【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年1月〜12月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +75.3％( +49.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 177 件(１年前(2022年)に比べて -14.1％( -29件/坪)と不調に推移しています。)。
平均土地面積は 96.2 坪 (昨年 86.2 坪から +11.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。橋本駅、野芥駅、梅林駅、茶山駅、桜坂駅、薬院駅、渡辺通駅、博多駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは天神南駅で昨年に比べ +191.6 ％、坪単価は 742 万円/坪となった。
上位 2 駅(天神南駅、六本松駅)は +149.2 ％(坪単価 +285.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(福大前駅、金山駅)は -6.6 ％(坪単価 -2.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 18.2 分 → 2023年 15.2 分、-16.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.7 ％ → 2023年 12.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.9 ％ → 2023年 1.7 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天神南駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 742万円/坪(224万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +191.6％( +487.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福大前駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.3万円/坪(10.7万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -8.3％( -3.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて -64.3％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 36.9万/坪 (158坪) | 26.9万/坪 (129坪) | 25.8万/坪 (138坪) |
| 次郎丸駅 | 50.3万/坪 (98.9坪) | 44.4万/坪 (99.6坪) | 45.8万/坪 (116坪) |
| 賀茂駅 | 54.5万/坪 (102坪) | 45.7万/坪 (98.1坪) | 49.4万/坪 (77.7坪) |
| 野芥駅 | 44.0万/坪 (101坪) | 32.8万/坪 (76.6坪) | 29.2万/坪 (93.0坪) |
| 梅林駅 | 37.7万/坪 (98.8坪) | 29.1万/坪 (65.9坪) | 31.5万/坪 (80.2坪) |
| 福大前駅 | 35.3万/坪 (67.3坪) | 38.5万/坪 (77.8坪) | 40.3万/坪 (118坪) |
| 七隈駅 | 54.5万/坪 (95.5坪) | 51.4万/坪 (68.3坪) | 40.9万/坪 (87.8坪) |
| 金山駅 | 49.7万/坪 (88.2坪) | 52.3万/坪 (80.4坪) | 44.8万/坪 (85.6坪) |
| 茶山駅 | 78.4万/坪 (125坪) | 58.0万/坪 (53.9坪) | 62.0万/坪 (82.3坪) |
| 別府駅 | 112万/坪 (70.9坪) | 104万/坪 (91.6坪) | 118万/坪 (63.8坪) |
| 六本松駅 | 162万/坪 (79.6坪) | 78.3万/坪 (119坪) | 110万/坪 (103坪) |
| 桜坂駅 | 140万/坪 (161坪) | 94.8万/坪 (105坪) | 132万/坪 (40.3坪) |
| 薬院大通駅 | 228万/坪 (108坪) | 207万/坪 (96.8坪) | - |
| 薬院駅 | 384万/坪 (57.5坪) | 235万/坪 (69.3坪) | 215万/坪 (79.0坪) |
| 渡辺通駅 | 269万/坪 (35.7坪) | 213万/坪 (62.5坪) | - |
| 天神南駅 | 742万/坪 (55.2坪) | 254万/坪 (19.7坪) | 351万/坪 (110坪) |
| 櫛田神社前駅 | 465万/坪 (96.8坪) | - | - |
| 博多駅 | 296万/坪 (74.9坪) | 185万/坪 (89.4坪) | 175万/坪 (47.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天神南駅 741.6 万/坪(昨年同期比 +191.6 ％)
天神南駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 742万円/坪(224万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +191.6％( +487.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 19.7 坪から +180.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 8.0 分 → 2023年 5.5 分、-31.2 ％と大きく減少)
六本松駅 162.0 万/坪(昨年同期比 +106.8 ％)
六本松駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +106.8％( +83.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 79.6 坪 (昨年 119.5 坪から -33.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 16.1 分 → 2023年 13.0 分、-19.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 27.3 ％)
福大前駅 35.3 万/坪(昨年同期比 -8.3 ％)
福大前駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.3万円/坪(10.7万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -8.3％( -3.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて -64.3％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 67.3 坪 (昨年 77.8 坪から -13.5 ％減)。
金山駅 49.7 万/坪(昨年同期比 -5.0 ％)
金山駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.7万円/坪(15.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -5.0％( -2.6万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて -30.8％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 88.2 坪 (昨年 80.4 坪から +9.7 ％増)。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.1 ％ → 2023年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示