【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の都営三田線 (目黒駅～西高島平駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 254万円/坪(76.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.7％( +6.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 224 件(１年前(2023年)に比べて -37.6％( -135件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 21.8年から -13.0 ％減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 40.4 坪から -17.5 ％減)。平均建物面積は 44.4 坪 (昨年 61.4 坪から -27.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。白金台駅、三田駅、御成門駅、神保町駅、春日駅、白山駅、志村三丁目駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは御成門駅で昨年に比べ +99.7 ％、坪単価は 698 万円/坪となった。
上位 2 駅(御成門駅、神保町駅)は +79.6 ％(坪単価 +289.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(千石駅、新高島平駅)は -25.7 ％(坪単価 -91.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.8 年 → 2024年 19.0 年、-13.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.6 ％ → 2024年 14.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.1 ％ → 2024年 25.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.0 ％ → 2024年 20.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 ％ → 2024年 3.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御成門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 698万円/坪(211万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +99.7％( +348.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -15.6％( -27.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 都営三田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 目黒駅 | 386万/坪 (19.1年/29.4坪) | 337万/坪 (27.0年/44.7坪) | 370万/坪 (23.2年/27.9坪) |
| 白金台駅 | 494万/坪 (17.2年/32.4坪) | 405万/坪 (25.4年/32.1坪) | 395万/坪 (20.6年/51.2坪) |
| 白金高輪駅 | 433万/坪 (31.9年/25.9坪) | 427万/坪 (24.5年/30.8坪) | 396万/坪 (24.2年/41.4坪) |
| 三田駅 | 645万/坪 (32.2年/26.5坪) | 405万/坪 (21.3年/26.8坪) | 719万/坪 (29.6年/25.7坪) |
| 芝公園駅 | - | 214万/坪 (9.3年/63.5坪) | - |
| 御成門駅 | 698万/坪 (6.0年/12.1坪) | 349万/坪 (43.5年/32.8坪) | 446万/坪 (35.2年/19.7坪) |
| 内幸町駅 | - | 524万/坪 (53.3年/40.3坪) | 657万/坪 (41.4年/62.5坪) |
| 日比谷駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | 365万/坪 (49.8年/33.3坪) | - |
| 神保町駅 | 618万/坪 (26.3年/27.2坪) | 387万/坪 (29.8年/33.7坪) | 433万/坪 (42.4年/37.1坪) |
| 水道橋駅 | - | 411万/坪 (23.3年/35.0坪) | 373万/坪 (45.0年/18.4坪) |
| 春日駅 | 422万/坪 (11.5年/28.7坪) | 299万/坪 (19.6年/46.9坪) | 416万/坪 (20.9年/26.5坪) |
| 白山駅 | 353万/坪 (25.6年/19.7坪) | 235万/坪 (20.3年/29.8坪) | 356万/坪 (21.7年/51.3坪) |
| 千石駅 | 310万/坪 (31.4年/33.6坪) | 441万/坪 (23.4年/30.2坪) | 317万/坪 (11.8年/36.9坪) |
| 巣鴨駅 | 236万/坪 (25.3年/27.5坪) | 261万/坪 (23.2年/27.6坪) | 311万/坪 (14.3年/76.5坪) |
| 西巣鴨駅 | 223万/坪 (22.2年/29.5坪) | 215万/坪 (31.2年/27.3坪) | 314万/坪 (17.0年/26.4坪) |
| 新板橋駅 | 191万/坪 (20.6年/30.3坪) | 192万/坪 (26.3年/35.3坪) | 174万/坪 (21.0年/21.8坪) |
| 板橋区役所前駅 | 197万/坪 (31.6年/36.8坪) | 235万/坪 (12.1年/24.8坪) | 141万/坪 (42.0年/33.0坪) |
| 板橋本町駅 | 184万/坪 (20.9年/21.5坪) | 201万/坪 (13.5年/36.8坪) | 239万/坪 (18.4年/41.4坪) |
| 本蓮沼駅 | 209万/坪 (14.0年/28.0坪) | 203万/坪 (20.0年/34.1坪) | 169万/坪 (24.5年/25.4坪) |
| 志村坂上駅 | 168万/坪 (29.4年/34.5坪) | 174万/坪 (17.6年/76.5坪) | 202万/坪 (2.4年/20.8坪) |
| 志村三丁目駅 | 175万/坪 (14.3年/25.2坪) | 135万/坪 (22.3年/29.9坪) | 155万/坪 (16.0年/27.3坪) |
| 蓮根駅 | 152万/坪 (29.0年/108坪) | 156万/坪 (27.9年/35.6坪) | 241万/坪 (19.8年/57.4坪) |
| 西台駅 | 146万/坪 (16.8年/42.7坪) | 173万/坪 (26.2年/109坪) | 207万/坪 (22.3年/68.8坪) |
| 高島平駅 | 162万/坪 (8.6年/23.1坪) | 147万/坪 (26.9年/58.7坪) | 143万/坪 (17.4年/35.7坪) |
| 新高島平駅 | 184万/坪 (9.8年/47.1坪) | 235万/坪 (6.3年/43.9坪) | 186万/坪 (17.7年/39.3坪) |
| 西高島平駅 | 166万/坪 (9.6年/33.2坪) | 169万/坪 (16.0年/44.7坪) | 168万/坪 (14.1年/33.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御成門駅 697.9 万/坪(昨年同期比 +99.7 ％)
御成門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 698万円/坪(211万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +99.7％( +348.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.0年(昨年 43.5年から -86.2 ％減)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 32.8 坪から -63.1 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 164.4 坪から -83.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 43.5 年 → 2024年 6.0 年、-86.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.7 分 → 2024年 4.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
神保町駅 617.6 万/坪(昨年同期比 +59.5 ％)
神保町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 618万円/坪(187万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +59.5％( +230.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 29.8年から -11.8 ％減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 33.7 坪から -19.1 ％減)。平均建物面積は 160.3 坪 (昨年 101.7 坪から +57.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 29.8 年 → 2024年 26.3 年、-11.8 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.5 分 → 2024年 3.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
千石駅 310.1 万/坪(昨年同期比 -29.7 ％)
千石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 310万円/坪(93.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -29.7％( -130.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -47.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 23.4年から +34.5 ％増)。平均土地面積は 33.6 坪 (昨年 30.2 坪から +11.4 ％増)。平均建物面積は 55.6 坪 (昨年 43.5 坪から +27.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.4 年 → 2024年 31.4 年、+34.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.5 分 → 2024年 8.4 分、+52.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 11.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 11.1 ％)
新高島平駅 184.1 万/坪(昨年同期比 -21.8 ％)
新高島平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.8％( -51.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -41.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 6.3年から +56.6 ％増)。平均土地面積は 47.1 坪 (昨年 43.9 坪から +7.4 ％増)。平均建物面積は 71.7 坪 (昨年 25.3 坪から +183.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.3 年 → 2024年 9.8 年、+56.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 28.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示