【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の肥薩おれんじ鉄道線 (米ノ津駅～川内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.0万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +17.8％( +4.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 22 件(１年前(2019年)に比べて -29.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.8年(昨年 32.9年から -6.5 ％減)。平均土地面積は 114.3 坪 (昨年 125.4 坪から -8.8 ％減)。平均建物面積は 40.4 坪 (昨年 49.8 坪から -18.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。出水駅、西出水駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは川内駅で昨年に比べ +159.9 ％、坪単価は 49.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(川内駅、西出水駅)は +116.8 ％(坪単価 +23.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(米ノ津駅、野田郷駅)は -42.1 ％(坪単価 -8.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 32.1 ％ → 2020年 31.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 24.4 分 → 2020年 42.1 分、+72.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 42.9 ％ → 2020年 52.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +159.9％( +30.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった米ノ津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -45.2％( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 肥薩おれんじ鉄道線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米ノ津駅 | 11.3万/坪 (29.8年/103坪) | 20.5万/坪 (30.3年/115坪) | 10.3万/坪 (53.8年/121坪) |
| 出水駅 | 35.6万/坪 (33.4年/96.3坪) | 25.6万/坪 (33.3年/133坪) | 14.0万/坪 (38.8年/158坪) |
| 西出水駅 | 39.6万/坪 (19.8年/92.3坪) | 22.8万/坪 (28.0年/159坪) | 59.9万/坪 (18.8年/393坪) |
| 高尾野駅 | - | 21.2万/坪 (17.3年/115坪) | - |
| 野田郷駅 | 12.1万/坪 (34.3年/151坪) | 19.8万/坪 (32.8年/90.8坪) | 3.8万/坪 (40.8年/204坪) |
| 折口駅 | 1.4万/坪 (47.8年/107坪) | - | - |
| 阿久根駅 | 16.5万/坪 (25.8年/127坪) | 18.5万/坪 (31.3年/49.9坪) | 31.7万/坪 (28.1年/300坪) |
| 牛ノ浜駅 | - | - | - |
| 薩摩大川駅 | - | - | - |
| 西方駅 | - | - | - |
| 薩摩高城駅 | - | - | - |
| 草道駅 | 2.6万/坪 (43.8年/74.1坪) | - | - |
| 上川内駅 | 27.5万/坪 (26.8年/240坪) | 29.1万/坪 (35.8年/169坪) | 52.3万/坪 (18.4年/145坪) |
| 川内駅 | 49.2万/坪 (25.5年/92.3坪) | 18.9万/坪 (40.4年/95.8坪) | 35.9万/坪 (33.2年/88.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
川内駅 49.2 万/坪(昨年同期比 +159.9 ％)
川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +159.9％( +30.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 40.4年から -36.9 ％減)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 95.8 坪から -3.7 ％減)。平均建物面積は 57.2 坪 (昨年 53.4 坪から +7.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 40.4 年 → 2020年 25.5 年、-36.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 62.7 分 → 2020年 81.8 分、+30.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 50.0 ％)
西出水駅 39.6 万/坪(昨年同期比 +73.7 ％)
西出水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.6万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +73.7％( +16.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 28.0年から -29.5 ％減)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 158.8 坪から -41.9 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 36.3 坪から -20.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 28.0 年 → 2020年 19.8 年、-29.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
米ノ津駅 11.3 万/坪(昨年同期比 -45.2 ％)
米ノ津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -45.2％( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 30.3年から -1.6 ％減)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 115.0 坪から -10.5 ％減)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 31.0 坪から -5.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 11.5 分 → 2020年 17.0 分、+47.8 ％と大きく増加)
野田郷駅 12.1 万/坪(昨年同期比 -39.1 ％)
野田郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.1万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -39.1％( -7.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 32.8年から +4.6 ％増)。平均土地面積は 151.3 坪 (昨年 90.8 坪から +66.7 ％増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 15.1 坪から +205.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 1.0 分 → 2020年 41.5 分、+4050.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示