この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の土佐くろしお鉄道阿佐線 (後免駅～奈半利駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.0万円/坪(11.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -24.2％( -12.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 77 件(１年前(2021年)に比べて -10.5％( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 24.4年から +19.3 ％増)。平均土地面積は 90.7 坪 (昨年 86.7 坪から +4.6 ％増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 57.7 坪から -30.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。和食駅、奈半利駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはよしかわ駅で昨年に比べ +267.3 ％、坪単価は 7.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(よしかわ駅、奈半利駅)は +142.3 ％(坪単価 +3.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(立田駅、後免町駅)は -55.6 ％(坪単価 -32.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.2 ％ → 2022年 3.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.4 年 → 2022年 29.1 年、+19.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.4 ％ → 2022年 38.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.8 ％ → 2022年 17.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった後免駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +4.1％( +2.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2021年)に比べて +7.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったよしかわ駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.4万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +267.3％( +5.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 土佐くろしお鉄道阿佐線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 後免駅 | 70.3万/坪 (17.0年/95.3坪) | 67.5万/坪 (18.5年/80.8坪) | 45.5万/坪 (23.0年/129坪) |
| 後免町駅 | 51.1万/坪 (27.0年/68.3坪) | 77.8万/坪 (16.8年/58.2坪) | 60.4万/坪 (28.4年/105坪) |
| 立田駅 | 11.4万/坪 (21.3年/269坪) | 49.4万/坪 (37.4年/96.8坪) | 17.8万/坪 (48.2年/76.1坪) |
| のいち駅 | 54.9万/坪 (25.1年/82.5坪) | 70.9万/坪 (9.0年/69.2坪) | 70.1万/坪 (12.3年/87.4坪) |
| よしかわ駅 | 7.4万/坪 (30.7年/66.0坪) | 2.0万/坪 (30.8年/177坪) | - |
| あかおか駅 | 19.4万/坪 (34.8年/78.7坪) | 27.8万/坪 (47.3年/69.6坪) | - |
| 香我美駅 | - | 27.2万/坪 (0年/99.8坪) | 20.2万/坪 (35.9年/115坪) |
| 夜須駅 | 11.4万/坪 (0年/78.7坪) | - | 31.4万/坪 (36.9年/39.9坪) |
| 西分駅 | - | - | - |
| 和食駅 | 11.0万/坪 (35.5年/130坪) | 9.4万/坪 (0年/37.8坪) | - |
| 赤野駅 | - | 12.2万/坪 (53.5年/57.5坪) | - |
| 穴内駅 | - | - | - |
| 球場前駅 | 25.9万/坪 (30.0年/65.0坪) | - | 25.4万/坪 (43.8年/37.8坪) |
| あき総合病院前駅 | 21.9万/坪 (43.9年/123坪) | - | - |
| 安芸駅 | 15.0万/坪 (28.1年/110坪) | 20.1万/坪 (37.6年/69.0坪) | 27.5万/坪 (42.5年/76.8坪) |
| 伊尾木駅 | - | 18.6万/坪 (46.5年/307坪) | 31.8万/坪 (22.1年/57.9坪) |
| 下山駅 | - | 42.1万/坪 (24.8年/106坪) | - |
| 唐浜駅 | - | - | 8.6万/坪 (23.8年/52.9坪) |
| 安田駅 | - | 65.7万/坪 (67.8年/127坪) | - |
| 田野駅 | 9.7万/坪 (40.5年/91.5坪) | 11.2万/坪 (39.5年/53.4坪) | 12.2万/坪 (30.8年/96.8坪) |
| 奈半利駅 | 12.4万/坪 (39.6年/80.2坪) | 10.5万/坪 (46.0年/110坪) | 5.8万/坪 (35.2年/60.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
よしかわ駅 7.4 万/坪(昨年同期比 +267.3 ％)
よしかわ駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.4万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +267.3％( +5.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.7年(昨年 30.8年から -0.3 ％減)。平均土地面積は 66.0 坪 (昨年 177.0 坪から -62.7 ％減)。平均建物面積は 17.6 坪 (昨年 49.9 坪から -64.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 18.0 分 → 2022年 14.0 分、-22.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
奈半利駅 12.4 万/坪(昨年同期比 +17.4 ％)
奈半利駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.4万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.4％( +1.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2021年)に比べて +25.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.6年(昨年 46.0年から -13.9 ％減)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 109.5 坪から -26.8 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 86.1 坪から -58.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 46.0 年 → 2022年 39.6 年、-13.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 117.5 分 → 2022年 78.7 分、-33.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 81.8 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 ％ → 2022年 42.9 ％)
立田駅 11.4 万/坪(昨年同期比 -76.9 ％)
立田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.4万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -76.9％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 37.4年から -43.1 ％減)。平均土地面積は 269.2 坪 (昨年 96.8 坪から +178.1 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 53.7 坪から +29.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 37.4 年 → 2022年 21.3 年、-43.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.7 分 → 2022年 30.0 分、+181.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
後免町駅 51.1 万/坪(昨年同期比 -34.3 ％)
後免町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.1万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -34.3％( -26.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 16.8年から +60.3 ％増)。平均土地面積は 68.3 坪 (昨年 58.2 坪から +17.3 ％増)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 31.4 坪から +22.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.8 年 → 2022年 27.0 年、+60.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.8 分 → 2022年 20.7 分、+62.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示