この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜9月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅～金沢八景駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -0.4％( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 113 件(１年前(2023年)に比べて -31.1％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 32.1年から +4.2 ％増)。平均専有面積は 68.5 ㎡ (昨年 70.2 ㎡から -2.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。野島公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは野島公園駅で昨年に比べ +45.4 ％、単価は 53.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(野島公園駅、海の公園南口駅)は +31.3 ％(単価 +11.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(南部市場駅、鳥浜駅)は -27.6 ％(単価 -11.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.9 ％ → 2024年 15.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 5.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 ％ → 2024年 27.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 39.5 ％ → 2024年 45.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -2.1％( -1.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 26 件(１年前(2023年)に比べて -25.7％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった幸浦駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +2.9％( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -23.1％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 金沢シーサイドライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新杉田駅 | 55.0万/㎡ (22.2年/59.6㎡) | 56.2万/㎡ (19.9年/56.3㎡) | 45.8万/㎡ (23.4年/50.7㎡) |
| 南部市場駅 | 31.8万/㎡ (21.3年/85.0㎡) | 45.9万/㎡ (15.7年/68.3㎡) | 39.9万/㎡ (15.6年/80.0㎡) |
| 鳥浜駅 | 26.0万/㎡ (40.4年/67.1㎡) | 34.4万/㎡ (26.9年/71.4㎡) | 39.9万/㎡ (20.8年/67.5㎡) |
| 並木北駅 | 26.1万/㎡ (45.1年/74.7㎡) | 23.3万/㎡ (43.9年/76.7㎡) | 25.8万/㎡ (42.6年/76.2㎡) |
| 並木中央駅 | 25.3万/㎡ (42.6年/79.1㎡) | 26.9万/㎡ (42.2年/81.9㎡) | 27.7万/㎡ (40.8年/77.5㎡) |
| 幸浦駅 | 25.1万/㎡ (41.3年/90.0㎡) | 24.4万/㎡ (37.4年/89.2㎡) | 24.4万/㎡ (37.8年/85.0㎡) |
| 産業振興センター駅 | - | - | - |
| 市大医学部駅 | - | - | - |
| 八景島駅 | 38.9万/㎡ (22.6年/82.5㎡) | 36.6万/㎡ (27.7年/85.6㎡) | 30.8万/㎡ (23.5年/82.5㎡) |
| 海の公園柴口駅 | 35.1万/㎡ (28.3年/67.5㎡) | 36.9万/㎡ (27.0年/77.5㎡) | 35.8万/㎡ (26.4年/85.0㎡) |
| 海の公園南口駅 | 38.2万/㎡ (32.6年/56.2㎡) | 32.6万/㎡ (33.8年/48.3㎡) | 36.6万/㎡ (27.5年/68.8㎡) |
| 野島公園駅 | 53.8万/㎡ (32.3年/65.0㎡) | 37.0万/㎡ (34.0年/71.7㎡) | 34.2万/㎡ (26.8年/57.5㎡) |
| 金沢八景駅 | 38.3万/㎡ (31.8年/63.0㎡) | 36.9万/㎡ (34.4年/66.2㎡) | 32.1万/㎡ (40.1年/68.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
野島公園駅 53.8 万/㎡(昨年同期比 +45.4 ％)
野島公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +45.4％( +16.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 34.0年から -5.1 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -9.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.7 分 → 2024年 2.0 分、-57.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
海の公園南口駅 38.2 万/㎡(昨年同期比 +17.1 ％)
海の公園南口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +17.1％( +5.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 33.8年から -3.3 ％減)。平均専有面積は 56.2 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +16.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 3.0 分 → 2024年 3.5 分、+16.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
南部市場駅 31.8 万/㎡(昨年同期比 -30.8 ％)
南部市場駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -30.8％( -14.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 15.7年から +35.6 ％増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +24.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.7 年 → 2024年 21.3 年、+35.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 2.7 分 → 2024年 3.0 分、+12.5 ％と増加)
鳥浜駅 26.0 万/㎡(昨年同期比 -24.3 ％)
鳥浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -24.3％( -8.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -36.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 26.9年から +50.4 ％増)。平均専有面積は 67.1 ㎡ (昨年 71.4 ㎡から -5.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.9 年 → 2024年 40.4 年、+50.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 ％ → 2024年 85.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示