【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の伊豆急行線 (伊東駅～伊豆急下田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.1万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -8.6％( -3.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 83 件(１年前(2022年)に比べて +6.4％( +5件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 35.7年から +2.3 ％増)。平均土地面積は 134.3 坪 (昨年 132.6 坪から +1.3 ％増)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 40.1 坪から -10.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。富戸駅、片瀬白田駅、伊豆急下田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは河津駅で昨年に比べ +124.7 ％、坪単価は 24.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(河津駅、片瀬白田駅)は +89.1 ％(坪単価 +8.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(川奈駅、伊東駅)は -36.3 ％(坪単価 -11.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 38.9 分 → 2023年 31.3 分、-19.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.7 ％ → 2023年 38.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 45.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.3 ％ → 2023年 2.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった城ケ崎海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +4.5％( +2.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊豆熱川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.6万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -24.5％( -3.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
| 伊豆急行線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 伊東駅 | 22.7万/坪 (42.3年/38.3坪) | 35.2万/坪 (36.6年/55.5坪) | 6.8万/坪 (45.5年/55.2坪) |
| 南伊東駅 | 17.6万/坪 (34.2年/55.8坪) | 20.4万/坪 (38.9年/112坪) | 32.5万/坪 (31.7年/151坪) |
| 川奈駅 | 19.0万/坪 (37.6年/109坪) | 30.1万/坪 (35.3年/62.8坪) | 42.6万/坪 (33.7年/104坪) |
| 富戸駅 | 43.4万/坪 (39.1年/195坪) | 35.4万/坪 (36.2年/132坪) | 31.7万/坪 (29.3年/129坪) |
| 城ケ崎海岸駅 | 53.6万/坪 (24.9年/162坪) | 51.3万/坪 (27.3年/150坪) | 52.0万/坪 (33.5年/199坪) |
| 伊豆高原駅 | 37.6万/坪 (33.2年/163坪) | 48.2万/坪 (35.7年/177坪) | 41.6万/坪 (34.0年/163坪) |
| 伊豆大川駅 | - | - | 30.9万/坪 (24.3年/163坪) |
| 伊豆北川駅 | - | - | - |
| 伊豆熱川駅 | 11.6万/坪 (46.8年/178坪) | 15.3万/坪 (36.5年/182坪) | 24.6万/坪 (27.9年/116坪) |
| 片瀬白田駅 | 11.7万/坪 (51.3年/39.3坪) | 7.6万/坪 (42.3年/34.8坪) | 4.3万/坪 (48.3年/224坪) |
| 伊豆稲取駅 | 7.7万/坪 (49.3年/95.3坪) | - | - |
| 今井浜海岸駅 | - | - | - |
| 河津駅 | 24.4万/坪 (40.9年/72.1坪) | 10.8万/坪 (44.3年/154坪) | 8.5万/坪 (41.9年/92.8坪) |
| 稲梓駅 | - | 28.3万/坪 (32.3年/333坪) | - |
| 蓮台寺駅 | - | 44.0万/坪 (27.6年/142坪) | - |
| 伊豆急下田駅 | 32.0万/坪 (44.1年/80.6坪) | 25.4万/坪 (36.4年/58.1坪) | 27.0万/坪 (34.4年/136坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
河津駅 24.4 万/坪(昨年同期比 +124.7 ％)
河津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.4万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +124.7％( +13.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.9年(昨年 44.3年から -7.5 ％減)。平均土地面積は 72.1 坪 (昨年 154.3 坪から -53.3 ％減)。平均建物面積は 23.7 坪 (昨年 53.7 坪から -55.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 23.0 分 → 2023年 16.0 分、-30.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
片瀬白田駅 11.7 万/坪(昨年同期比 +53.5 ％)
片瀬白田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.7万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +53.5％( +4.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 51.3年(昨年 42.3年から +21.3 ％増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 34.8 坪から +13.0 ％増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 30.3 坪から -15.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.0 分 → 2023年 3.0 分、-66.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 42.3 年 → 2023年 51.3 年、+21.3 ％と大きく増加)
川奈駅 19.0 万/坪(昨年同期比 -36.9 ％)
川奈駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.0万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -36.9％( -11.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.6年(昨年 35.3年から +6.6 ％増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 62.8 坪から +73.5 ％増)。平均建物面積は 38.1 坪 (昨年 29.5 坪から +29.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.8 分 → 2023年 23.2 分、+137.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
伊東駅 22.7 万/坪(昨年同期比 -35.7 ％)
伊東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.7万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -35.7％( -12.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 42.3年(昨年 36.6年から +15.5 ％増)。平均土地面積は 38.3 坪 (昨年 55.5 坪から -30.9 ％減)。平均建物面積は 61.0 坪 (昨年 115.5 坪から -47.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.0 分 → 2023年 7.7 分、-52.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 36.6 年 → 2023年 42.3 年、+15.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示