【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期の肥薩おれんじ鉄道線 (米ノ津駅～川内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.4万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +21.0％( +6.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 126 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.3年(昨年 31.1年から -2.5 ％減)。平均土地面積は 148.4 坪 (昨年 137.4 坪から +8.1 ％増)。平均建物面積は 59.7 坪 (昨年 49.2 坪から +21.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。米ノ津駅、高尾野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは草道駅で昨年に比べ +119.7 ％、坪単価は 13.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(草道駅、上川内駅)は +117.7 ％(坪単価 +16.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(折口駅、出水駅)は -58.9 ％(坪単価 -12.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 39.0 分 → 2023年 29.9 分、-23.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 36.9 ％ → 2023年 31.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.8 ％ → 2023年 2.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 34.2 ％ → 2023年 43.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 4.0 ％ → 2023年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.6万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +115.8％( +25.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて +105.9％( +18件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった折口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.7万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -67.7％( -7.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 肥薩おれんじ鉄道線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米ノ津駅 | 36.6万/坪 (22.9年/107坪) | 20.3万/坪 (34.8年/171坪) | 7.9万/坪 (40.4年/182坪) |
| 出水駅 | 16.8万/坪 (39.5年/134坪) | 33.6万/坪 (31.4年/96.0坪) | 23.2万/坪 (41.0年/113坪) |
| 西出水駅 | 28.4万/坪 (37.3年/200坪) | 32.5万/坪 (30.4年/161坪) | 19.1万/坪 (33.7年/150坪) |
| 高尾野駅 | 36.1万/坪 (20.9年/151坪) | 23.2万/坪 (26.0年/196坪) | 34.0万/坪 (29.7年/122坪) |
| 野田郷駅 | 11.8万/坪 (32.6年/242坪) | 12.4万/坪 (40.4年/203坪) | 9.5万/坪 (41.6年/100坪) |
| 折口駅 | 3.7万/坪 (32.3年/72.6坪) | 11.4万/坪 (42.3年/225坪) | 12.5万/坪 (24.4年/104坪) |
| 阿久根駅 | 12.0万/坪 (38.5年/110坪) | 19.6万/坪 (32.9年/109坪) | 21.0万/坪 (24.9年/108坪) |
| 牛ノ浜駅 | - | - | 5.6万/坪 (0年/49.9坪) |
| 薩摩大川駅 | - | - | - |
| 西方駅 | - | 9.9万/坪 (37.0年/112坪) | - |
| 薩摩高城駅 | - | - | - |
| 草道駅 | 13.9万/坪 (30.5年/138坪) | 6.3万/坪 (48.2年/184坪) | 10.7万/坪 (31.9年/188坪) |
| 上川内駅 | 47.6万/坪 (26.8年/140坪) | 22.1万/坪 (35.5年/134坪) | 62.6万/坪 (11.9年/99.4坪) |
| 川内駅 | 39.1万/坪 (30.5年/145坪) | 36.2万/坪 (26.2年/124坪) | 38.0万/坪 (25.8年/114坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
草道駅 13.9 万/坪(昨年同期比 +119.7 ％)
草道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.9万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +119.7％( +7.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 48.2年から -36.7 ％減)。平均土地面積は 137.6 坪 (昨年 183.9 坪から -25.1 ％減)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 68.1 坪から -45.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 48.2 年 → 2023年 30.5 年、-36.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 50.9 分 → 2023年 30.0 分、-41.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
上川内駅 47.6 万/坪(昨年同期比 +115.8 ％)
上川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.6万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +115.8％( +25.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて +105.9％( +18件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 35.5年から -24.5 ％減)。平均土地面積は 139.8 坪 (昨年 134.2 坪から +4.2 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 60.1 坪から -9.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 35.5 年 → 2023年 26.8 年、-24.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.7 ％ → 2023年 15.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 46.7 ％ → 2023年 34.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.9 ％ → 2023年 5.7 ％)
折口駅 3.7 万/坪(昨年同期比 -67.7 ％)
折口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.7万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -67.7％( -7.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 42.3年から -23.7 ％減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 225.4 坪から -67.8 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 34.8 坪から -21.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 42.3 年 → 2023年 32.3 年、-23.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 16.0 分 → 2023年 120.0 分、+650.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
出水駅 16.8 万/坪(昨年同期比 -50.1 ％)
出水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.8万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -50.1％( -16.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 39.5年(昨年 31.4年から +25.6 ％増)。平均土地面積は 133.6 坪 (昨年 96.0 坪から +39.2 ％増)。平均建物面積は 74.4 坪 (昨年 31.5 坪から +136.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 44.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 31.4 年 → 2023年 39.5 年、+25.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 18.4 分 → 2023年 22.7 分、+23.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 55.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示