【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期の東海道新幹線 (熱海駅～浜松駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +12.1％( +3.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 124 件(１年前(2020年)に比べて +103.3％( +63件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 19.4年から +18.9 ％増)。平均専有面積は 67.1 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から -2.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。三島駅、浜松駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは浜松駅で昨年に比べ +33.8 ％、単価は 28.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(浜松駅)は +33.8 ％(単価 +7.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(静岡駅)は -23.7 ％(単価 -9.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 31.2 分 → 2021年 24.1 分、-22.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 48.2 ％ → 2021年 40.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.4 ％ → 2021年 6.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 19.4 年 → 2021年 23.1 年、+18.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.4 ％ → 2021年 13.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 7.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった静岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -23.7％( -9.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 52 件(１年前(2020年)に比べて +136.4％( +30件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +22.9％( +4.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東海道新幹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 47.4万/㎡ (26.0年/68.8㎡) | - | - |
| 三島駅 | 26.4万/㎡ (20.5年/75.0㎡) | 21.5万/㎡ (19.3年/69.0㎡) | 17.8万/㎡ (23.8年/66.0㎡) |
| 新富士駅 | - | - | - |
| 静岡駅 | 30.5万/㎡ (22.4年/61.6㎡) | 40.0万/㎡ (17.3年/68.6㎡) | 23.5万/㎡ (24.5年/63.4㎡) |
| 掛川駅 | - | 7.2万/㎡ (28.3年/40.0㎡) | - |
| 浜松駅 | 28.3万/㎡ (23.2年/71.1㎡) | 21.2万/㎡ (20.6年/69.7㎡) | 21.5万/㎡ (21.3年/68.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
浜松駅 28.3 万/㎡(昨年同期比 +33.8 ％)
浜松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +33.8％( +7.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 51 件(１年前(2020年)に比べて +54.5％( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 20.6年から +13.1 ％増)。平均専有面積は 71.1 ㎡ (昨年 69.7 ㎡から +2.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 38.6 分 → 2021年 31.7 分、-18.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 48.4 ％ → 2021年 46.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.2 ％ → 2021年 4.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 20.6 年 → 2021年 23.2 年、+13.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.5 ％ → 2021年 10.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.7 ％ → 2021年 4.0 ％)
静岡駅 30.5 万/㎡(昨年同期比 -23.7 ％)
静岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -23.7％( -9.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 52 件(１年前(2020年)に比べて +136.4％( +30件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 17.3年から +29.9 ％増)。平均専有面積は 61.6 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から -10.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.9 ％ → 2021年 36.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.3 年 → 2021年 22.4 年、+29.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.8 ％ → 2021年 15.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示