【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR信越本線 (篠ノ井駅～長野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.8万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +14.0％( +9.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 51 件(１年前(2023年)に比べて +96.2％( +25件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 24.7年から -23.9 ％減)。平均土地面積は 88.6 坪 (昨年 129.3 坪から -31.5 ％減)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 53.6 坪から -21.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。今井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは安茂里駅で昨年に比べ +146.0 ％、坪単価は 67.2 万円/坪となった。
上位 1 駅(安茂里駅)は +146.0 ％(坪単価 +39.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(長野駅)は -0.6 ％(坪単価 -0.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.7 年 → 2024年 18.8 年、-23.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 32.6 分 → 2024年 27.7 分、-14.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.1 ％ → 2024年 37.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.1 ％ → 2024年 13.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった篠ノ井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.0万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.8％( +9.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.8万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.6％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて +112.5％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR信越本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 篠ノ井駅 | 93.0万/坪 (4.8年/56.6坪) | 83.2万/坪 (18.5年/143坪) | 58.0万/坪 (20.2年/95.0坪) |
| 今井駅 | 75.9万/坪 (5.2年/71.1坪) | 53.1万/坪 (21.3年/84.7坪) | 75.8万/坪 (8.3年/100坪) |
| 川中島駅 | 91.4万/坪 (14.8年/87.0坪) | 84.1万/坪 (17.2年/133坪) | 85.4万/坪 (14.0年/95.8坪) |
| 安茂里駅 | 67.2万/坪 (29.3年/75.6坪) | 27.3万/坪 (30.5年/83.7坪) | 92.7万/坪 (22.5年/73.4坪) |
| 長野駅 | 65.8万/坪 (27.7年/111坪) | 66.1万/坪 (33.3年/153坪) | 65.9万/坪 (33.3年/126坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
安茂里駅 67.2 万/坪(昨年同期比 +146.0 ％)
安茂里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.2万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +146.0％( +39.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 30.5年から -4.0 ％減)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 83.7 坪から -9.6 ％減)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 43.4 坪から -17.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 21.0 分 → 2024年 14.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
長野駅 65.8 万/坪(昨年同期比 -0.6 ％)
長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.8万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.6％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて +112.5％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 33.3年から -16.7 ％減)。平均土地面積は 110.9 坪 (昨年 152.8 坪から -27.4 ％減)。平均建物面積は 47.1 坪 (昨年 52.9 坪から -11.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 33.3 年 → 2024年 27.7 年、-16.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 30.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 15.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 38.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示