【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅~篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.5万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.4%( -11.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 126 件(1年前(2023年)に比べて -72.7%( -335件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 27.7年から -7.4 %減)。平均土地面積は 145.8 坪 (昨年 156.1 坪から -6.6 %減)。平均建物面積は 44.7 坪 (昨年 45.4 坪から -1.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。御代田駅、大屋駅、信濃国分寺駅、テクノさかき駅、篠ノ井駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西上田駅で昨年に比べ +189.4 %、坪単価は 77.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(西上田駅、大屋駅)は +129.4 %(坪単価 +33.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(滋野駅、軽井沢駅)は -59.3 %(坪単価 -47.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 % → 2024年 4.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 % → 2024年 4.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 % → 2024年 35.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -15.4%( -23.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -74.3%( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった滋野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.8万円/坪(2.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -71.4%( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -78.6%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
しなの鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
軽井沢駅 | 83.9万/坪 (31.6年/252坪) | 159万/坪 (31.9年/202坪) | 155万/坪 (31.8年/200坪) |
中軽井沢駅 | 128万/坪 (28.5年/214坪) | 152万/坪 (26.6年/212坪) | 116万/坪 (27.7年/217坪) |
信濃追分駅 | 123万/坪 (22.7年/180坪) | 152万/坪 (20.1年/248坪) | 107万/坪 (20.3年/262坪) |
御代田駅 | 64.8万/坪 (27.1年/116坪) | 47.6万/坪 (37.6年/149坪) | 89.5万/坪 (25.1年/141坪) |
平原駅 | 15.3万/坪 (46.0年/242坪) | - | 27.9万/坪 (28.2年/110坪) |
小諸駅 | 49.3万/坪 (30.1年/120坪) | 45.9万/坪 (31.8年/187坪) | 33.3万/坪 (32.4年/151坪) |
滋野駅 | 7.8万/坪 (36.1年/124坪) | 27.2万/坪 (38.2年/178坪) | 36.6万/坪 (24.6年/211坪) |
田中駅 | 44.1万/坪 (43.3年/127坪) | 60.5万/坪 (22.5年/111坪) | 34.3万/坪 (31.8年/139坪) |
大屋駅 | 40.6万/坪 (35.5年/233坪) | 24.0万/坪 (37.1年/177坪) | 29.6万/坪 (32.1年/141坪) |
信濃国分寺駅 | 82.6万/坪 (9.0年/96.5坪) | 61.6万/坪 (20.4年/82.9坪) | 71.9万/坪 (13.8年/140坪) |
上田駅 | 41.0万/坪 (27.3年/79.5坪) | 45.3万/坪 (29.0年/108坪) | 40.0万/坪 (33.4年/138坪) |
西上田駅 | 77.5万/坪 (0.5年/60.5坪) | 26.8万/坪 (37.8年/161坪) | 59.5万/坪 (27.6年/68.4坪) |
テクノさかき駅 | 25.3万/坪 (25.0年/113坪) | 20.0万/坪 (39.8年/141坪) | 42.0万/坪 (30.0年/240坪) |
坂城駅 | - | 26.9万/坪 (34.0年/145坪) | 28.1万/坪 (21.4年/168坪) |
戸倉駅 | 36.1万/坪 (25.9年/98.1坪) | 33.2万/坪 (28.2年/122坪) | 33.8万/坪 (30.9年/103坪) |
千曲駅 | 61.6万/坪 (12.1年/127坪) | 62.7万/坪 (14.0年/71.5坪) | 88.2万/坪 (16.2年/84.2坪) |
屋代駅 | 42.7万/坪 (20.1年/75.9坪) | 54.1万/坪 (16.8年/73.6坪) | 64.5万/坪 (16.0年/75.4坪) |
屋代高校前駅 | - | 44.8万/坪 (26.3年/122坪) | 40.6万/坪 (29.3年/93.9坪) |
篠ノ井駅 | 81.8万/坪 (22.0年/105坪) | 67.6万/坪 (16.7年/94.5坪) | 68.3万/坪 (17.4年/79.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西上田駅 77.5 万/坪(昨年同期比 +189.4 %)
西上田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.5万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +189.4%( +50.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 37.8年から -98.7 %減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 160.5 坪から -62.3 %減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 51.6 坪から -34.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.8 年 → 2024年 0.5 年、-98.7 %と大きく減少)
大屋駅 40.6 万/坪(昨年同期比 +69.4 %)
大屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.6万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +69.4%( +16.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -65.6%( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 37.1年から -4.4 %減)。平均土地面積は 233.5 坪 (昨年 176.5 坪から +32.3 %増)。平均建物面積は 90.3 坪 (昨年 49.4 坪から +82.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 74.7 分 → 2024年 59.3 分、-20.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.4 % → 2024年 11.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 66.7 %)
滋野駅 7.8 万/坪(昨年同期比 -71.4 %)
滋野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.8万円/坪(2.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -71.4%( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -78.6%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 38.2年から -5.5 %減)。平均土地面積は 124.0 坪 (昨年 178.4 坪から -30.5 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 34.6 坪から -8.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 44.5 分 → 2024年 60.0 分、+34.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 % → 2024年 66.7 %)
軽井沢駅 83.9 万/坪(昨年同期比 -47.3 %)
軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.9万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -47.3%( -75.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -79.5%( -35件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 31.9年から -0.9 %減)。平均土地面積は 251.8 坪 (昨年 202.4 坪から +24.4 %増)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 38.8 坪から -9.3 %減)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.0 % → 2024年 57.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示