この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のつくばエクスプレス線 (守谷駅～つくば駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.4万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +2.1％( +2.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 485 件(１年前(2021年)に比べて -15.2％( -87件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.2年(昨年 12.9年から +10.3 ％増)。平均土地面積は 80.6 坪 (昨年 89.6 坪から -10.0 ％減)。平均建物面積は 47.5 坪 (昨年 45.4 坪から +4.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。万博記念公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは万博記念公園駅で昨年に比べ +73.3 ％、坪単価は 105 万円/坪となった。
上位 2 駅(万博記念公園駅、みらい平駅)は +44.3 ％(坪単価 +30.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(守谷駅、みどりの駅)は -11.3 ％(坪単価 -10.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.4 ％ → 2022年 3.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.8 ％ → 2022年 20.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 12.9 年 → 2022年 14.2 年、+10.3 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.2 ％ → 2022年 39.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.1 ％ → 2022年 12.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったみらい平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +15.3％( +15.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 89 件(１年前(2021年)に比べて +1.1％( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった守谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.5万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -23.3％( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 93 件(１年前(2021年)に比べて -19.1％( -22件/坪)と不調に推移しています。)。
| つくばエクスプレス線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 守谷駅 | 68.5万/坪 (24.1年/86.1坪) | 89.3万/坪 (19.4年/101坪) | 84.3万/坪 (14.0年/69.1坪) |
| みらい平駅 | 118万/坪 (9.8年/65.1坪) | 102万/坪 (10.2年/66.4坪) | 87.8万/坪 (10.0年/101坪) |
| みどりの駅 | 99.2万/坪 (12.7年/78.3坪) | 98.5万/坪 (5.5年/74.4坪) | 77.7万/坪 (6.9年/86.3坪) |
| 万博記念公園駅 | 105万/坪 (10.5年/88.2坪) | 60.7万/坪 (16.6年/107坪) | 75.2万/坪 (8.0年/64.7坪) |
| 研究学園駅 | 90.8万/坪 (14.6年/108坪) | 85.1万/坪 (12.4年/98.5坪) | 97.1万/坪 (11.1年/91.8坪) |
| つくば駅 | 100万/坪 (11.6年/79.5坪) | 99.1万/坪 (13.2年/98.0坪) | 94.1万/坪 (11.1年/96.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
万博記念公園駅 105.2 万/坪(昨年同期比 +73.3 ％)
万博記念公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +73.3％( +44.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 31 件(１年前(2021年)に比べて +29.2％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.5年(昨年 16.6年から -36.5 ％減)。平均土地面積は 88.2 坪 (昨年 107.4 坪から -17.9 ％減)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 63.2 坪から -33.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 16.6 年 → 2022年 10.5 年、-36.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 35.2 分 → 2022年 27.6 分、-21.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.6 ％ → 2022年 39.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 21.1 ％ → 2022年 8.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.8 ％ → 2022年 17.4 ％)
みらい平駅 117.5 万/坪(昨年同期比 +15.3 ％)
みらい平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +15.3％( +15.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 89 件(１年前(2021年)に比べて +1.1％( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 10.2年から -3.9 ％減)。平均土地面積は 65.1 坪 (昨年 66.4 坪から -2.0 ％減)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 35.7 坪から +20.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.1 ％ → 2022年 12.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.1 ％ → 2022年 48.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.8 ％ → 2022年 12.5 ％)
守谷駅 68.5 万/坪(昨年同期比 -23.3 ％)
守谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.5万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -23.3％( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 93 件(１年前(2021年)に比べて -19.1％( -22件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 19.4年から +24.0 ％増)。平均土地面積は 86.1 坪 (昨年 100.7 坪から -14.5 ％減)。平均建物面積は 57.2 坪 (昨年 44.1 坪から +29.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.4 年 → 2022年 24.1 年、+24.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.1 ％ → 2022年 14.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.0 ％ → 2022年 36.4 ％)
みどりの駅 99.2 万/坪(昨年同期比 +0.7 ％)
みどりの駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.2万円/坪(30.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +0.7％( +0.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 53 件(１年前(2021年)に比べて -50.5％( -54件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.7年(昨年 5.5年から +129.7 ％増)。平均土地面積は 78.3 坪 (昨年 74.4 坪から +5.4 ％増)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 35.8 坪から -3.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.0 ％ → 2022年 10.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 5.5 年 → 2022年 12.7 年、+129.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 21.1 分 → 2022年 24.2 分、+14.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 ％ → 2022年 19.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 72.7 ％ → 2022年 43.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示