【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年4月〜6月期の近鉄奈良線 (生駒駅～近鉄奈良駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.8万円/坪(9.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -11.1％( -3.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2022年)に比べて +15.8％( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
平均土地面積は 144.9 坪 (昨年 77.5 坪から +86.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。富雄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは富雄駅で昨年に比べ +73.7 ％、坪単価は 30.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(富雄駅、生駒駅)は +42.1 ％(坪単価 +8.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(菖蒲池駅、新大宮駅)は -43.7 ％(坪単価 -16.3 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 18.5 分 → 2023年 23.2 分、+25.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 7.9 ％ → 2023年 4.5 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大和西大寺駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.1万円/坪(13.4万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +1.2％( +0.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった菖蒲池駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.9万円/坪(4.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -51.1％( -15.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
| 近鉄奈良線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 生駒駅 | 33.4万/坪 (76.4坪) | 30.2万/坪 (77.3坪) | 29.5万/坪 (164坪) |
| 東生駒駅 | 41.9万/坪 (140坪) | - | 32.1万/坪 (69.6坪) |
| 富雄駅 | 30.8万/坪 (68.1坪) | 17.7万/坪 (102坪) | 23.6万/坪 (92.3坪) |
| 学園前駅 | 32.1万/坪 (300坪) | 42.9万/坪 (90.2坪) | 30.6万/坪 (85.9坪) |
| 菖蒲池駅 | 14.9万/坪 (132坪) | 30.4万/坪 (78.4坪) | 24.2万/坪 (57.5坪) |
| 大和西大寺駅 | 44.1万/坪 (155坪) | 43.6万/坪 (56.3坪) | 58.7万/坪 (122坪) |
| 新大宮駅 | 29.8万/坪 (101坪) | 46.8万/坪 (81.7坪) | 49.6万/坪 (61.5坪) |
| 近鉄奈良駅 | 22.6万/坪 (157坪) | 24.2万/坪 (71.4坪) | 50.0万/坪 (55.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
富雄駅 30.8 万/坪(昨年同期比 +73.7 ％)
富雄駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.8万円/坪(9.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +73.7％( +13.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 102.3 坪から -33.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 20.3 分 → 2023年 8.8 分、-57.0 ％と大きく減少)
生駒駅 33.4 万/坪(昨年同期比 +10.5 ％)
生駒駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.4万円/坪(10.1万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +10.5％( +3.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 76.4 坪 (昨年 77.3 坪から -1.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 15.6 分 → 2023年 13.4 分、-13.9 ％と減少)
菖蒲池駅 14.9 万/坪(昨年同期比 -51.1 ％)
菖蒲池駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.9万円/坪(4.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -51.1％( -15.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 131.8 坪 (昨年 78.4 坪から +68.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 18.9 分 → 2023年 15.0 分、-20.5 ％と大きく減少)
新大宮駅 29.8 万/坪(昨年同期比 -36.3 ％)
新大宮駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.8万円/坪(9.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -36.3％( -17.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 101.3 坪 (昨年 81.7 坪から +24.1 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.0 分 → 2023年 18.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示