【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期のJR南武線 (矢野口駅～立川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -10.4％( -17.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 50 件(１年前(2022年)に比べて -26.5％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 13.4年から +12.2 ％増)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 36.9 坪から +38.0 ％増)。平均建物面積は 44.1 坪 (昨年 34.8 坪から +26.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西国立駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西国立駅で昨年に比べ +25.8 ％、坪単価は 193 万円/坪となった。
上位 2 駅(西国立駅、谷保駅)は +15.8 ％(坪単価 +23.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(府中本町駅、南多摩駅)は -27.4 ％(坪単価 -58.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 6.1 ％ → 2023年 2.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 13.4 年 → 2023年 15.0 年、+12.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 11.1 分 → 2023年 12.8 分、+14.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.2 ％ → 2023年 38.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.4 ％ → 2023年 30.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西国立駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +25.8％( +39.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南多摩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -23.5％( -36.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR南武線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 矢野口駅 | 139万/坪 (4.8年/23.7坪) | 148万/坪 (13.1年/51.1坪) | 123万/坪 (17.4年/38.0坪) |
| 稲城長沼駅 | 152万/坪 (18.4年/96.1坪) | 154万/坪 (10.7年/32.8坪) | 158万/坪 (8.9年/30.6坪) |
| 南多摩駅 | 119万/坪 (16.3年/39.3坪) | 155万/坪 (0.25年/26.1坪) | - |
| 府中本町駅 | 176万/坪 (7.3年/33.3坪) | 257万/坪 (17.0年/33.6坪) | 149万/坪 (8.9年/38.1坪) |
| 分倍河原駅 | 174万/坪 (11.3年/31.0坪) | 169万/坪 (9.5年/29.6坪) | 195万/坪 (5.9年/42.4坪) |
| 西府駅 | 170万/坪 (12.6年/82.7坪) | 186万/坪 (6.1年/30.6坪) | 139万/坪 (12.3年/31.6坪) |
| 谷保駅 | 141万/坪 (17.8年/32.3坪) | 133万/坪 (18.9年/47.4坪) | 245万/坪 (17.3年/72.2坪) |
| 矢川駅 | 162万/坪 (0.25年/36.3坪) | 161万/坪 (6.5年/34.0坪) | 132万/坪 (20.1年/49.2坪) |
| 西国立駅 | 193万/坪 (11.3年/34.8坪) | 154万/坪 (18.3年/41.7坪) | 144万/坪 (7.1年/31.5坪) |
| 立川駅 | 144万/坪 (16.0年/44.8坪) | 180万/坪 (22.1年/39.1坪) | 141万/坪 (8.7年/28.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西国立駅 193.4 万/坪(昨年同期比 +25.8 ％)
西国立駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +25.8％( +39.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 18.3年から -38.4 ％減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 41.7 坪から -16.7 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 47.5 坪から -42.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 18.3 年 → 2023年 11.3 年、-38.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.0 分 → 2023年 14.5 分、+81.2 ％と大きく増加)
谷保駅 140.9 万/坪(昨年同期比 +5.9 ％)
谷保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +5.9％( +7.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 18.9年から -6.2 ％減)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 47.4 坪から -31.8 ％減)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 34.8 坪から -15.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 62.5 ％)
府中本町駅 176.3 万/坪(昨年同期比 -31.3 ％)
府中本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -31.3％( -80.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.3年(昨年 17.0年から -57.4 ％減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 33.6 坪から -0.9 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 25.1 坪から +8.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 17.0 年 → 2023年 7.3 年、-57.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.4 分 → 2023年 15.0 分、+44.2 ％と大きく増加)
南多摩駅 119.0 万/坪(昨年同期比 -23.5 ％)
南多摩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -23.5％( -36.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 0.3年から +6352.2 ％増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 26.1 坪から +50.7 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 28.4 坪から +6.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.3 年 → 2023年 16.3 年、+6352.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.8 分 → 2023年 8.5 分、+47.8 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示