7%( -8.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて +13.6%( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 7.4年(昨年 8.9年から -16.6 %減)。平均土地面積は 33.9 坪 (昨年 42.8 坪から -20.8 %減)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 45.1 坪から -34.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 8.9 年 → 2021年 7.4 年、-16.6 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.0 % → 2021年 8.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.0 % → 2021年 4.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.4 分 → 2021年 22.1 分、+35.2 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 64.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示