この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のつくばエクスプレス線 (守谷駅～つくば駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.7万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.4％( -10.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 274 件(１年前(2023年)に比べて -26.1％( -97件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 16.5年から +11.1 ％増)。平均土地面積は 90.9 坪 (昨年 94.7 坪から -4.0 ％減)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 50.7 坪から -6.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。みどりの駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはみどりの駅で昨年に比べ +10.7 ％、坪単価は 103 万円/坪となった。
上位 2 駅(みどりの駅、研究学園駅)は +5.9 ％(坪単価 +5.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(つくば駅、みらい平駅)は -18.3 ％(坪単価 -20.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.3 ％ → 2024年 0.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.5 年 → 2024年 18.3 年、+11.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 39.5 分 → 2024年 44.8 分、+13.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.6 ％ → 2024年 24.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.5 ％ → 2024年 29.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった研究学園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.1％( +1.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 38 件(１年前(2023年)に比べて -17.4％( -8件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった守谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.7万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.0％( -7.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 71 件(１年前(2023年)に比べて -14.5％( -12件/坪)と不調に推移しています。)。
| つくばエクスプレス線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 守谷駅 | 70.7万/坪 (22.1年/71.1坪) | 77.7万/坪 (21.2年/89.0坪) | 68.5万/坪 (24.1年/86.1坪) |
| みらい平駅 | 87.9万/坪 (19.0年/67.1坪) | 107万/坪 (17.4年/68.7坪) | 118万/坪 (9.8年/65.1坪) |
| みどりの駅 | 103万/坪 (13.2年/77.5坪) | 92.7万/坪 (15.6年/109坪) | 99.2万/坪 (12.7年/78.3坪) |
| 万博記念公園駅 | 103万/坪 (18.1年/126坪) | 106万/坪 (9.1年/64.3坪) | 105万/坪 (10.5年/88.2坪) |
| 研究学園駅 | 107万/坪 (17.0年/110坪) | 105万/坪 (18.6年/119坪) | 90.8万/坪 (14.6年/108坪) |
| つくば駅 | 95.9万/坪 (17.6年/101坪) | 118万/坪 (13.6年/97.9坪) | 100万/坪 (11.6年/79.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
みどりの駅 102.6 万/坪(昨年同期比 +10.7 ％)
みどりの駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.7％( +9.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2023年)に比べて -14.3％( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 15.6年から -15.7 ％減)。平均土地面積は 77.5 坪 (昨年 109.3 坪から -29.1 ％減)。平均建物面積は 44.8 坪 (昨年 59.0 坪から -24.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 15.6 年 → 2024年 13.2 年、-15.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.2 ％ → 2024年 32.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.2 ％ → 2024年 11.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 25.7 分 → 2024年 29.3 分、+14.1 ％と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.2 ％ → 2024年 5.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.1 ％ → 2024年 14.7 ％)
研究学園駅 106.7 万/坪(昨年同期比 +1.1 ％)
研究学園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.1％( +1.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 38 件(１年前(2023年)に比べて -17.4％( -8件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 18.6年から -8.6 ％減)。平均土地面積は 110.1 坪 (昨年 119.1 坪から -7.6 ％減)。平均建物面積は 59.6 坪 (昨年 52.1 坪から +14.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 8.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.9 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 38.3 分 → 2024年 44.9 分、+17.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.5 ％ → 2024年 23.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 ％ → 2024年 2.9 ％)
つくば駅 95.9 万/坪(昨年同期比 -18.4 ％)
つくば駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.9万円/坪(29.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.4％( -21.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 87 件(１年前(2023年)に比べて -37.9％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 13.6年から +29.8 ％増)。平均土地面積は 101.3 坪 (昨年 97.9 坪から +3.5 ％増)。平均建物面積は 52.0 坪 (昨年 54.4 坪から -4.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.6 年 → 2024年 17.6 年、+29.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 40.4 分 → 2024年 45.8 分、+13.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.1 ％ → 2024年 32.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.3 ％ → 2024年 34.9 ％)
みらい平駅 87.9 万/坪(昨年同期比 -18.1 ％)
みらい平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.9万円/坪(26.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.1％( -19.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて -41.7％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 17.4年から +9.6 ％増)。平均土地面積は 67.1 坪 (昨年 68.7 坪から -2.3 ％減)。平均建物面積は 28.6 坪 (昨年 35.6 坪から -19.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 5.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.5 ％ → 2024年 14.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示