【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の松本電鉄上高地線 (松本駅～新島々駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.8万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +15.8％( +9.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2023年)に比べて -61.1％( -66件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 25.1年から +18.9 ％増)。平均土地面積は 116.6 坪 (昨年 102.2 坪から +14.1 ％増)。平均建物面積は 58.2 坪 (昨年 58.4 坪から -0.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。信濃荒井駅、三溝駅、波田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは森口駅で昨年に比べ +257.0 ％、坪単価は 36.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(森口駅、北新・松本大学前駅)は +234.0 ％(坪単価 +45.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(渚駅、西松本駅)は -44.3 ％(坪単価 -45.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 20.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.7 ％ → 2024年 20.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.1 年 → 2024年 29.9 年、+18.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.9 ％ → 2024年 41.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 ％ → 2024年 2.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった信濃荒井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +83.0％( +75.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった森口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.3万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +257.0％( +26.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 松本電鉄上高地線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松本駅 | 76.7万/坪 (29.8年/106坪) | 67.0万/坪 (25.0年/85.2坪) | 59.4万/坪 (29.4年/75.1坪) |
| 西松本駅 | 69.6万/坪 (12.1年/68.1坪) | 106万/坪 (13.5年/52.9坪) | 39.7万/坪 (44.5年/99.8坪) |
| 渚駅 | 45.5万/坪 (0年/69.6坪) | 99.6万/坪 (8.8年/89.2坪) | 84.8万/坪 (8.8年/53.4坪) |
| 信濃荒井駅 | 165万/坪 (0年/169坪) | 90.3万/坪 (22.3年/192坪) | 26.4万/坪 (30.5年/133坪) |
| 大庭駅 | - | 40.1万/坪 (40.7年/128坪) | 38.7万/坪 (32.7年/110坪) |
| 下新駅 | - | 56.3万/坪 (11.9年/86.2坪) | 84.1万/坪 (21.5年/89.2坪) |
| 北新・松本大学前駅 | 94.9万/坪 (36.0年/118坪) | 30.5万/坪 (54.8年/86.2坪) | 64.7万/坪 (35.4年/178坪) |
| 新村駅 | - | 52.1万/坪 (21.3年/169坪) | 31.1万/坪 (22.5年/75.6坪) |
| 三溝駅 | 85.0万/坪 (3.0年/68.1坪) | 58.9万/坪 (30.4年/68.8坪) | 58.6万/坪 (30.3年/69.6坪) |
| 森口駅 | 36.3万/坪 (51.5年/92.3坪) | 10.2万/坪 (39.8年/40.8坪) | 53.7万/坪 (18.6年/68.6坪) |
| 下島駅 | 37.8万/坪 (30.8年/229坪) | 37.1万/坪 (27.7年/136坪) | 40.0万/坪 (25.4年/160坪) |
| 波田駅 | 40.5万/坪 (43.4年/161坪) | 31.6万/坪 (32.9年/135坪) | 44.5万/坪 (30.7年/147坪) |
| 渕東駅 | - | 11.8万/坪 (31.8年/93.8坪) | 32.2万/坪 (0年/188坪) |
| 新島々駅 | - | 40.1万/坪 (20.5年/363坪) | 10.0万/坪 (39.8年/227坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
森口駅 36.3 万/坪(昨年同期比 +257.0 ％)
森口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.3万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +257.0％( +26.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 51.5年(昨年 39.8年から +29.6 ％増)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 40.8 坪から +125.9 ％増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 19.7 坪から +88.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.0 分 → 2024年 3.5 分、-73.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 39.8 年 → 2024年 51.5 年、+29.6 ％と大きく増加)
北新・松本大学前駅 94.9 万/坪(昨年同期比 +210.9 ％)
北新・松本大学前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.9万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +210.9％( +64.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 54.8年から -34.2 ％減)。平均土地面積は 118.0 坪 (昨年 86.2 坪から +36.8 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 39.3 坪から +76.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 54.8 年 → 2024年 36.0 年、-34.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 21.0 分、+320.0 ％と大きく増加)
渚駅 45.5 万/坪(昨年同期比 -54.4 ％)
渚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.5万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -54.4％( -54.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 89.2 坪から -22.0 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 36.0 坪から -32.9 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.3 分 → 2024年 24.0 分、+56.5 ％と大きく増加)
西松本駅 69.6 万/坪(昨年同期比 -34.2 ％)
西松本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.2％( -36.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 13.5年から -10.2 ％減)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 52.9 坪から +28.6 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 30.3 坪から +30.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 13.5 年 → 2024年 12.1 年、-10.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.0 分 → 2024年 9.5 分、-36.7 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示