【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR伊東線 (熱海駅～伊東駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.5万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -19.3％( -5.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2021年)に比べて -6.7％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 38.1年(昨年 36.2年から +5.5 ％増)。平均土地面積は 85.0 坪 (昨年 93.2 坪から -8.9 ％減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 38.4 坪から +3.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。網代駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは網代駅で昨年に比べ +79.6 ％、坪単価は 26.3 万円/坪となった。
上位 1 駅(網代駅)は +79.6 ％(坪単価 +11.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(宇佐美駅)は -45.7 ％(坪単価 -12.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 44.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 29.2 分 → 2022年 33.1 分、+13.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 38.5 ％ → 2022年 48.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 3.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった伊東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -13.6％( -7.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宇佐美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.8万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -45.7％( -12.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -61.5％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR伊東線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 17.9万/坪 (46.2年/67.2坪) | 23.7万/坪 (48.5年/73.2坪) | 31.8万/坪 (39.6年/90.8坪) |
| 来宮駅 | 24.0万/坪 (29.8年/186坪) | 20.4万/坪 (28.4年/58.2坪) | 53.6万/坪 (30.0年/79.3坪) |
| 伊豆多賀駅 | 6.2万/坪 (34.8年/78.7坪) | - | 66.1万/坪 (30.1年/145坪) |
| 網代駅 | 26.3万/坪 (32.0年/61.7坪) | 14.7万/坪 (40.3年/238坪) | 73.8万/坪 (29.8年/104坪) |
| 宇佐美駅 | 14.8万/坪 (34.0年/120坪) | 27.2万/坪 (32.3年/98.1坪) | 24.2万/坪 (21.8年/145坪) |
| 伊東駅 | 50.4万/坪 (37.8年/71.6坪) | 58.3万/坪 (32.1年/75.6坪) | 39.7万/坪 (25.8年/49.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
網代駅 26.3 万/坪(昨年同期比 +79.6 ％)
網代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.3万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +79.6％( +11.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 40.3年から -20.6 ％減)。平均土地面積は 61.7 坪 (昨年 238.2 坪から -74.1 ％減)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 47.6 坪から -19.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 40.3 年 → 2022年 32.0 年、-20.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 14.0 分 → 2022年 17.8 分、+27.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
宇佐美駅 14.8 万/坪(昨年同期比 -45.7 ％)
宇佐美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.8万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -45.7％( -12.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -61.5％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 32.3年から +5.3 ％増)。平均土地面積は 119.8 坪 (昨年 98.1 坪から +22.1 ％増)。平均建物面積は 24.8 坪 (昨年 36.2 坪から -31.4 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 30.1 分 → 2022年 35.2 分、+17.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示