【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の都営三田線 (目黒駅～西高島平駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 255万円/坪(77.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.4％( +8.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 132 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -220件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.4年(昨年 21.8年から -20.3 ％減)。平均土地面積は 33.8 坪 (昨年 40.4 坪から -16.4 ％減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 60.3 坪から -34.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。白金台駅、白金高輪駅、三田駅、御成門駅、春日駅、志村三丁目駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは白山駅で昨年に比べ +146.5 ％、坪単価は 579 万円/坪となった。
上位 2 駅(白山駅、御成門駅)は +123.1 ％(坪単価 +346.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神保町駅、千石駅)は -24.6 ％(坪単価 -101.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 21.8 年 → 2024年 17.4 年、-20.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 27.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.7 ％ → 2024年 11.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.4 分 → 2024年 9.4 分、+12.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.6 ％ → 2024年 15.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 2.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御成門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 698万円/坪(211万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +99.7％( +348.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高島平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.2％( +3.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 都営三田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 目黒駅 | 317万/坪 (20.3年/23.4坪) | 337万/坪 (26.4年/41.0坪) | 370万/坪 (23.2年/27.9坪) |
| 白金台駅 | 514万/坪 (17.3年/32.0坪) | 405万/坪 (25.4年/32.1坪) | 395万/坪 (20.6年/51.2坪) |
| 白金高輪駅 | 524万/坪 (29.4年/24.2坪) | 430万/坪 (25.2年/31.1坪) | 396万/坪 (24.2年/41.4坪) |
| 三田駅 | 567万/坪 (70.3年/10.6坪) | 405万/坪 (21.3年/26.8坪) | 719万/坪 (29.6年/25.7坪) |
| 芝公園駅 | - | 214万/坪 (9.3年/63.5坪) | - |
| 御成門駅 | 698万/坪 (6.0年/12.1坪) | 349万/坪 (43.5年/32.8坪) | 446万/坪 (35.2年/19.7坪) |
| 内幸町駅 | - | 524万/坪 (53.3年/40.3坪) | 657万/坪 (41.4年/62.5坪) |
| 日比谷駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | 365万/坪 (49.8年/33.3坪) | - |
| 神保町駅 | 282万/坪 (50.3年/30.3坪) | 387万/坪 (29.8年/33.7坪) | 433万/坪 (42.4年/37.1坪) |
| 水道橋駅 | - | 460万/坪 (21.8年/36.8坪) | 373万/坪 (45.0年/18.4坪) |
| 春日駅 | 450万/坪 (7.6年/32.1坪) | 299万/坪 (19.6年/46.9坪) | 416万/坪 (20.9年/26.5坪) |
| 白山駅 | 579万/坪 (3.0年/30.3坪) | 235万/坪 (20.3年/29.8坪) | 356万/坪 (21.7年/51.3坪) |
| 千石駅 | 344万/坪 (27.1年/35.8坪) | 441万/坪 (23.4年/30.2坪) | 317万/坪 (11.8年/36.9坪) |
| 巣鴨駅 | 246万/坪 (24.3年/25.0坪) | 258万/坪 (24.4年/27.3坪) | 311万/坪 (14.3年/76.5坪) |
| 西巣鴨駅 | 224万/坪 (26.9年/32.4坪) | 215万/坪 (31.2年/27.5坪) | 314万/坪 (17.0年/26.4坪) |
| 新板橋駅 | 207万/坪 (16.7年/30.1坪) | 192万/坪 (26.3年/35.3坪) | 174万/坪 (21.0年/21.8坪) |
| 板橋区役所前駅 | 227万/坪 (30.8年/27.2坪) | 235万/坪 (12.1年/24.8坪) | 141万/坪 (42.0年/33.0坪) |
| 板橋本町駅 | 186万/坪 (16.9年/21.2坪) | 200万/坪 (12.9年/37.4坪) | 239万/坪 (18.4年/41.4坪) |
| 本蓮沼駅 | 195万/坪 (12.4年/25.6坪) | 203万/坪 (20.0年/34.1坪) | 169万/坪 (24.5年/25.4坪) |
| 志村坂上駅 | 181万/坪 (25.2年/24.8坪) | 174万/坪 (17.6年/76.5坪) | 202万/坪 (2.4年/20.8坪) |
| 志村三丁目駅 | 168万/坪 (16.1年/24.2坪) | 135万/坪 (22.3年/29.9坪) | 155万/坪 (16.0年/27.3坪) |
| 蓮根駅 | 157万/坪 (25.1年/139坪) | 156万/坪 (27.9年/35.6坪) | 241万/坪 (19.8年/57.4坪) |
| 西台駅 | 159万/坪 (14.8年/48.6坪) | 173万/坪 (26.2年/109坪) | 207万/坪 (22.3年/68.8坪) |
| 高島平駅 | 151万/坪 (14.3年/20.0坪) | 147万/坪 (26.9年/58.7坪) | 143万/坪 (17.4年/35.7坪) |
| 新高島平駅 | 209万/坪 (1.0年/34.8坪) | 235万/坪 (6.3年/43.9坪) | 186万/坪 (17.7年/39.3坪) |
| 西高島平駅 | 182万/坪 (6.4年/29.6坪) | 169万/坪 (16.0年/44.7坪) | 168万/坪 (14.1年/33.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
白山駅 578.5 万/坪(昨年同期比 +146.5 ％)
白山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 579万円/坪(175万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +146.5％( +343.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.0年(昨年 20.3年から -85.2 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 29.8 坪から +1.4 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 51.0 坪から -28.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.3 年 → 2024年 3.0 年、-85.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.0 分 → 2024年 5.0 分、-28.6 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
御成門駅 697.9 万/坪(昨年同期比 +99.7 ％)
御成門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 698万円/坪(211万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +99.7％( +348.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.0年(昨年 43.5年から -86.2 ％減)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 32.8 坪から -63.1 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 164.4 坪から -83.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 43.5 年 → 2024年 6.0 年、-86.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.7 分 → 2024年 4.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
神保町駅 281.6 万/坪(昨年同期比 -27.3 ％)
神保町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 282万円/坪(85.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -27.3％( -105.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 29.8年から +68.9 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 33.7 坪から -10.1 ％減)。平均建物面積は 163.4 坪 (昨年 101.7 坪から +60.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.8 年 → 2024年 50.3 年、+68.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.5 分 → 2024年 5.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
千石駅 344.1 万/坪(昨年同期比 -22.0 ％)
千石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 344万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -22.0％( -96.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -82.4％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 23.4年から +15.9 ％増)。平均土地面積は 35.8 坪 (昨年 30.2 坪から +18.7 ％増)。平均建物面積は 53.4 坪 (昨年 43.5 坪から +22.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.4 年 → 2024年 27.1 年、+15.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.5 分 → 2024年 7.3 分、+32.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 ％ → 2024年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示