【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の京成押上線 (押上駅～京成高砂駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +3.8％( +2.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 191 件(１年前(2023年)に比べて -54.6％( -230件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 20.6年から +3.0 ％増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 51.0 ㎡から -2.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。京成立石駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京成立石駅で昨年に比べ +31.4 ％、単価は 75.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(京成立石駅、京成高砂駅)は +18.6 ％(単価 +10.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(京成曳舟駅、四ツ木駅)は -9.9 ％(単価 -7.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.6 ％ → 2024年 37.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.1 ％ → 2024年 4.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.7 ％ → 2024年 21.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.2 ％ → 2024年 10.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +2.6％( +2.5万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 55 件(１年前(2023年)に比べて -52.6％( -61件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった四ツ木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -9.1％( -5.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -64.3％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京成押上線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 押上駅 | 97.4万/㎡ (18.1年/41.3㎡) | 95.0万/㎡ (16.9年/43.0㎡) | 88.5万/㎡ (20.3年/46.7㎡) |
| 京成曳舟駅 | 84.3万/㎡ (22.7年/51.9㎡) | 94.4万/㎡ (17.0年/52.2㎡) | 82.3万/㎡ (18.0年/52.0㎡) |
| 八広駅 | 61.7万/㎡ (28.6年/53.2㎡) | 66.5万/㎡ (22.0年/41.4㎡) | 69.2万/㎡ (19.3年/39.4㎡) |
| 四ツ木駅 | 50.8万/㎡ (24.2年/62.0㎡) | 55.9万/㎡ (21.7年/56.0㎡) | 56.6万/㎡ (19.3年/57.8㎡) |
| 京成立石駅 | 75.1万/㎡ (17.9年/44.7㎡) | 57.2万/㎡ (23.6年/56.1㎡) | 53.5万/㎡ (22.2年/53.2㎡) |
| 青砥駅 | 57.1万/㎡ (21.1年/55.7㎡) | 55.7万/㎡ (22.7年/58.2㎡) | 53.8万/㎡ (20.5年/60.3㎡) |
| 京成高砂駅 | 51.7万/㎡ (23.8年/61.1㎡) | 48.9万/㎡ (24.9年/54.3㎡) | 36.2万/㎡ (32.1年/52.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
京成立石駅 75.1 万/㎡(昨年同期比 +31.4 ％)
京成立石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +31.4％( +17.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて -60.3％( -44件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 23.6年から -24.1 ％減)。平均専有面積は 44.7 ㎡ (昨年 56.1 ㎡から -20.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.6 年 → 2024年 17.9 年、-24.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.6 分 → 2024年 8.1 分、-15.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.5 ％ → 2024年 28.6 ％)
京成高砂駅 51.7 万/㎡(昨年同期比 +5.8 ％)
京成高砂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.8％( +2.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -65.9％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 24.9年から -4.5 ％減)。平均専有面積は 61.1 ㎡ (昨年 54.3 ㎡から +12.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 68.3 ％ → 2024年 64.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.8 ％ → 2024年 7.7 ％)
京成曳舟駅 84.3 万/㎡(昨年同期比 -10.7 ％)
京成曳舟駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -10.7％( -10.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて -53.8％( -28件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 17.0年から +33.7 ％増)。平均専有面積は 51.9 ㎡ (昨年 52.2 ㎡から -0.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 ％ → 2024年 29.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.0 年 → 2024年 22.7 年、+33.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.2 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 71.2 ％ → 2024年 45.8 ％)
四ツ木駅 50.8 万/㎡(昨年同期比 -9.1 ％)
四ツ木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -9.1％( -5.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -64.3％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 21.7年から +11.5 ％増)。平均専有面積は 62.0 ㎡ (昨年 56.0 ㎡から +10.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.0 分 → 2024年 8.8 分、-12.4 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 21.7 年 → 2024年 24.2 年、+11.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 51.2 ％ → 2024年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示