【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR中央線 (東京駅~高尾駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +17.0%( +27.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 316 件(1年前(2019年)に比べて +16.6%( +45件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 13.4年から +11.3 %増)。平均土地面積は 46.4 坪 (昨年 48.6 坪から -4.6 %減)。平均建物面積は 44.3 坪 (昨年 47.3 坪から -6.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 17 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。信濃町駅、東中野駅、中野駅、西国分寺駅、立川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは飯田橋駅で昨年に比べ +224.8 %、坪単価は 537 万円/坪となった。
上位 2 駅(飯田橋駅、神田駅)は +195.5 %(坪単価 +366.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大久保駅、国立駅)は -17.4 %(坪単価 -44.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 4.8 % → 2020年 9.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 13.4 年 → 2020年 14.9 年、+11.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 9.9 % → 2020年 11.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.1 % → 2020年 23.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 579万円/坪(175万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +166.2%( +361.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.9万円/坪(22.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -4.7%( -3.7万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 39 件(1年前(2019年)に比べて +30.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR中央線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東京駅 | 751万/坪 (0年/40.8坪) | - | - |
神田駅 | 579万/坪 (14.5年/31.8坪) | 217万/坪 (37.0年/28.0坪) | 223万/坪 (48.0年/59.0坪) |
御茶ノ水駅 | - | 132万/坪 (30.0年/10.6坪) | - |
水道橋駅 | 560万/坪 (22.0年/14.4坪) | 250万/坪 (35.0年/18.2坪) | - |
飯田橋駅 | 537万/坪 (43.5年/66.6坪) | 165万/坪 (35.5年/74.9坪) | 418万/坪 (46.5年/25.0坪) |
市ケ谷駅 | - | - | 285万/坪 (37.0年/283坪) |
四ツ谷駅 | 420万/坪 (51.0年/39.3坪) | - | - |
信濃町駅 | 272万/坪 (37.0年/96.8坪) | 139万/坪 (40.0年/9.1坪) | - |
千駄ケ谷駅 | 366万/坪 (8.0年/15.1坪) | - | - |
代々木駅 | - | 184万/坪 (0年/18.2坪) | - |
新宿駅 | 862万/坪 (42.0年/35.8坪) | - | - |
大久保駅 | 259万/坪 (17.0年/41.6坪) | 316万/坪 (41.0年/39.3坪) | 254万/坪 (2.5年/63.0坪) |
東中野駅 | 252万/坪 (8.7年/54.0坪) | 208万/坪 (15.5年/23.1坪) | 161万/坪 (33.3年/74.9坪) |
中野駅 | 228万/坪 (18.7年/41.1坪) | 177万/坪 (15.5年/27.7坪) | 306万/坪 (7.8年/32.4坪) |
高円寺駅 | 238万/坪 (15.9年/23.4坪) | 234万/坪 (18.9年/59.5坪) | 194万/坪 (24.3年/26.5坪) |
阿佐ケ谷駅 | 256万/坪 (9.2年/39.8坪) | 215万/坪 (10.3年/39.6坪) | 237万/坪 (19.6年/41.2坪) |
荻窪駅 | 229万/坪 (29.8年/39.6坪) | 217万/坪 (15.9年/61.9坪) | 243万/坪 (9.6年/39.2坪) |
西荻窪駅 | 227万/坪 (16.6年/42.3坪) | 239万/坪 (15.9年/124坪) | 234万/坪 (8.1年/30.0坪) |
吉祥寺駅 | 223万/坪 (27.4年/50.9坪) | 235万/坪 (14.7年/63.7坪) | 318万/坪 (25.9年/65.0坪) |
三鷹駅 | 227万/坪 (13.3年/57.5坪) | 199万/坪 (13.9年/59.1坪) | 198万/坪 (16.4年/61.5坪) |
武蔵境駅 | 196万/坪 (9.4年/35.1坪) | 178万/坪 (12.4年/43.8坪) | 205万/坪 (6.2年/74.4坪) |
東小金井駅 | 205万/坪 (5.4年/37.3坪) | 201万/坪 (7.2年/42.0坪) | 230万/坪 (7.4年/45.7坪) |
武蔵小金井駅 | 155万/坪 (11.4年/54.0坪) | 162万/坪 (9.0年/39.5坪) | 180万/坪 (8.0年/53.4坪) |
国分寺駅 | 162万/坪 (11.5年/29.2坪) | 158万/坪 (12.1年/33.4坪) | 158万/坪 (15.4年/41.1坪) |
西国分寺駅 | 173万/坪 (7.3年/44.2坪) | 130万/坪 (28.5年/33.3坪) | 154万/坪 (12.0年/36.3坪) |
国立駅 | 157万/坪 (9.1年/38.1坪) | 189万/坪 (3.8年/37.1坪) | 165万/坪 (11.1年/51.0坪) |
立川駅 | 225万/坪 (14.6年/38.8坪) | 141万/坪 (12.9年/45.2坪) | 167万/坪 (13.8年/47.9坪) |
日野駅 | 119万/坪 (5.0年/32.4坪) | 107万/坪 (10.0年/45.4坪) | 127万/坪 (3.4年/34.0坪) |
豊田駅 | 138万/坪 (8.5年/102坪) | 140万/坪 (6.9年/48.2坪) | 182万/坪 (14.1年/44.5坪) |
八王子駅 | 73.9万/坪 (17.5年/56.1坪) | 77.6万/坪 (20.3年/60.8坪) | 79.0万/坪 (11.3年/52.9坪) |
西八王子駅 | 98.7万/坪 (18.6年/68.7坪) | 98.7万/坪 (11.5年/39.5坪) | 79.7万/坪 (21.2年/67.0坪) |
高尾駅 | 81.3万/坪 (21.8年/48.0坪) | 81.3万/坪 (9.4年/49.6坪) | 78.5万/坪 (10.2年/43.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
飯田橋駅 536.8 万/坪(昨年同期比 +224.8 %)
飯田橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 537万円/坪(162万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +224.8%( +371.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.5年(昨年 35.5年から +22.5 %増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 74.9 坪から -11.1 %減)。平均建物面積は 71.8 坪 (昨年 95.8 坪から -25.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 6.3 分 → 2020年 5.5 分、-13.2 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 35.5 年 → 2020年 43.5 年、+22.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 50.0 %)
神田駅 578.6 万/坪(昨年同期比 +166.2 %)
神田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 579万円/坪(175万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +166.2%( +361.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 37.0年から -60.8 %減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 28.0 坪から +13.5 %増)。平均建物面積は 102.9 坪 (昨年 108.9 坪から -5.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 37.0 年 → 2020年 14.5 年、-60.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 1.8 分 → 2020年 2.0 分、+14.3 %と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
大久保駅 259.5 万/坪(昨年同期比 -17.9 %)
大久保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 259万円/坪(78.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.9%( -56.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.0年(昨年 41.0年から -58.5 %減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 39.3 坪から +5.8 %増)。平均建物面積は 61.3 坪 (昨年 87.0 坪から -29.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 41.0 年 → 2020年 17.0 年、-58.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.5 分 → 2020年 10.0 分、+17.6 %と増加)
国立駅 156.9 万/坪(昨年同期比 -17.0 %)
国立駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.0%( -32.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 23 件(1年前(2019年)に比べて +43.8%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.1年(昨年 3.8年から +143.6 %増)。平均土地面積は 38.1 坪 (昨年 37.1 坪から +2.8 %増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 28.3 坪から +9.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 3.8 年 → 2020年 9.1 年、+143.6 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 87.5 % → 2020年 65.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示