【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の肥薩おれんじ鉄道線 (米ノ津駅～川内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.4万円/坪(9.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +10.1％( +2.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2019年)に比べて +23.1％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 30.0年から +4.0 ％増)。平均土地面積は 99.1 坪 (昨年 156.0 坪から -36.4 ％減)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 51.4 坪から -12.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。出水駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは阿久根駅で昨年に比べ +158.1 ％、坪単価は 38.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(阿久根駅、折口駅)は +131.0 ％(坪単価 +15.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野田郷駅、川内駅)は -37.9 ％(坪単価 -8.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 54.5 ％ → 2020年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 9.1 ％ → 2020年 13.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.7 ％ → 2020年 40.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 7.7 ％ → 2020年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった阿久根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.9万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +158.1％( +23.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野田郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.2万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -51.0％( -6.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 肥薩おれんじ鉄道線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米ノ津駅 | - | 6.6万/坪 (0年/66.6坪) | - |
| 出水駅 | 27.5万/坪 (24.0年/83.2坪) | 23.1万/坪 (19.0年/152坪) | 30.0万/坪 (28.0年/96.8坪) |
| 西出水駅 | - | - | 7.8万/坪 (30.0年/133坪) |
| 高尾野駅 | - | - | 22.0万/坪 (36.0年/145坪) |
| 野田郷駅 | 6.2万/坪 (53.0年/99.8坪) | 12.8万/坪 (38.5年/168坪) | 2.9万/坪 (45.0年/49.9坪) |
| 折口駅 | 13.1万/坪 (32.5年/95.3坪) | 6.4万/坪 (41.5年/240坪) | 4.0万/坪 (37.5年/215坪) |
| 阿久根駅 | 38.9万/坪 (32.0年/65.0坪) | 15.1万/坪 (40.5年/272坪) | 9.8万/坪 (35.4年/164坪) |
| 牛ノ浜駅 | - | - | - |
| 薩摩大川駅 | - | - | - |
| 西方駅 | - | - | 46.3万/坪 (0年/66.6坪) |
| 薩摩高城駅 | - | - | - |
| 草道駅 | - | 4.8万/坪 (34.0年/93.8坪) | - |
| 上川内駅 | 38.5万/坪 (26.7年/96.0坪) | 39.0万/坪 (28.0年/138坪) | 21.7万/坪 (47.4年/118坪) |
| 川内駅 | 32.1万/坪 (33.8年/112坪) | 42.7万/坪 (27.2年/133坪) | 42.8万/坪 (22.2年/105坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
阿久根駅 38.9 万/坪(昨年同期比 +158.1 ％)
阿久根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.9万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +158.1％( +23.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 40.5年から -21.0 ％減)。平均土地面積は 65.0 坪 (昨年 272.3 坪から -76.1 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 41.3 坪から -23.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 40.5 年 → 2020年 32.0 年、-21.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 23.0 分 → 2020年 12.5 分、-45.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
折口駅 13.1 万/坪(昨年同期比 +103.9 ％)
折口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.1万円/坪(4.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +103.9％( +6.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 41.5年から -21.7 ％減)。平均土地面積は 95.3 坪 (昨年 239.7 坪から -60.3 ％減)。平均建物面積は 66.9 坪 (昨年 39.3 坪から +70.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 41.5 年 → 2020年 32.5 年、-21.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 65.0 分 → 2020年 48.2 分、-25.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 25.0 ％)
野田郷駅 6.2 万/坪(昨年同期比 -51.0 ％)
野田郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.2万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -51.0％( -6.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 38.5年から +37.7 ％増)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 167.9 坪から -40.5 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 90.0 坪から -69.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 14.5 分 → 2020年 6.0 分、-58.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 38.5 年 → 2020年 53.0 年、+37.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
川内駅 32.1 万/坪(昨年同期比 -24.8 ％)
川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.1万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -24.8％( -10.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2019年)に比べて +9.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 27.2年から +24.0 ％増)。平均土地面積は 112.1 坪 (昨年 133.1 坪から -15.8 ％減)。平均建物面積は 45.1 坪 (昨年 60.0 坪から -24.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 70.0 ％ → 2020年 18.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 27.2 年 → 2020年 33.8 年、+24.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 66.2 分 → 2020年 79.8 分、+20.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 10.0 ％ → 2020年 54.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示