【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のJR小海線 (野辺山駅～小諸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.1万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -1.5％( -0.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 43 件(１年前(2022年)に比べて +13.2％( +5件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 21.5年から +53.0 ％増)。平均土地面積は 162.0 坪 (昨年 167.1 坪から -3.1 ％減)。平均建物面積は 54.0 坪 (昨年 51.6 坪から +4.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。野辺山駅、佐久平駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは羽黒下駅で昨年に比べ +235.7 ％、坪単価は 40.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(羽黒下駅、佐久平駅)は +133.0 ％(坪単価 +23.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(乙女駅、中込駅)は -89.0 ％(坪単価 -63.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.9 ％ → 2023年 42.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 21.5 年 → 2023年 33.0 年、+53.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 40.1 分 → 2023年 46.9 分、+17.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.1 ％ → 2023年 36.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 5.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +16.7％( +15.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった乙女駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.9万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -97.1％( -64.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR小海線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野辺山駅 | 104万/坪 (28.0年/484坪) | 83.1万/坪 (15.5年/363坪) | 35.9万/坪 (31.5年/286坪) |
| 信濃川上駅 | 25.4万/坪 (38.5年/303坪) | 23.6万/坪 (22.0年/215坪) | 17.6万/坪 (17.5年/109坪) |
| 佐久広瀬駅 | - | - | - |
| 佐久海ノ口駅 | - | - | - |
| 海尻駅 | - | - | - |
| 松原湖駅 | - | - | - |
| 小海駅 | - | - | 13.5万/坪 (0年/78.7坪) |
| 馬流駅 | - | - | - |
| 高岩駅 | - | 7.4万/坪 (43.5年/109坪) | - |
| 八千穂駅 | - | 14.2万/坪 (0.5年/78.7坪) | - |
| 海瀬駅 | 61.6万/坪 (73.6年/159坪) | - | 60.4万/坪 (4.0年/81.7坪) |
| 羽黒下駅 | 40.2万/坪 (31.5年/115坪) | 12.0万/坪 (26.5年/152坪) | 5.8万/坪 (0年/40.8坪) |
| 青沼駅 | - | - | - |
| 臼田駅 | 25.9万/坪 (31.5年/303坪) | - | - |
| 龍岡城駅 | 9.0万/坪 (56.5年/178坪) | - | 7.5万/坪 (42.5年/69.6坪) |
| 太田部駅 | - | 32.2万/坪 (20.5年/49.9坪) | 78.1万/坪 (1.5年/84.7坪) |
| 中込駅 | 14.9万/坪 (38.5年/107坪) | 78.1万/坪 (25.0年/90.8坪) | 20.7万/坪 (24.8年/157坪) |
| 滑津駅 | 28.6万/坪 (29.5年/84.7坪) | - | 27.9万/坪 (45.5年/72.6坪) |
| 北中込駅 | 26.4万/坪 (38.0年/144坪) | 47.1万/坪 (31.0年/249坪) | 25.6万/坪 (42.9年/126坪) |
| 岩村田駅 | 13.0万/坪 (49.5年/93.8坪) | 68.0万/坪 (16.0年/145坪) | 68.8万/坪 (21.4年/76.8坪) |
| 佐久平駅 | 76.7万/坪 (19.5年/94.8坪) | 58.9万/坪 (21.7年/105坪) | 42.0万/坪 (28.7年/178坪) |
| 中佐都駅 | 89.3万/坪 (11.5年/99.8坪) | - | 110万/坪 (0.5年/92.3坪) |
| 美里駅 | - | - | 4.0万/坪 (10.5年/56.0坪) |
| 三岡駅 | 110万/坪 (0.5年/57.5坪) | 94.5万/坪 (15.0年/99.8坪) | - |
| 乙女駅 | 66.1万/坪 (9.5年/109坪) | 19.4万/坪 (44.5年/93.8坪) | |
| 東小諸駅 | - | - | 4.3万/坪 (58.5年/42.4坪) |
| 小諸駅 | 65.4万/坪 (33.4年/151坪) | 83.5万/坪 (10.0年/283坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
羽黒下駅 40.2 万/坪(昨年同期比 +235.7 ％)
羽黒下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.2万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +235.7％( +28.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 26.5年から +18.9 ％増)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 152.3 坪から -24.5 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 53.9 坪から -35.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 26.5 年 → 2023年 31.5 年、+18.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.3 分 → 2023年 11.0 分、+32.0 ％と大きく増加)
佐久平駅 76.7 万/坪(昨年同期比 +30.2 ％)
佐久平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.7万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +30.2％( +17.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 21.7年から -10.1 ％減)。平均土地面積は 94.8 坪 (昨年 105.3 坪から -10.0 ％減)。平均建物面積は 80.9 坪 (昨年 39.5 坪から +105.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 21.7 年 → 2023年 19.5 年、-10.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 63.6 分 → 2023年 73.2 分、+15.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
乙女駅 1.9 万/坪(昨年同期比 -97.1 ％)
乙女駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.9万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -97.1％( -64.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 51.5年(昨年 9.5年から +441.9 ％増)。平均建物面積は 363.0 坪 (昨年 31.8 坪から +1042.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 9.5 年 → 2023年 51.5 年、+441.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.0 分 → 2023年 12.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
中込駅 14.9 万/坪(昨年同期比 -80.9 ％)
中込駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.9万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -80.9％( -63.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 25.0年から +54.0 ％増)。平均土地面積は 107.0 坪 (昨年 90.8 坪から +17.9 ％増)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 24.2 坪から +70.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 60.0 分 → 2023年 45.4 分、-24.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.0 年 → 2023年 38.5 年、+54.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示