この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期のつくばエクスプレス線 (守谷駅～つくば駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +14.4％( +13.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 117 件(１年前(2021年)に比べて -15.2％( -21件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 11.9年から +0.5 ％増)。平均土地面積は 71.3 坪 (昨年 86.2 坪から -17.3 ％減)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 51.8 坪から -25.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。みらい平駅、つくば駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはつくば駅で昨年に比べ +39.7 ％、坪単価は 112 万円/坪となった。
上位 2 駅(つくば駅、みらい平駅)は +30.5 ％(坪単価 +26.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(みどりの駅、守谷駅)は -3.3 ％(坪単価 -5.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 39.0 分 → 2022年 33.7 分、-13.8 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 21.3 ％ → 2022年 18.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.9 ％ → 2022年 48.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.4 ％ → 2022年 7.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったみらい平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +21.4％( +21.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2021年)に比べて -5.3％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった守谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.7万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +5.8％( +3.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2021年)に比べて -22.2％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| つくばエクスプレス線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 守谷駅 | 67.7万/坪 (21.2年/79.4坪) | 64.0万/坪 (18.7年/96.6坪) | 83.1万/坪 (17.7年/67.2坪) |
| みらい平駅 | 123万/坪 (8.9年/58.6坪) | 101万/坪 (9.4年/65.7坪) | 90.8万/坪 (9.3年/92.1坪) |
| みどりの駅 | 97.3万/坪 (15.0年/88.9坪) | 111万/坪 (4.3年/64.9坪) | 87.5万/坪 (4.0年/75.7坪) |
| 万博記念公園駅 | 109万/坪 (6.2年/62.5坪) | 99.2万/坪 (0.8年/133坪) | 71.8万/坪 (11.5年/69.6坪) |
| 研究学園駅 | 113万/坪 (8.9年/68.7坪) | 104万/坪 (9.2年/83.3坪) | 115万/坪 (8.5年/122坪) |
| つくば駅 | 112万/坪 (8.5年/67.1坪) | 80.0万/坪 (15.1年/100坪) | 106万/坪 (8.3年/87.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
つくば駅 111.7 万/坪(昨年同期比 +39.7 ％)
つくば駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +39.7％( +31.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 43 件(１年前(2021年)に比べて +7.5％( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 8.5年(昨年 15.1年から -43.3 ％減)。平均土地面積は 67.1 坪 (昨年 100.5 坪から -33.2 ％減)。平均建物面積は 36.5 坪 (昨年 67.8 坪から -46.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 15.1 年 → 2022年 8.5 年、-43.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.9 ％ → 2022年 60.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.4 ％ → 2022年 13.2 ％)
みらい平駅 123.1 万/坪(昨年同期比 +21.4 ％)
みらい平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +21.4％( +21.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2021年)に比べて -5.3％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 8.9年(昨年 9.4年から -4.8 ％減)。平均土地面積は 58.6 坪 (昨年 65.7 坪から -10.8 ％減)。平均建物面積は 40.7 坪 (昨年 36.1 坪から +12.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 21.3 分 → 2022年 14.2 分、-33.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.4 ％ → 2022年 57.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 ％ → 2022年 7.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 ％ → 2022年 14.3 ％)
みどりの駅 97.3 万/坪(昨年同期比 -12.3 ％)
みどりの駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.3万円/坪(29.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -12.3％( -13.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて -32.1％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 4.3年から +245.9 ％増)。平均土地面積は 88.9 坪 (昨年 64.9 坪から +37.1 ％増)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 34.7 坪から -1.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 4.3 年 → 2022年 15.0 年、+245.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 17.8 分 → 2022年 24.9 分、+39.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.5 ％ → 2022年 16.7 ％)
守谷駅 67.7 万/坪(昨年同期比 +5.8 ％)
守谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.7万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +5.8％( +3.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2021年)に比べて -22.2％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 18.7年から +13.1 ％増)。平均土地面積は 79.4 坪 (昨年 96.6 坪から -17.7 ％減)。平均建物面積は 48.3 坪 (昨年 58.2 坪から -16.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 72.2 分 → 2022年 56.5 分、-21.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.4 ％ → 2022年 10.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 18.7 年 → 2022年 21.2 年、+13.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 45.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 26.9 ％ → 2022年 15.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示