【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期のJR香椎線 (西戸崎駅~宇美駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +29.2%( +20.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 59 件(1年前(2019年)に比べて +5.4%( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 20.6年から -52.3 %減)。平均土地面積は 62.7 坪 (昨年 84.9 坪から -26.2 %減)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 53.1 坪から -26.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西戸崎駅、土井駅、長者原駅、宇美駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは和白駅で昨年に比べ +107.3 %、坪単価は 84.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(和白駅、長者原駅)は +98.8 %(坪単価 +47.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(奈多駅、須恵中央駅)は -27.1 %(坪単価 -24.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 20.6 年 → 2020年 9.8 年、-52.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 35.4 % → 2020年 59.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 35.4 % → 2020年 17.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.6 % → 2020年 3.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった香椎神宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +6.8%( +7.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった奈多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.0万円/坪(18.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -35.5%( -33.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR香椎線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西戸崎駅 | 93.5万/坪 (2.0年/47.6坪) | 73.9万/坪 (3.3年/54.5坪) | 59.4万/坪 (15.5年/76.1坪) |
雁ノ巣駅 | 90.7万/坪 (0.5年/56.7坪) | - | - |
奈多駅 | 60.0万/坪 (29.0年/61.3坪) | 93.0万/坪 (0.5年/50.4坪) | 99.9万/坪 (0.5年/50.7坪) |
和白駅 | 84.7万/坪 (9.5年/114坪) | 40.8万/坪 (29.5年/169坪) | - |
香椎駅 | 103万/坪 (5.2年/48.6坪) | 99.4万/坪 (0.5年/94.8坪) | 92.5万/坪 (24.0年/60.1坪) |
香椎神宮駅 | 118万/坪 (12.2年/52.2坪) | 110万/坪 (22.0年/56.0坪) | 108万/坪 (6.5年/45.4坪) |
舞松原駅 | 115万/坪 (6.2年/58.0坪) | 115万/坪 (41.5年/157坪) | 95.0万/坪 (8.5年/53.2坪) |
土井駅 | 96.2万/坪 (5.9年/52.4坪) | 56.3万/坪 (19.9年/61.8坪) | 83.3万/坪 (10.9年/66.3坪) |
伊賀駅 | 121万/坪 (0.5年/42.4坪) | - | 116万/坪 (0.5年/78.7坪) |
長者原駅 | 106万/坪 (4.5年/55.2坪) | 55.6万/坪 (36.5年/104坪) | 114万/坪 (0.5年/54.5坪) |
酒殿駅 | 98.9万/坪 (0.5年/49.9坪) | 115万/坪 (29.5年/363坪) | 126万/坪 (35.5年/221坪) |
須恵駅 | 102万/坪 (0.00年/54.5坪) | - | 77.9万/坪 (0.5年/51.4坪) |
須恵中央駅 | 68.0万/坪 (19.3年/75.3坪) | 83.6万/坪 (22.3年/88.3坪) | 84.2万/坪 (6.8年/61.0坪) |
新原駅 | - | 26.1万/坪 (0年/96.8坪) | 88.2万/坪 (0.5年/45.4坪) |
宇美駅 | 63.6万/坪 (19.4年/59.4坪) | 50.9万/坪 (25.5年/71.0坪) | 88.1万/坪 (27.6年/130坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
和白駅 84.7 万/坪(昨年同期比 +107.3 %)
和白駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.7万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +107.3%( +43.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて +133.3%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.5年(昨年 29.5年から -67.8 %減)。平均土地面積は 114.3 坪 (昨年 169.4 坪から -32.5 %減)。平均建物面積は 81.9 坪 (昨年 211.2 坪から -61.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 29.5 年 → 2020年 9.5 年、-67.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.3 分 → 2020年 11.0 分、+32.0 %と大きく増加)
長者原駅 105.9 万/坪(昨年同期比 +90.4 %)
長者原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +90.4%( +50.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.5年(昨年 36.5年から -87.7 %減)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 104.0 坪から -46.9 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 58.6 坪から -40.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 36.5 年 → 2020年 4.5 年、-87.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 7.8 分 → 2020年 4.5 分、-41.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 50.0 %)
奈多駅 60.0 万/坪(昨年同期比 -35.5 %)
奈多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.0万円/坪(18.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -35.5%( -33.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 0.5年から +5657.5 %増)。平均土地面積は 61.3 坪 (昨年 50.4 坪から +21.5 %増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 31.3 坪から +18.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.7 分 → 2020年 5.2 分、-55.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 0.5 年 → 2020年 29.0 年、+5657.5 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 25.0 %)
須恵中央駅 68.0 万/坪(昨年同期比 -18.7 %)
須恵中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.0万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -18.7%( -15.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 22.3年から -13.4 %減)。平均土地面積は 75.3 坪 (昨年 88.3 坪から -14.7 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 75.1 坪から -53.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 22.3 年 → 2020年 19.3 年、-13.4 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 60.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.8 分 → 2020年 10.6 分、+35.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示