この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のつくばエクスプレス線 (守谷駅～つくば駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +9.7％( +9.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 89 件(１年前(2022年)に比べて -33.1％( -44件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 14.8年から -3.1 ％減)。平均土地面積は 106.3 坪 (昨年 81.8 坪から +29.9 ％増)。平均建物面積は 51.1 坪 (昨年 52.1 坪から -2.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。守谷駅、研究学園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは研究学園駅で昨年に比べ +72.4 ％、坪単価は 158 万円/坪となった。
上位 2 駅(研究学園駅、守谷駅)は +53.1 ％(坪単価 +43.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(つくば駅、みどりの駅)は -3.0 ％(坪単価 -3.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.2 ％ → 2023年 10.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 13.6 ％ → 2023年 10.1 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 44.1 ％ → 2023年 36.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった研究学園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +72.4％( +66.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった守谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +33.9％( +20.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2022年)に比べて -26.9％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| つくばエクスプレス線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 守谷駅 | 81.5万/坪 (19.6年/108坪) | 60.9万/坪 (27.0年/84.7坪) | 99.5万/坪 (11.3年/92.9坪) |
| みらい平駅 | 137万/坪 (11.0年/58.8坪) | 123万/坪 (7.8年/77.6坪) | 97.8万/坪 (7.2年/70.6坪) |
| みどりの駅 | 98.8万/坪 (10.1年/173坪) | 98.3万/坪 (4.9年/58.5坪) | 94.5万/坪 (2.2年/86.3坪) |
| 万博記念公園駅 | 102万/坪 (6.4年/67.2坪) | 96.0万/坪 (15.8年/85.2坪) | 79.3万/坪 (2.2年/74.4坪) |
| 研究学園駅 | 158万/坪 (17.5年/128坪) | 91.4万/坪 (16.1年/125坪) | 63.3万/坪 (17.4年/99.0坪) |
| つくば駅 | 95.2万/坪 (13.5年/101坪) | 102万/坪 (12.7年/77.6坪) | 110万/坪 (12.6年/100坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
研究学園駅 157.6 万/坪(昨年同期比 +72.4 ％)
研究学園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +72.4％( +66.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.5年(昨年 16.1年から +8.8 ％増)。平均土地面積は 127.6 坪 (昨年 124.7 坪から +2.3 ％増)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 39.3 坪から +5.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 44.5 分 → 2023年 29.2 分、-34.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.8 ％ → 2023年 33.3 ％)
守谷駅 81.5 万/坪(昨年同期比 +33.9 ％)
守谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +33.9％( +20.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2022年)に比べて -26.9％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 27.0年から -27.3 ％減)。平均土地面積は 107.5 坪 (昨年 84.7 坪から +27.0 ％増)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 62.9 坪から -44.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 27.0 年 → 2023年 19.6 年、-27.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.2 ％ → 2023年 36.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.3 ％ → 2023年 31.6 ％)
つくば駅 95.2 万/坪(昨年同期比 -6.5 ％)
つくば駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.2万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -6.5％( -6.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 28 件(１年前(2022年)に比べて -42.9％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 12.7年から +6.4 ％増)。平均土地面積は 100.5 坪 (昨年 77.6 坪から +29.5 ％増)。平均建物面積は 59.6 坪 (昨年 57.4 坪から +3.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 3.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 35.7 分 → 2023年 40.1 分、+12.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 29.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 51.1 ％ → 2023年 48.1 ％)
みどりの駅 98.8 万/坪(昨年同期比 +0.5 ％)
みどりの駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.8万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +0.5％( +0.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて -26.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.1年(昨年 4.9年から +106.0 ％増)。平均土地面積は 172.7 坪 (昨年 58.5 坪から +195.3 ％増)。平均建物面積は 98.0 坪 (昨年 28.9 坪から +239.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.1 ％ → 2023年 44.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 4.9 年 → 2023年 10.1 年、+106.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 20.7 分 → 2023年 24.6 分、+19.2 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 63.6 ％ → 2023年 22.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示