物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2023年第1四半期
2023年1月3月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2023年1月〜3月期のJR中央線 (東京駅高尾駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(65.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +2.7%( +5.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 292 件(1年前(2022年)に比べて +3.9%( +11件/坪)と小幅に増加しています。)。

平均築年数は 19.6年(昨年 15.2年から +29.0 %増)。平均土地面積は 48.6 坪 (昨年 42.7 坪から +13.8 %増)。平均建物面積は 56.5 坪 (昨年 42.4 坪から +33.2 %増)。

近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく減少、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。四ツ谷駅大久保駅東中野駅吉祥寺駅武蔵境駅武蔵小金井駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新宿駅で昨年に比べ +114.5 %、坪単価は 1,182 万円/坪となった。

上位 2 駅(新宿駅大久保駅)は +100.5 %(坪単価 +425.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(国分寺駅阿佐ケ谷駅)は -38.8 %(坪単価 -124.7 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2022年 18.4 分 → 2023年 16.3 分、-11.2 %と減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.7 % → 2023年 8.2 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2022年 15.2 年 → 2023年 19.6 年、+29.0 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 % → 2023年 20.1 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 25.9 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,182万円/坪(358万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +114.5%( +631.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった高尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.2万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -0.9%( -0.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて +83.3%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。

JR中央線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR中央線現状(2023)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
東京駅-125万/坪
(75.1年/12.1坪)
-
神田駅-473万/坪
(37.0年/25.2坪)
147万/坪
(43.5年/95.3坪)
御茶ノ水駅496万/坪
(30.0年/75.6坪)
--
水道橋駅551万/坪
(2.0年/30.3坪)
-446万/坪
(24.7年/78.1坪)
飯田橋駅-577万/坪
(0年/45.4坪)
97.2万/坪
(35.0年/43.9坪)
市ケ谷駅315万/坪
(39.0年/48.4坪)
--
四ツ谷駅502万/坪
(45.0年/24.2坪)
389万/坪
(56.4年/76.1坪)
955万/坪
(0年/57.5坪)
信濃町駅186万/坪
(60.0年/12.1坪)
216万/坪
(35.0年/138坪)
248万/坪
(49.0年/13.6坪)
千駄ケ谷駅-386万/坪
(23.5年/63.5坪)
-
代々木駅-415万/坪
(50.0年/84.7坪)
388万/坪
(44.5年/18.2坪)
新宿駅1,182万/坪
(44.0年/29.5坪)
551万/坪
(42.0年/33.3坪)
877万/坪
(15.0年/33.3坪)
大久保駅472万/坪
(56.0年/63.5坪)
253万/坪
(33.0年/17.4坪)
417万/坪
(14.3年/17.1坪)
東中野駅369万/坪
(24.8年/39.9坪)
243万/坪
(0年/26.2坪)
449万/坪
(7.8年/61.8坪)
中野駅253万/坪
(34.7年/50.1坪)
263万/坪
(19.4年/23.4坪)
241万/坪
(19.6年/30.1坪)
高円寺駅260万/坪
(24.0年/43.9坪)
311万/坪
(14.8年/27.2坪)
236万/坪
(16.8年/31.5坪)
阿佐ケ谷駅209万/坪
(36.0年/58.6坪)
317万/坪
(3.3年/52.5坪)
221万/坪
(17.1年/28.0坪)
荻窪駅268万/坪
(17.1年/40.8坪)
284万/坪
(19.4年/47.3坪)
288万/坪
(13.1年/51.4坪)
西荻窪駅305万/坪
(16.0年/72.1坪)
279万/坪
(9.4年/47.4坪)
258万/坪
(13.6年/48.9坪)
吉祥寺駅406万/坪
(27.3年/69.8坪)
287万/坪
(24.3年/41.8坪)
277万/坪
(26.8年/50.5坪)
三鷹駅256万/坪
(28.5年/53.0坪)
238万/坪
(14.2年/42.0坪)
204万/坪
(22.6年/35.2坪)
武蔵境駅330万/坪
(8.4年/46.4坪)
270万/坪
(15.4年/36.7坪)
212万/坪
(5.2年/36.3坪)
東小金井駅234万/坪
(11.4年/34.0坪)
276万/坪
(8.3年/33.6坪)
195万/坪
(2.9年/28.3坪)
武蔵小金井駅220万/坪
(6.8年/35.5坪)
159万/坪
(14.7年/40.2坪)
175万/坪
(7.7年/34.0坪)
国分寺駅184万/坪
(13.9年/33.3坪)
325万/坪
(14.5年/39.5坪)
179万/坪
(3.3年/34.2坪)
西国分寺駅163万/坪
(16.0年/31.8坪)
186万/坪
(11.5年/33.4坪)
180万/坪
(20.2年/42.8坪)
国立駅204万/坪
(13.9年/51.6坪)
189万/坪
(7.9年/38.5坪)
176万/坪
(10.0年/37.8坪)
立川駅147万/坪
(22.9年/50.2坪)
180万/坪
(21.0年/47.8坪)
139万/坪
(16.1年/50.6坪)
日野駅155万/坪
(12.5年/35.4坪)
139万/坪
(12.7年/67.2坪)
124万/坪
(10.2年/37.8坪)
豊田駅147万/坪
(13.4年/60.7坪)
146万/坪
(9.8年/40.8坪)
127万/坪
(5.9年/39.8坪)
八王子駅95.4万/坪
(23.3年/60.2坪)
91.8万/坪
(15.5年/41.3坪)
93.6万/坪
(12.2年/51.0坪)
西八王子駅107万/坪
(21.8年/47.7坪)
104万/坪
(16.1年/51.3坪)
266万/坪
(14.1年/56.5坪)
高尾駅76.2万/坪
(20.7年/53.2坪)
76.8万/坪
(23.3年/43.6坪)
64.6万/坪
(22.7年/64.0坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

新宿駅1182.1 万/坪(昨年同期比 +114.5 %)

新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,182万円/坪(358万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +114.5%( +631.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 44.0年(昨年 42.0年から +4.8 %増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 33.3 坪から -11.4 %減)。平均建物面積は 191.3 坪 (昨年 272.3 坪から -29.7 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2022年 4.0 分 → 2023年 3.5 分、-12.5 %と減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 50.0 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)

大久保駅472.3 万/坪(昨年同期比 +86.4 %)

大久保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 472万円/坪(143万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +86.4%( +218.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 56.0年(昨年 33.0年から +69.7 %増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 17.4 坪から +265.2 %増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 21.2 坪から +100.0 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.5 分 → 2023年 2.0 分、-69.2 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2022年 33.0 年 → 2023年 56.0 年、+69.7 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 100.0 %)

国分寺駅183.5 万/坪(昨年同期比 -43.4 %)

国分寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -43.4%( -141.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2022年)に比べて +30.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 13.9年(昨年 14.5年から -4.5 %減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 39.5 坪から -15.7 %減)。平均建物面積は 27.6 坪 (昨年 27.0 坪から +2.0 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 7.7 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2022年 13.9 分 → 2023年 16.3 分、+17.3 %と増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 23.1 %)

阿佐ケ谷駅208.7 万/坪(昨年同期比 -34.2 %)

阿佐ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 209万円/坪(63.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -34.2%( -108.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2022年)に比べて +85.7%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 36.0年(昨年 3.3年から +995.7 %増)。平均土地面積は 58.6 坪 (昨年 52.5 坪から +11.7 %増)。平均建物面積は 67.6 坪 (昨年 66.1 坪から +2.2 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2022年 9.4 分 → 2023年 8.4 分、-11.1 %と減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2022年 3.3 年 → 2023年 36.0 年、+995.7 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 % → 2023年 50.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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