この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅～金沢八景駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.6％( -1.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 32 件(１年前(2023年)に比べて -36.0％( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 31.7年から +18.0 ％増)。平均専有面積は 65.9 ㎡ (昨年 71.1 ㎡から -7.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。並木北駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは並木北駅で昨年に比べ +17.4 ％、単価は 25.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(並木北駅、新杉田駅)は +8.9 ％(単価 +2.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(鳥浜駅、並木中央駅)は -21.1 ％(単価 -4.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.5 分 → 2024年 5.9 分、-30.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.0 ％ → 2024年 13.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.7 ％ → 2024年 19.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 31.7 年 → 2024年 37.4 年、+18.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.8 ％ → 2024年 64.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +0.5％( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -41.7％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鳥浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -21.7％( -4.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 金沢シーサイドライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新杉田駅 | 55.8万/㎡ (20.4年/58.6㎡) | 55.6万/㎡ (18.2年/60.0㎡) | 44.4万/㎡ (26.1年/41.2㎡) |
| 南部市場駅 | - | 42.9万/㎡ (12.5年/70.0㎡) | - |
| 鳥浜駅 | 15.1万/㎡ (45.5年/65.0㎡) | 19.3万/㎡ (44.5年/66.2㎡) | 40.7万/㎡ (23.2年/66.7㎡) |
| 並木北駅 | 25.2万/㎡ (45.8年/71.5㎡) | 21.4万/㎡ (44.1年/77.0㎡) | 27.1万/㎡ (43.5年/77.5㎡) |
| 並木中央駅 | 18.7万/㎡ (42.5年/75.0㎡) | 23.5万/㎡ (42.4年/83.8㎡) | 27.7万/㎡ (41.5年/83.3㎡) |
| 幸浦駅 | 24.6万/㎡ (41.5年/88.3㎡) | 24.6万/㎡ (39.0年/91.2㎡) | 21.3万/㎡ (39.5年/88.8㎡) |
| 産業振興センター駅 | - | - | - |
| 市大医学部駅 | - | - | - |
| 八景島駅 | - | 33.0万/㎡ (27.5年/87.5㎡) | 31.2万/㎡ (20.5年/80.0㎡) |
| 海の公園柴口駅 | 43.1万/㎡ (27.5年/65.0㎡) | - | - |
| 海の公園南口駅 | - | - | 38.9万/㎡ (27.5年/90.0㎡) |
| 野島公園駅 | - | 47.1万/㎡ (15.5年/70.0㎡) | 35.0万/㎡ (34.5年/40.0㎡) |
| 金沢八景駅 | 30.8万/㎡ (39.9年/56.2㎡) | 33.4万/㎡ (30.8年/64.2㎡) | 43.5万/㎡ (37.5年/75.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
並木北駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 +17.4 ％)
並木北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +17.4％( +3.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.8年(昨年 44.1年から +3.7 ％増)。平均専有面積は 71.5 ㎡ (昨年 77.0 ㎡から -7.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 5.8 分 → 2024年 4.9 分、-15.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 80.0 ％ → 2024年 70.0 ％)
新杉田駅 55.8 万/㎡(昨年同期比 +0.5 ％)
新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +0.5％( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -41.7％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.4年(昨年 18.2年から +12.1 ％増)。平均専有面積は 58.6 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -2.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.0 分 → 2024年 5.4 分、-39.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.2 年 → 2024年 20.4 年、+12.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 28.6 ％)
鳥浜駅 15.1 万/㎡(昨年同期比 -21.7 ％)
鳥浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -21.7％( -4.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.5年(昨年 44.5年から +2.3 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
並木中央駅 18.7 万/㎡(昨年同期比 -20.4 ％)
並木中央駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -20.4％( -4.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.5年(昨年 42.4年から +0.3 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 83.8 ㎡から -10.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 8.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示