【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR総武線 (三鷹駅~小岩駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 229万円/坪(69.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +26.5%( +48.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 186 件(1年前(2019年)に比べて +11.4%( +19件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 17.4年から +1.6 %増)。平均土地面積は 37.7 坪 (昨年 44.1 坪から -14.5 %減)。平均建物面積は 49.6 坪 (昨年 61.8 坪から -19.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。中野駅、東中野駅、信濃町駅、秋葉原駅、浅草橋駅、両国駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは飯田橋駅で昨年に比べ +224.8 %、坪単価は 537 万円/坪となった。
上位 2 駅(飯田橋駅、水道橋駅)は +174.4 %(坪単価 +340.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大久保駅、亀戸駅)は -11.9 %(坪単価 -34.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 39.9 % → 2020年 47.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.4 % → 2020年 14.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.4 % → 2020年 16.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 2.0 % → 2020年 1.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった秋葉原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 937万円/坪(283万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +58.4%( +345.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった平井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +17.1%( +21.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR総武線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三鷹駅 | 227万/坪 (13.3年/57.5坪) | 199万/坪 (13.9年/59.1坪) | 198万/坪 (16.4年/61.5坪) |
吉祥寺駅 | 223万/坪 (27.4年/50.9坪) | 235万/坪 (14.7年/63.7坪) | 318万/坪 (25.9年/65.0坪) |
西荻窪駅 | 227万/坪 (16.6年/42.3坪) | 239万/坪 (15.9年/124坪) | 234万/坪 (8.1年/30.0坪) |
荻窪駅 | 229万/坪 (29.8年/39.6坪) | 217万/坪 (15.9年/61.9坪) | 243万/坪 (9.6年/39.2坪) |
阿佐ケ谷駅 | 256万/坪 (9.2年/39.8坪) | 215万/坪 (10.3年/39.6坪) | 237万/坪 (19.6年/41.2坪) |
高円寺駅 | 238万/坪 (15.9年/23.4坪) | 234万/坪 (18.9年/59.5坪) | 194万/坪 (24.3年/26.5坪) |
中野駅 | 228万/坪 (18.7年/41.1坪) | 177万/坪 (15.5年/27.7坪) | 306万/坪 (7.8年/32.4坪) |
東中野駅 | 252万/坪 (8.7年/54.0坪) | 208万/坪 (15.5年/23.1坪) | 161万/坪 (33.3年/74.9坪) |
大久保駅 | 259万/坪 (17.0年/41.6坪) | 316万/坪 (41.0年/39.3坪) | 254万/坪 (2.5年/63.0坪) |
新宿駅 | 862万/坪 (42.0年/35.8坪) | - | - |
代々木駅 | - | 184万/坪 (0年/18.2坪) | - |
千駄ケ谷駅 | 366万/坪 (8.0年/15.1坪) | - | - |
信濃町駅 | 272万/坪 (37.0年/96.8坪) | 139万/坪 (40.0年/9.1坪) | - |
四ツ谷駅 | 420万/坪 (51.0年/39.3坪) | - | - |
市ケ谷駅 | - | - | 285万/坪 (37.0年/283坪) |
飯田橋駅 | 537万/坪 (43.5年/66.6坪) | 165万/坪 (35.5年/74.9坪) | 418万/坪 (46.5年/25.0坪) |
水道橋駅 | 560万/坪 (22.0年/14.4坪) | 250万/坪 (35.0年/18.2坪) | - |
御茶ノ水駅 | - | 132万/坪 (30.0年/10.6坪) | - |
秋葉原駅 | 937万/坪 (58.0年/34.8坪) | 591万/坪 (11.0年/43.1坪) | 182万/坪 (41.5年/55.2坪) |
浅草橋駅 | 232万/坪 (11.0年/19.7坪) | 125万/坪 (38.8年/34.8坪) | 187万/坪 (29.6年/36.0坪) |
両国駅 | 307万/坪 (16.7年/30.8坪) | 156万/坪 (34.2年/40.1坪) | 293万/坪 (27.3年/39.7坪) |
錦糸町駅 | - | - | 264万/坪 (13.5年/53.7坪) |
亀戸駅 | 186万/坪 (13.0年/21.2坪) | 197万/坪 (13.4年/33.3坪) | - |
平井駅 | 144万/坪 (15.5年/20.8坪) | 123万/坪 (21.2年/33.1坪) | 157万/坪 (22.2年/40.2坪) |
新小岩駅 | 149万/坪 (11.2年/31.0坪) | 131万/坪 (12.2年/24.0坪) | 118万/坪 (22.5年/39.8坪) |
小岩駅 | 146万/坪 (19.5年/33.2坪) | 136万/坪 (17.3年/29.1坪) | 138万/坪 (14.0年/32.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
飯田橋駅 536.8 万/坪(昨年同期比 +224.8 %)
飯田橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 537万円/坪(162万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +224.8%( +371.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.5年(昨年 35.5年から +22.5 %増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 74.9 坪から -11.1 %減)。平均建物面積は 71.8 坪 (昨年 95.8 坪から -25.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 6.3 分 → 2020年 5.5 分、-13.2 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 35.5 年 → 2020年 43.5 年、+22.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 50.0 %)
水道橋駅 560.4 万/坪(昨年同期比 +124.0 %)
水道橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 560万円/坪(170万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +124.0%( +310.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 35.0年から -37.1 %減)。平均土地面積は 14.4 坪 (昨年 18.2 坪から -20.8 %減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 56.0 坪から -35.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 35.0 年 → 2020年 22.0 年、-37.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 4.0 分 → 2020年 4.5 分、+12.5 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
大久保駅 259.5 万/坪(昨年同期比 -17.9 %)
大久保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 259万円/坪(78.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.9%( -56.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.0年(昨年 41.0年から -58.5 %減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 39.3 坪から +5.8 %増)。平均建物面積は 61.3 坪 (昨年 87.0 坪から -29.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 41.0 年 → 2020年 17.0 年、-58.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.5 分 → 2020年 10.0 分、+17.6 %と増加)
亀戸駅 185.8 万/坪(昨年同期比 -5.8 %)
亀戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -5.8%( -11.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 9 件(1年前(2019年)に比べて +28.6%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 13.4年から -3.2 %減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 33.3 坪から -36.4 %減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 50.1 坪から -19.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 66.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 % → 2020年 11.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.3 分 → 2020年 13.3 分、+43.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 % → 2020年 22.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示