【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年10月〜12月期の多摩モノレール (上北台駅～多摩センター駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +14.3％( +4.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2022年)に比べて -10.2％( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 32.4年から -4.5 ％減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 60.1 ㎡から -2.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。砂川七番駅、泉体育館駅、高幡不動駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは高幡不動駅で昨年に比べ +84.2 ％、単価は 36.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(高幡不動駅、泉体育館駅)は +69.0 ％(単価 +14.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(桜街道駅、高松駅)は -36.3 ％(単価 -19.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.9 ％ → 2023年 23.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.2 ％ → 2023年 11.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.4 分 → 2023年 10.4 分、+39.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 32.7 ％ → 2023年 39.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 21.3 ％ → 2023年 11.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった多摩センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +2.7％( +1.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桜街道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -37.5％( -14.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 多摩モノレール | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上北台駅 | - | 15.1万/㎡ (45.5年/58.6㎡) | - |
| 桜街道駅 | 23.2万/㎡ (43.3年/62.5㎡) | 37.2万/㎡ (24.3年/66.2㎡) | 51.1万/㎡ (12.8年/72.5㎡) |
| 玉川上水駅 | 31.5万/㎡ (37.9年/58.8㎡) | 36.5万/㎡ (35.0年/42.1㎡) | 34.0万/㎡ (32.6年/63.0㎡) |
| 砂川七番駅 | 44.0万/㎡ (34.8年/20.0㎡) | 33.3万/㎡ (26.8年/75.0㎡) | 16.0万/㎡ (50.8年/50.0㎡) |
| 泉体育館駅 | 33.3万/㎡ (57.8年/60.0㎡) | 21.7万/㎡ (56.8年/60.0㎡) | 16.5万/㎡ (56.3年/52.5㎡) |
| 高松駅 | 45.5万/㎡ (25.8年/80.0㎡) | 70.2万/㎡ (16.8年/77.5㎡) | 73.2万/㎡ (15.8年/77.5㎡) |
| 立川北駅 | - | - | - |
| 立川南駅 | - | - | - |
| 柴崎体育館駅 | - | - | - |
| 甲州街道駅 | - | 32.6万/㎡ (19.8年/95.0㎡) | 33.2万/㎡ (20.4年/81.7㎡) |
| 万願寺駅 | 30.9万/㎡ (27.8年/55.0㎡) | - | - |
| 高幡不動駅 | 36.5万/㎡ (29.8年/53.7㎡) | 19.8万/㎡ (44.0年/52.2㎡) | 22.4万/㎡ (41.9年/56.1㎡) |
| 程久保駅 | - | - | - |
| 多摩動物公園駅 | - | - | - |
| 中央大学・明星大学駅 | - | 46.7万/㎡ (22.8年/60.0㎡) | 38.9万/㎡ (21.3年/72.5㎡) |
| 大塚・帝京大学駅 | 30.0万/㎡ (0年/15.0㎡) | 37.3万/㎡ (16.8年/75.0㎡) | 28.8万/㎡ (20.8年/51.7㎡) |
| 松が谷駅 | 36.7万/㎡ (22.6年/63.0㎡) | 41.5万/㎡ (15.6年/86.0㎡) | 22.1万/㎡ (41.3年/70.0㎡) |
| 多摩センター駅 | 65.5万/㎡ (14.8年/81.2㎡) | 63.8万/㎡ (5.8年/80.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
高幡不動駅 36.5 万/㎡(昨年同期比 +84.2 ％)
高幡不動駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +84.2％( +16.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 44.0年から -32.3 ％減)。平均専有面積は 53.7 ㎡ (昨年 52.2 ㎡から +2.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 44.0 年 → 2023年 29.8 年、-32.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 55.6 ％ → 2023年 33.3 ％)
泉体育館駅 33.3 万/㎡(昨年同期比 +53.8 ％)
泉体育館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +53.8％( +11.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 57.8年(昨年 56.8年から +1.8 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
桜街道駅 23.2 万/㎡(昨年同期比 -37.5 ％)
桜街道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -37.5％( -14.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 24.3年から +78.3 ％増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から -5.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.3 年 → 2023年 43.3 年、+78.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.9 分 → 2023年 14.5 分、+274.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 100.0 ％)
高松駅 45.5 万/㎡(昨年同期比 -35.1 ％)
高松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -35.1％( -24.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.8年(昨年 16.8年から +53.7 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から +3.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 16.8 年 → 2023年 25.8 年、+53.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 11.5 分、+283.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示