【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR南武線 (矢野口駅~立川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +17.3%( +25.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 81 件(1年前(2020年)に比べて +138.2%( +47件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.9年(昨年 7.0年から +84.7 %増)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 33.6 坪から +31.5 %増)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 30.8 坪から +12.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。分倍河原駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは谷保駅で昨年に比べ +117.7 %、坪単価は 245 万円/坪となった。
上位 2 駅(谷保駅、分倍河原駅)は +90.6 %(坪単価 +104.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(立川駅、西府駅)は -15.5 %(坪単価 -25.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.6 分 → 2021年 11.5 分、-14.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 % → 2021年 15.2 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 % → 2021年 3.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.0 年 → 2021年 12.9 年、+84.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 % → 2021年 29.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 76.5 % → 2021年 45.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった谷保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +117.7%( +132.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -13.3%( -21.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR南武線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
矢野口駅 | 123万/坪 (17.4年/38.0坪) | - | 96.4万/坪 (25.3年/46.9坪) |
稲城長沼駅 | 158万/坪 (8.9年/30.6坪) | - | 154万/坪 (10.6年/36.7坪) |
南多摩駅 | - | 115万/坪 (11.3年/25.7坪) | 88.2万/坪 (35.3年/12.1坪) |
府中本町駅 | 149万/坪 (8.9年/38.1坪) | 165万/坪 (0.25年/26.5坪) | 168万/坪 (8.3年/31.0坪) |
分倍河原駅 | 195万/坪 (5.9年/42.4坪) | 119万/坪 (19.3年/29.2坪) | 120万/坪 (17.8年/107坪) |
西府駅 | 139万/坪 (12.3年/31.6坪) | 160万/坪 (0.25年/35.3坪) | 139万/坪 (7.5年/43.5坪) |
谷保駅 | 245万/坪 (17.3年/72.2坪) | 112万/坪 (12.5年/36.7坪) | 173万/坪 (0.25年/26.5坪) |
矢川駅 | 132万/坪 (20.1年/49.2坪) | - | 155万/坪 (0.25年/73.4坪) |
西国立駅 | 144万/坪 (7.1年/31.5坪) | 156万/坪 (1.0年/29.1坪) | 123万/坪 (30.3年/29.7坪) |
立川駅 | 141万/坪 (8.7年/28.4坪) | 171万/坪 (6.3年/33.7坪) | 147万/坪 (3.4年/28.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
谷保駅 244.6 万/坪(昨年同期比 +117.7 %)
谷保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +117.7%( +132.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 12.5年から +38.4 %増)。平均土地面積は 72.2 坪 (昨年 36.7 坪から +96.9 %増)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 28.7 坪から +44.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.5 分 → 2021年 12.0 分、-27.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 % → 2021年 30.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.5 年 → 2021年 17.3 年、+38.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 35.0 %)
分倍河原駅 195.1 万/坪(昨年同期比 +63.6 %)
分倍河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(59.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +63.6%( +75.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 5.9年(昨年 19.3年から -69.3 %減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 29.2 坪から +44.8 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 29.7 坪から -3.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.3 年 → 2021年 5.9 年、-69.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 66.7 %)
立川駅 140.6 万/坪(昨年同期比 -17.7 %)
立川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -17.7%( -30.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.7年(昨年 6.3年から +39.1 %増)。平均土地面積は 28.4 坪 (昨年 33.7 坪から -15.5 %減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 39.7 坪から -30.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.3 年 → 2021年 8.7 年、+39.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 18.1 分 → 2021年 21.6 分、+19.3 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 55.6 %)
西府駅 139.1 万/坪(昨年同期比 -13.3 %)
西府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -13.3%( -21.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 0.3年から +4764.1 %増)。平均土地面積は 31.6 坪 (昨年 35.3 坪から -10.5 %減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 26.2 坪から +1.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 14.7 分 → 2021年 12.5 分、-14.8 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 12.3 年、+4764.1 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示