【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のJR両毛線 (新前橋駅～桐生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.3万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +22.2％( +11.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 106 件(１年前(2022年)に比べて -15.9％( -20件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 24.8年から -6.7 ％減)。平均土地面積は 91.6 坪 (昨年 80.4 坪から +14.0 ％増)。平均建物面積は 41.3 坪 (昨年 41.0 坪から +0.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。新前橋駅、前橋駅、前橋大島駅、伊勢崎駅、桐生駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岩宿駅で昨年に比べ +487.3 ％、坪単価は 79.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(岩宿駅、桐生駅)は +269.4 ％(坪単価 +38.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(駒形駅、国定駅)は -22.4 ％(坪単価 -22.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.4 ％ → 2023年 33.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.8 ％ → 2023年 1.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.3 ％ → 2023年 33.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった岩宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +487.3％( +66.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.1万円/坪(9.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +51.5％( +10.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて -17.6％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR両毛線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新前橋駅 | 72.2万/坪 (17.2年/52.0坪) | 57.5万/坪 (26.3年/77.7坪) | 77.3万/坪 (13.3年/62.3坪) |
| 前橋駅 | 65.8万/坪 (21.2年/74.1坪) | 53.7万/坪 (23.9年/62.1坪) | 46.8万/坪 (23.8年/105坪) |
| 前橋大島駅 | 55.9万/坪 (35.2年/91.4坪) | 45.3万/坪 (26.5年/67.8坪) | 34.4万/坪 (35.3年/60.5坪) |
| 駒形駅 | 68.9万/坪 (25.7年/145坪) | 109万/坪 (36.0年/54.5坪) | 61.6万/坪 (11.8年/99.8坪) |
| 伊勢崎駅 | 70.2万/坪 (18.5年/69.7坪) | 54.5万/坪 (19.7年/84.7坪) | 49.4万/坪 (25.0年/112坪) |
| 国定駅 | 49.3万/坪 (22.6年/126坪) | 53.5万/坪 (16.0年/103坪) | 64.5万/坪 (14.2年/121坪) |
| 岩宿駅 | 79.9万/坪 (13.0年/108坪) | 13.6万/坪 (20.0年/74.1坪) | - |
| 桐生駅 | 30.1万/坪 (32.1年/125坪) | 19.9万/坪 (39.5年/103坪) | 30.5万/坪 (31.8年/103坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岩宿駅 79.9 万/坪(昨年同期比 +487.3 ％)
岩宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +487.3％( +66.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 20.0年から -35.0 ％減)。平均土地面積は 108.4 坪 (昨年 74.1 坪から +46.3 ％増)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 39.3 坪から -22.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 20.0 年 → 2023年 13.0 年、-35.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 16.5 分 → 2023年 28.0 分、+69.7 ％と大きく増加)
桐生駅 30.1 万/坪(昨年同期比 +51.5 ％)
桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.1万円/坪(9.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +51.5％( +10.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて -17.6％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 39.5年から -18.9 ％減)。平均土地面積は 124.7 坪 (昨年 102.6 坪から +21.5 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 44.7 坪から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 39.5 年 → 2023年 32.1 年、-18.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 69.2 ％ → 2023年 36.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.4 ％ → 2023年 18.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 27.5 分 → 2023年 32.9 分、+19.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.4 ％ → 2023年 45.5 ％)
駒形駅 68.9 万/坪(昨年同期比 -37.0 ％)
駒形駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.9万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -37.0％( -40.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 36.0年から -28.7 ％減)。平均土地面積は 144.9 坪 (昨年 54.5 坪から +166.2 ％増)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 26.5 坪から +81.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 36.0 年 → 2023年 25.7 年、-28.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 45.0 分 → 2023年 22.0 分、-51.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
国定駅 49.3 万/坪(昨年同期比 -7.8 ％)
国定駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.3万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -7.8％( -4.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 16.0年から +41.4 ％増)。平均土地面積は 125.9 坪 (昨年 102.7 坪から +22.6 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 34.5 坪から -2.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 35.3 ％ → 2023年 41.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 16.0 年 → 2023年 22.6 年、+41.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.6 ％ → 2023年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示